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Stole Story ネパール担当・牛留が紡ぐ、ストールのモノ語り

雄大な自然に囲まれ、シルクやウール、カシミヤなど、多様な天然素材の魅力を活かしたストールをお届けしている国・ネパール。職人たちと日々やりとりをしながら、商品開発を担当するスタッフ・牛留が、ひとつひとつのストールの向こう側にあるモノづくりのストーリーを綴ります。

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第7回 Stole Story ネパール担当・牛留が紡ぐ、ストールのモノ語り

10本ペダルの手織りマフラー

2020.11.27

WRITTEN BY

ネパール・ストール開発担当 牛留 MD/QC

ナマステ!
ネパール・ストール担当の牛留です。

先週までぽかぽかした日が続いていたのに、
今週になって急に寒いですね…
私は、今朝30分ほど布団から起きられませんでした…

ネパールに滞在していた時、私の周りの女性はみんな朝型で、
早いときは6:30くらいから工場で作業をしていたため、(その分夕方かなり早く帰ります)
私もそれに合わせて、5:30起き、6:30出勤をしていたのですが、
日本では考えられないな…と思っている今日この頃です。

そんなネパールでの思い出話をしておきながら、
今回ご紹介したいのは、今年インドで生産をし、一部店舗でお取り扱いしている
コウシガラウールマフラーです。
MN42210_NBLNO_model_01

なぜ”一部店舗”での取り扱いとなっているかというと、
とにかく。とにかく、生産に時間がかかるマフラーなんです。

ぱっと見は、比較的ベーシックなマフラーなのですが、
実は職人が1枚1枚「手織り」で織っています。

しかもただの手織りではなく
10本ものペダルを踏み分けて織っている
本当に本当に手間のかかるマフラーです。

手織りの織模様の変化の付け方には、
経糸のセッティングの仕方や、糸の染め方、
緯糸の色を途中で変えるなど、さまざま方法があるのですが、
個人的に一番ややこしいなと思っているのが、ペダルの踏み分けによる織模様です。

一番ベーシックな織機は、ペダルを2本交互に踏むことで織ります。

マザーハウスで代表的な草木染グラデーションストール
4本のペダルを踏んで織っています。

今年のE.のコートに使用している
厚地のウールは8本。

そして今回のストールはその上を行く「10本」!なのです。

10本といっても、それをただ単純に順番に踏むわけではなく、
1回目は,1番目のペダルを踏んで、
次は2番と3番を踏んで。。。など、
複数のペダルを複数の組み合わせで踏み分けて織るのです。。。
この踏み分けによる織の変化を、機械織では通常機械のセッティングをすることで実現しているんです。
(なので、織が複雑になるほどペダルが多くなることが多いです)

また、踏むペダルが多くなるのに比例して、ペダルは重たくなるといわれます。

私も4本ペダルの織機までは使ったことがあるのですが、
4本の踏み分けだけでも、踏む順番に頭がこんがらがり、
ペダルを踏んだり、糸を引いてシャトルを送る力が全然足りず、
1cm織るので精一杯でした。。。

図1
すぐに音を上げて、ネパールのスタッフに笑われている私。

私も、今まで10本ペダルの織りはほぼ見たことがなかったのですが、
今年はどうしても現地にも行けないし、でもどうしても見たい!
とわがままを言って、現地のラビさんに撮影してもらいました笑
(でも掘りごたつのように地面を掘った織機なので、
足元の動画がうまく取れず。。。無念。。。)

(ほんのちょっとですが)体験のしたことのある私からすれば
信じられない技術で、織りあがるストールは、
熟練した職人でも、1本3時間以上かかり、
1日に2-3本程度しか織れません。。。

とてつもなく果てしないプロセスを経て織りあがるストールなので、
全店ですぐに展開はできず、
一部店舗でのとりあつかいとなっているんです。

手織りのストールの良さは語りつくせないですが、
今回のストールの良さの1つは肌当たりの柔らかさです。

MN42210_NBLNO_model_02
見た目はみっちりした織なのですが、
手織りな分、機械織よりも少しゆったりと織られているので、
見た目よりもずっと柔らかいマフラーになっています。

冬場にふんわりと首元を優しく包んでくれるストールになっていますので
ぜひお試しいただければと思います♪

だんだんと寒くなってきましたが
みなさまくれぐれもお体にはお気をつけてお過ごしください。

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