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思いのチカラ 会社のチカラ

「理念」と「ビジネス」をいかに融合させるか。
マザーハウスの経営を通じてその両立を目指してきた山崎大祐が、
マザーハウスカレッジでの議論を中心に考えを語ります。

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第2回 思いのチカラ 会社のチカラ

やりたいことが見つからない??

2015.09.06

WRITTEN BY

山崎大祐 マザーハウス副社長

色々なところで講演をさせて頂くことが多いのですが、
その中でも特に思い入れが強いのが大学での講演。

僕は高校までカラオケとバイト、ゲーセン三昧で、
自分の可能性なんてほとんど信じていませんでした。
そんな自分を変えてくれたのは大学だったから。
少しでも恩返しがしたい、そう思って、大学の講演はどんなに忙しくてなるべく受けるようにしています。

そこでよく聞かれる質問が、
「やりたいことが見つからないけど、どうしたらいいですか?」ってこと。

その度に、今の大学生は少し可哀そうだなって思ったりします。
余裕がない時代だから、きっとやりたいことを見つけなさい。
それをきちんと就職活動で話しなさい、とか言われているのでしょう。

僕はその質問に対しては、
「僕は今の仕事は大好きだし、納得してやっているよ。
でも、それイコール、人生をかけて本当にやりたいことがどうかはわからない。
人生でそんなに簡単に本当のやりたいことが見つかるわけじゃないし、人生は長いよ。
これからのたくさんの人生のイベントも待っているし、出会いもたくさんある。
だから、無理に人生をかける何かを見つけようとするんじゃなくて、
興味関心に少しでもひっかかることだったり、
好きだと思えることを本気でやってみることだよ。」

と話しています。

本気でやりたいことを見つけようと思ったら、そんな簡単に見つからないですよね。
でも好きってことだったら、けっこう見つかるんじゃないかなって思います。
僕は好きって気持ちが一番大事だと思っています。
好きこそモノの上手なれ、なんです。

では僕は何が好きかって言うと、たくさんあるのですが・・・
ひとつ言えることは、数字が大好き。
前職は金融でエコノミストをしていましたし、
今も副社長兼CFO(最高財務責任者)として最高に楽しい時間を過ごさせてもらっています。

それは理由なく、数字が好きだということからも来ている気がします。
もちろん、社会に対する問題意識と繋がっているとか、会社に貢献できるからとか、
いろいろあるんですが、そんな理由を超えたところで数字が好きなのです。

ある日、考えてみました。
何で数字が好きなのか?

最初に数字が好きになったのは何なのか?
思い出しました。「野球」です。

今でも、スポーツはマニアレベルで好きなのですが、
僕のそんなスポーツ好きの原点は野球。

幼稚園や小学校の時、野球が大好きすぎて、
野球の歴史やら、データブックやらまで図書館でひっくり返していました。
そして毎日のように、勝敗やら、個人成績やらを新聞でおっかけることが好きだったのです。
そこで、確率とか、勝敗とか、データの見方とか、そういうことを教わりました。

数字の原点は野球だったのです。

まさに「三つ子の魂百まで」です。やっぱり好きなモノって変わらない。
僕は想いや好きの原点は、小さいころからの人生全てにあると思っています。

逆に言うと、小さいころに、いくつ「好き!」ってはっきり言えることに出会わせてあげるかは大事です。
やりたいことを見つける旅は一生のモノですが、
一方で今やるべき「好き」のヒントは、自分の人生の中にたくさん転がっているのです。

今度、マザーハウスがはじめるジュエリー。
この前、祖母に
「あなた、小さいころ、ジュエリーを見るのが大好きで、石の名前とか覚えていたわね・・・」
って言われてびっくりしました。

どうりでワクワクするわけだ。

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