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思いのチカラ 会社のチカラ

「理念」と「ビジネス」をいかに融合させるか。
マザーハウスの経営を通じてその両立を目指してきた山崎大祐が、
マザーハウスカレッジでの議論を中心に考えを語ります。

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第3回 思いのチカラ 会社のチカラ

喜びがベース?怒りがベース?

2015.09.21

WRITTEN BY

山崎大祐 マザーハウス副社長

前回の「やりたいことが見つからない」に引き続き。
前回はやりたいことを見つけるには、「好き」という感情を大事にという話をしました。
僕はこの「好き」という感情をとても大事にしているのですが、
もうひとつ、喜怒哀楽をとても大事にしています。

大人になると、喜怒哀楽ってどんどん波が小さくなっていく。
それって残念だと思いませんか?
確かに感情の起伏って、ある程度コントロールになってきます。
しかし、この喜怒哀楽にこそ、人生のヒントが転がっていると思うのです。

ある講演会でパネルディスカッションをした後、打ち上げに行った時のこと。
それぞれ、新しいチャレンジをしているメンバーでのパネルディスカッションだったので、
打ち上げではチャレンジを維持するモチベーションが喜怒哀楽の何から来るものか、みんなで議論になりました。

すると、驚いたことに・・・自分以外の人が、「喜び」から来るものだったのです!
そして、僕だけ、「怒り」でした・・・。
もちろん、「好き」って感情が大事なことは前回話した通りなのですが、
その後のモチベーションの維持は、何かを変えないといけないっていう、
「憤り」や「怒り」が強く働くのだと言ったのです。

「怒り」がモチベーションというのはちょっと寂しい気もするし、
喜びがモチベーションって言いたかったりもするのですが・・・
まぁでも、何かの挑戦のモチベーションになる感情は、個々人で別物ってことです。

僕の怒りというのは、正確に言うと、「義憤」という言葉になるのかなと思います。
義憤とは「道義に外れたこと、不公正なことに対するいきどおり。」(デジタル大辞泉より)ということ。まさにです。

特定の力を背景に不公正な結論を導き出したり、
力を利用して既得権を行使したり、弱い立場の人を攻撃したり、
そういうことに対して、今でも憤りを感じます。
そしてそんなときに自分たちがやっていることの意味を強く感じます。
特に好きなものや好きな人が、虐げられていたりするとなおさらです。

私たちがやっている「マザーハウス」は、
経済的理由から社会的立場が弱い途上国だったり、
私たちのコミュニティにいるマイノリティだったり、そのためにありたいブランドです。
どんな環境でも一生懸命に頑張っている人たちを応援したい、
そんなプラットフォームを作りたいと考えています。
そしてこれが、自分の感情の裏側にあるものとつながっている気がするのです。

感情を大事にするって、今の時代、薄れている気がします。
どちらかというと、感情を表に出さずに仕事をする。
自分の感情を無視して、仕事をしていくようになってきている気がします。

でもそんな時代だからこそ、「喜怒哀楽」を大事にしたいものです。

もちろん、「怒り」が原点でも、仕事は「楽しく」、ね。

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