雄大な自然に囲まれ、シルクやウール、カシミヤなど、多様な天然素材の魅力を活かしたストールをお届けしている国・ネパール。職人たちと日々やりとりをしながら、商品開発を担当するスタッフ・牛留が、ひとつひとつのストールの向こう側にあるモノづくりのストーリーを綴ります。
コラム一覧をみるこんにちは。
すっかりお久し振りになってしまいましたが
この3週間は怒涛の出荷ラッシュで、サリナ・ニシャと検品三昧でした。
実は本当に2時間前になんとかYeti工場からの出荷を終え、
サリナ達とゆっくりお昼を食べていたところです…
(とはいえども、また日曜日にシルクグラデなどを作ってくれているGuru工場から、
月曜に再びYeti工場とあと1週間くらいは続きます…涙)
今年初めての私はもちろんなのですが、
大先輩のサリナさえも目を丸くするこの出荷量。
本当にみなさまのお支え合ってだなあと実感しています。
まだまだ今年の出荷は続きますが
今年すでに「最も大変だった!」と言い切れるのは、本日発売のカシミアセーターです。
昨年から始まったセーターですが、
今年は新しく薄手のものが加わり、色味もすこしこっくりとした秋らしいカラーで展開しています。
(私はネイビーが、他にはなかなかない発色で大好きです。
みなさんは何色が気になりますか〜?)
セーターの生産って何が特に大変かといいますと。
(勝手な)個人的な見解としては
⑴リンキング
⑵検品
の2つです。
日本ではほぼいなくなってしまったそうなのですが、
ネパールではリンキングというニット特有のセーターなどの継ぎ目をつなぐ
技術をもつ職人さんがまだいて、
Yeti工場ではそのリンキングを行ってセーターを仕上げています。
とっても細いのですが、つなぎ目を、手で一目一目セッティングをして、縫い付けていくという
気の遠くなりそうな作業です…
(職人さんの目が飛び出そう…)
ちなみにこのリンキングの目は、糸の細さによって違って、
薄手セーターの2/48番手の細さはこちらです…細い…
そして、その継ぎ目が問題なく繋がっているかを全て確認をするのが
私とサリナの仕事です…汗
実はサリナは、マザーハウスに入る前に、ニッティングの工場で働いていたので、ここでも私の大先輩。
ただ、そのサリナでも、やっぱりこの作業は気が遠くなるようで…
二人でずっとネバーエンディングだと言っていました。
そんな私たちを見かねてか、Yetiのラムさんが
マザーハウス専用の検品スペースを作ってくれました!
「他の商品と混ざらないし、他に人がこないから集中できるでしょ?」
と自慢げなラムさん。
でも実際は、検品リーダーのスニータが15分に1度見に来て、
ネパール語でマシンガントークし始めたり
普段あんまり話しかけてこないアイロンマンが、
いつもよりすごくこまめにアイロンをかけたストールを持ってきたり…
見えない分気になるんですね…笑
でも、こうやってみんなが話しかけてくれたり
(ネパール語なので3割くらいしかまだわからないけど)、
お昼に連れ出してくれたりして
(お昼ご飯10:30で早すぎるけど)
毎日検品は大変だけど、工場にいくのが楽しみになったのは
検品が始まって、検品ルームで過ごす時間が増えたからだなあとしみじみ。
まだまだひよっこですが、一歩一歩頑張っていこうと思えたセーター検品の日々なのでした。
…でもしばらくセーターは見たくない!!!笑