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8/13 代表・山口絵理子の新著が発売されました

2019.08.13

8/13(火)、マザーハウス代表兼デザイナー・山口絵理子の
新著が発売されました。

タイトルは、『Third Way 第3の道のつくり方』
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かけ離れた2つの選択肢や軸を掛け合わせることで、
今までにない道を創造する“Third Way”という
山口自身の哲学を書き記した内容になっています。

例えば、理想と現実、組織と個人、仕事と家庭。
クリエイティブな考えと合理的な考え、お金とやりがい。

AとBの2つの選択肢の間で悩んだとき、
立ち止まってしまったり、
妥協して中途半端なことをしてしまったり。
あるいは、どちらかを諦めてしまうこともあるかもしれません。

山口絵理子はそうした悩みに出会う度に、
“積極的に”その中間地点に立ち、
2つがぶつかり合うからこそ出てくるアイデアを考え、
よりよい解決策を生み出す”Third Way”を探してきました。

著書では、マザーハウスの創業から現在に至るまでの経験を通じて、
山口の中で育まれた”Third Way”を見つけるための
思考をまとめています。

その思考が、みなさまの仕事やライフスタイルに
役立つことができたら嬉しく思っています。

新著について、山口のブログはこちらから

「はじめに」を公開しています

“ThirdWay 第3の道のつくり方”の「はじめに」を特別公開しています。
ぜひご覧ください。

二項対立を超えて

男、女。右、左。西、東。先進国、途上国。都市、農村。論理、創造。組織、個人。家庭、仕事。そして理想と、現実。

世の中には、ほとんどすべてのものごとに、二つの軸が存在する。

言葉を換えると、すべてのものごとには裏も表もある。

ときに、これらは反発する。〝両極〟として対立のポジションをとり、ものごとが前に進むことを阻む。

対立の解決のために、多くの人が悩む。

結果、導き出されてしまう答えは、「足して2で割る」といった妥協点だったり、あるいは「どちらかだけを取る」「どちらも捨てる」といったあきらめだったりする。

でも。

本当にそれだけが答えだろうか?

なぜ世の中はこうも、二つに分断されているんだろう。一方のポジティブは、もう一方のネガティブを生み出さなければいけないのだろうか?

私は、そんなとき、「第3の道 サードウェイ(Third way)」を歩んでいく。

「サードウェイ」、この言葉は聞き慣れないかもしれない。

いわゆるコーヒーの世界や、ワインでサード「ウェーブ」と言われているものとは違う。私がこの本でお伝えしたいサードウェイは流行に関するものではなく、その真逆、生きるうえで、仕事をするうえでの考え方であり、思想である。

私はそれを「相反する二軸をかけ合わせて新しい道を創造する」と定義している。

もう少し詳しく説明をすると、たとえば、目の前にAとBという選択肢があるとする。それらは対立している、まったく異なる二つの選択肢だ。

その場合、私たちは、どちらか一方を取るか、または中間地点としての選択肢Cを見いだそうとしてきたと思う。選択肢Cは、多くの場合「バランスをとる」ことであり、ある意味では「妥協点」でもあり、ある意味では「最適解」と呼ばれることもある。

私が本書で提示するサードウェイは、そうではない。AとBのいいところを組み合わせて、新しいものをつくる。そして、ときにAに寄ったり、Bに寄ったりしながらも、らせん階段をのぼるように上昇させていく。

サードウェイを実践した13年間

私は大学を卒業して、バングラデシュに単身で渡り、マザーハウスという会社を2006年に起業した。バングラデシュのほか5カ国の途上国でつくったバッグ、ジュエリー、アパレルなどを国内外38店舗で販売している。売り上げは13年間、一度も落としたことがない。日本にも海外にも、自慢の仲間たちがたくさんいる。

途上国と先進国を行き来し、9カ国で仕事をしてきて、スタッフ約600名と共に輪をつくろうと挑戦していく中で、少しずつ、少しずつ自分の中で形づくられ、自分自身を支えてきてくれた考えが、「サードウェイ」だ。

25歳で起業したときから掲げてきた言葉は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」だ。「途上国」と「世界」。そして「途上国から」と「ブランドをつくる」。それぞれ相反する二つのものを組み合わせている。

もともと、対立軸にはさまれているブランドだ。

そのミッションを掲げながらものづくりを必死で続けてきた道のりの中で、「中間地点を探るだけでは不十分だ」と何度も、何度も、涙し、苦しんできた。

直面する問題、反発、軋轢、格差、それらを乗り越えて一歩先に進むとき、私にとっての「最適解」は「中間地点」ではなかった。

常に心がけてきたことは、「かけ離れたものだからこそ、組み合わせてみよう。離れていた二つが出会ったことをむしろ喜び、形にしてみよう。これまで隔たりがあった溝を埋めて、新しい地をつくろう」。つまり、バランスを取るのではなく、新しい創造をする思考だ。

