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思いのチカラ 会社のチカラ

「理念」と「ビジネス」をいかに融合させるか。
マザーハウスの経営を通じてその両立を目指してきた山崎大祐が、
マザーハウスカレッジでの議論を中心に考えを語ります。

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第4回 思いのチカラ 会社のチカラ

環境があなたを動かす

2015.09.27

WRITTEN BY

山崎大祐 マザーハウス副社長

この連載も4回目。ようやく少しずつですが、連載として慣れてきました。
今回は、人を動かしてくれる「環境」のチカラについてです。

先日、ある人とお話をしていて、なかなか新しい世界にチャレンジできない、という話を聞きました。
新しいチャレンジをする勇気を持てないから、どうしたら勇気を持てますか?と。

僕の場合、講演でも良く聞かれる質問は
「どうしてそんなキャリアを捨てて、マザーハウスにチャレンジしたのですか?」
「勇気をもって、チャレンジに飛び込める方法を教えて下さい」
とかとか。でも、誤解を恐れず言えば、とても僕は誤解されてるなぁ・・・と思ったりします。

たぶん、前職の外資系金融のエコノミストという仕事が、
待遇面でも、社会的にも、とても華やかに見えるからかもしれません。
そのキャリアをカッコよく捨てて、飛び込んできたように見えますね。

確かに、僕がマザーハウスに来たときは、
(というよりも、1年目のマザーハウスの事務所は僕の自宅だったので、
僕がマザーハウスに行く前よりも、マザーハウスが僕のところに来る方が早かったのですが笑)
まだまだマザーハウスはヨチヨチ歩きで、まだバッグもほとんど売れてない会社でした。

それだけ見れば、外資系金融からベンチャーへ
勇気をもってチャレンジしたというのは正しいのでしょう。

マザーハウスに移ってきた理由はたくさんあります。
取材でもちょっとカッコつけて、語っている理由も本当です。

でも、勇気をもっていたからチャレンジしたのか?
と聞かれると、むしろ逆かもしれません。

僕はビビりだし、サボり屋だし、継続して何かをやるということも苦手です。
むしろ、サボり屋だから、そしてビビりだから、マザーハウスという環境を選んだのです。

僕は、環境が無いと成長できない人間です。
チャレンジに対してのプレッシャーがないと、すぐに楽な方に進んでしまいます。
当時もエコノミストの仕事をしながらも、少しずつ慣れてきて
自分は楽な方に進んでしまうという恐怖心を抱えていました。

そこで、ベンチャー、マザーハウスを選んだのです。
立ち上げ直後のベンチャーには言い訳できない環境がある。
きっと、怖いとか関係なく、頑張らざるをえないのに違いない、って思っていました。
そしてその環境こそが、自分のビビり癖とか、サボり癖を直してくれるのではないか、そう思ってきたのです。

事実、この環境は自分をとても鍛えてくれました。
この環境が僕をつくってくれたのだと思います。
自分が何かをしたかったら、それをしなきゃいけない環境をつくれ、
環境に飛び込め、ということを改めて感じたのです。

もちろん、これは人によって違います。
代表の山口は環境なんかつくらなくても、ストイックにできる人。
僕とは正反対・・・。そんな山口がマザーハウスにいることも環境の一部だったんですけどね笑。

次回以降、僕がどうしてマザーハウスに来たのか、お話したいと思います。

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