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思いのチカラ 会社のチカラ

「理念」と「ビジネス」をいかに融合させるか。
マザーハウスの経営を通じてその両立を目指してきた山崎大祐が、
マザーハウスカレッジでの議論を中心に考えを語ります。

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第8回 思いのチカラ 会社のチカラ

目指すべき光景に一歩近づけたかな

2016.08.29

WRITTEN BY

山崎大祐 マザーハウス副社長

サンクスイベントから1週間。
心が動きすぎて、言語化できずにまだ不思議な感覚にとらわれています。
言葉にできることを少しずつ、お伝えしていきたいと思います。

サンクスイベントにお越しいただいた皆さま、
マザーハウスとの時間を過ごして下さって、本当にありがとうございました。
バングラデシュ、ネパール、インドネシアから来た職人たちも含めて、
マザーハウスの皆にとって、人生の1ページに残る時間になりました。

今年のサンクスイベントのテーマは「Meet The New World」。

世界から悲しいニュースが伝わってくる日々だからこそできること。
世界は素晴らしい多様性で溢れている。
新しい価値観、新しい自分に出会う喜びを提供したい。
そんな思いでこのテーマを決めて、イベントを行いました。

そのテーマを伝えることを担い、各国から来たマザーハウスの職人さんたち。
各国から来た職人さんたちの姿はどう伝わるんだろう。
お客さまと職人さんはちゃんと話せるかな。

そんな不安はたくさんあったけれど、いざイベントが始まったら。
そんな不安は一発で吹き飛びました。

印象的なシーンがありました。
オープニングイベントで、バングラ、ネパール、インドネシアの職人さんと
代表の山口、そして私が同じステージに上っていたとき。

私はお客さまからの質問を受けるために、ステージから降り、
200名の客席のど真ん中に行きました。
そしてお客さまの質問を受けながら、お客さま側からステージを見上げました。

各国の職人さんたちが、心から楽しそうに、そして誇りを持って話していました。
日本も含め、4つの国は宗教も文化も、生きてきた環境も背景も全く違います。
でも、全く違和感なく、互いの国同士がひとつの空間を作っていたのです。
そしてその言葉を聞いたお客さまが、笑顔や笑いで反応してくださっていました。
200名以上入る部屋が多様性を持った一つの空間になっていました。

私はその瞬間に、不思議な感覚にとらわれました。
そして、「こういう世界を作りたくて、マザーハウスやってきたんだ」と。
10年間、ずっとこういう光景を見たかったと。

異なるバッググラウンドを持つ世界中の人が、誇りを持って同じ壇上にのぼっている。
同じ空間で、同じ世界観を作るために、コミュニケーションをしている。
楽しい時間を過ごして、笑顔と笑いがたえない空間。

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(こんな光景でした)

漠然とイメージしていたことが、鮮烈なビジュアルに変わった瞬間でした。
このとき見た光景は一生忘れることはありません。
同時にこの先10年、マザーハウスの目指すべき方向性が見えたと思います。
そんな絵を見せてくださった皆さんに心から感謝しています。
本当にありがとうございます。

私たちは次の国、スリランカへと向かいます。
同じ壇上に上る国が、ひとつ、またひとつと増えるように。
そして、その多様性が楽しく誇りがあるものであるように。
皆さんと一緒にそういう空間を創り上げていけたらと思っています。
これからの歩み、一緒に共にしてください。
これからもよろしくお願いします。

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