ときには衝撃であった。ときには、衝突であった。ときには、反発を生んだ。しかし、その痛みがあるからこそ、それで終わらせたくないと思った。

衝突や反発を、解決することだけにとらわれてはいけない。

問題解決よりも、出会ったことによる新しい化学反応を生み出そう、そんな積極的な姿勢が、夢を追い続けさせてくれた。

「もしかしたら、これは生活でも役に立つかもしれないな」

「もしかしたら相反する二つの間で悩み、葛藤している人たちにとって、プラスになるかもしれないな」

そういう思いが湧き上がり、この本を書いた。

1年ほど前、5カ国から職人を呼んで、松屋銀座さんの一階で実演販売をした。

セリーヌ、フェンディ、ルイ・ヴィトンの並ぶフロアで、ベンガル人がミシンを扱っていて、実際にお客様が安くない私たちのバッグを選んでくださる。

その光景は、私の挑戦を象徴するコンセプチュアルな一シーンだった。そこには「途上国」や「世界」といった対立軸では表せない、誰も見たことがないピカピカの価値が生まれていた。この瞬間が、たまらない。

サードウェイのつくり方

「サードウェイ」を絵でイメージするとしたら、こんな感じだ。

丸いものが集まるグループと、四角いものが集まるグループがあって、二つは遠くにあって交わろうとしない。

丸と四角を足して2で割って「丸っぽい四角」をつくっても、魅力的にはならない。

そうではなくて、「両者のいいところを組み合わせて、新しいものをつくる」という手法をとってみるのだ。

まず、目を凝らしてそれぞれを観察する。それぞれの素敵なところを見つける。

キラリと輝く魅力を持ち寄って、ベストな組み合わせで形をつくってみる。

縦一列に並べるのがいいか? ジグザグに配置するのがいいか? 積み木のように、四角のパーツと丸のパーツを使ってデザインしていく。

このときに大切なのは、「何をつくりたいのか?」「何を大切にするのか?」を自分に問い続けること。そして、面倒がらずに手を動かす。これらの試行錯誤を続けることによって、価値は高まり、上昇していく。

たとえば、大量生産と手仕事。

大量生産は途上国において負の側面もあるけれど、利点だっていくつもある。工場運営のノウハウ、効率的な素材管理、調達手法、人材育成手法、それらはいつだって役に立つ。

一方で、手仕事のよさは、高いレベルの職人技術が消えることなく開花され、人間の温もりが表現される部分、愛が商品に宿る部分にある。

ここでのサードウェイは「手仕事を〝効率的に〟やるには?」という問いから始まる。

一見、不可能に感じられたとしても、あきらめずにトライを続ければ、答えは必ず見つかる。少なくとも、私は複数の答えを見つけてきた(本章をお楽しみにしてほしい)。

そして、この問いの答えには、日本を含め、世界中の「伝統技術の未来」を守るヒントがあると思っている。

この本の中で取り上げるのは、「社会性とビジネス」「デザインと経営」「個人と組織」「大量生産と手仕事」「グローバルとローカル」という5つの軸だが、日常生活を送る上で、日々直面するさまざまな二項対立は山ほどある。

若者と高齢者、禁煙と喫煙、労働と休息、管理する人とされる人、男性と女性……。

そういったものごとの間で、私たちは生きているし、揺さぶられ、一方に寄りすぎて、他方を無意識に傷つけたりするが、その反対もまたある。

その都度、私たちは、ついつい「妥協点を探る行為」を求めがちだけれど、きっとそれだけでは、消耗していく。

私は両者の交差点で生まれるアイディアや共感、相互作用が、もう一段高い次元での解決策を、広く社会に提供するものであると信じている。

何より、そのほうが楽しい。ワクワクする。無理がなくて、長続きする。だから、サードウェイという考え方を一人でも多くの人に知ってほしいと、強く思った。

この本は、私─山口絵理子という個人が体験してきた「サードウェイ」のエピソードとその概念、考え方をまとめたものだ。

会社の経営とプロダクトのデザインを担い、先進国と途上国を行き来し、大量生産と手仕事を組み合わせて、高い目標へと向かってきた13年の経験を、初めて「サードウェイ」という一つの軸で振り返ってみた。

私の短い経験だけがベースになっている。それでも、自分がやってきたことしか、書いていない。

この本を手に取ってくださったあなたの日常に、「サードウェイ」という思想が、実践的に、少しでも役に立つことがあれば、とてもうれしい。

出版記念トークプログラムを開催!

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新著の発売を記念した出版記念トークプログラムを
9/7(土)に東京、9/8(日)に大阪にて開催いたします。
ぜひお気軽にご参加ください。

イベントの詳細・申込はこちらから

書籍情報

タイトル:Third Way 第3の道のつくり方
発売日 :8/13(火)
出版社 :ハフポストブックス / ディスカヴァー・トゥエンティワン
販売価格:1,620円(税込)

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本件に関するお問い合わせ

マザーハウスお客様窓口
TEL 03-4455-7407(平日9:30-18:00)
MAIL client@mother-house.jp

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