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ぜひ行ってほしい!世界のこの街

マザーハウススタッフが訪れたことのある、世界のお気に入りの街をリレー形式でご紹介していく「ぜひ街!」。変わり者が多い?マザーハウススタッフの旅先は、これまた個性的です。
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第155回 ぜひ行ってほしい!世界のこの街

アフリカのイメージとは真逆?!ローカルな暮らしも体験できる街・フイエ(ルワンダ)

2020.08.04
kitamura

WRITTEN BY

北村美月 アトレ吉祥寺店

みなさま、こんにちは!
アトレ吉祥寺店 店長の北村美月です。

吉祥寺は私にとって幼い頃からなじみのある街であり、
温かいお客様と、個性的なスタッフに囲まれ、
いつも楽しくお店に立っております。

今回、私がご紹介したいのは、
アフリカ中央部に位置する小国・ルワンダです!
ジェノサイド(大虐殺)を経験した国で、
現地の学生と「平和」について学びたいと思い、
1年間ルワンダの大学に留学していました。

映画「ホテル・ルワンダ」やコーヒーを通じて
ルワンダをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回はルワンダの中でも、
私の住んでいたフイエという街の魅力をお伝えいたします!

〇ラジオ前編

〇ラジオ後編

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この街のおすすめポイント

1.個性的なルワンダのローカルフードが楽しめる!
2.ジェノサイドという辛い歴史を乗り越え、少しずつ前に進む人たち
3.シャイでおせっかいなルワンダ人

フイエは首都のキガリからバスで3時間ほど南下したところにある街です。
ルワンダの首都は高層ビルが立ち並ぶ発展著しい街ですが、
フイエは打って変わって緑豊かで時間の流れがゆったりとしています。

首都キガリの街並み。
いかにも“都会”という感じです。
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そして、これがフイエの街並み。
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この2枚の写真からも分かるように、
首都では車やバイクタクシーで移動する人が多い一方、
フイエではのんびりと歩いている人がほとんどです。

そして、街の中心部から一歩外れると、
目の前には一面の緑が広がります。
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「千の丘の国」という別名を持つように、
ルワンダはどこを見渡しても山!山!山!です。
フイエの街自体も標高約1800mのところにあり、
普通に歩くだけでも高山トレーニングです。
ルワンダは赤道直下に位置し、
暑いイメージを持たれることが多いのですが、
フイエは標高が高いため、
1年を通して軽井沢のようなすごしやすい気候となっています。
夜はセーターを着ないと寒いくらい冷えるときもあります。
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おすすめポイント1
個性的なルワンダのローカルフードが楽しめる!

首都では外国人向けのレストランが多いのですが、
フイエでは気軽にルワンダのローカルフードを楽しめます!
ルワンダの食事はこんな感じ。
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お米、数種類のお芋、甘くない食用バナナ、パスタ、とうもろこしの粉をこねたお餅・・・
というように、1つのプレートの8-9割が炭水化物!
その炭水化物のオンパレードに、
ちょっと野菜やお豆が添えられます。
味付けは、塩やトマト味が中心で素朴な味わいのため、
少し刺激がほしいときは「ピリピリ」と呼ばれる
黄色いとうがらしを一緒に食べます。
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ルワンダ人は食に保守的で、
365日ほとんど同じものを食べます。
レストランはビュッフェスタイルが一般的で、
どこに行ってもほとんど同じバリエーションです。
豊かな食文化に恵まれている日本人は、
ルワンダの食事にすぐに飽きてしまうことが多いようですが、
私は1年間全く飽きることなく、
その素朴な味が好きでかなりの頻度で食べに行っていました。

結果、1年間の留学で6kg太りました。笑
ルワンダに限らず、
アフリカは太っている方が魅力的という価値観なので、
友人から「美月太ったねえ~」「ポテトみたいになったね~」と満面の笑みで褒められ、
ちょっと複雑な気持ちでした。笑

 
 
おすすめポイント2
ジェノサイドという辛い歴史を乗り越え、少しずつ前に進む人たち

大学では、平和学専攻でジェノサイド(大虐殺)の研究をしていました。
1994年にジェノサイド(大虐殺)が起きたのですが、
実は私の誕生日の10日前の出来事で、
他人事とは思えず、高校生の頃から平和学を学びたいと思っていました。
大学も、アフリカ地域専攻というマニアックな専攻がある大学を選び、
そこからルワンダへ留学しました。
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この写真は、実は、ジェノサイドの被害者の女性と加害者の男性の写真です。
留学していた大学に、平和学開発センターがあり、
そこにあるNGOでインターンをしていたのですが、
その時にお会いし、お話させていただいた2人です。

隣に座りあっている2人の空気感からは、
そんな風に見えないと思うのですが、
最初は、男性も罪を認められない、謝罪できないという気持ちだったところから、
リハビリを通じて、謝罪をでき、今では隣り合って話せるまでになりました。
被害者の女性も許す、ただ仲直りするのとは異なり、
お互いが努力し歩み寄って、
本当に少しずつ和解の道に進めているということを感じ取った場面でした。

遠く離れた自分たちに何ができるか?と思うこともありますが、
日本とルワンダで、距離こそ離れているが、
人のやさしさは一緒だと感じました。
「アフリカ=貧しい」とひとくくりに言われることも多いですが、
心は豊かだということをこの経験や
フイエでの1年を通じて感じました。
今は、ルワンダも含め、途上国の豊かさ・人の心のあたたかさを伝えたいなと思い、
日々お店に立っています。

おすすめポイント3
シャイでおせっかいなルワンダ人

私は、ルワンダを第二の故郷だと思っているのですが、
ルワンダに魅了された理由の一つが「人」です。

ルワンダでは、バスで移動する機会が多かったのですが、
もともと乗り物乗ると眠くなってしまう体質で、
更にルワンダは道が悪いので、
首をグワングワンさせながら寝ていたら、
おばあちゃんが「こっちの方がちゃんと寝られるよ」と、
よりよい席を譲ってくれたことがありました。
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また、別のルワンダ人は、リュックを開けっ放しにしてしまっていた私に
「盗まれちゃうよ!」とリュックを閉めてくれました。
「アフリカ=危ない」と言われることが多いのですが、
私は毎日ルワンダの優しさに触れながら生活していました。

また、人と人の距離感がとても近く、
助け合いが当たり前という文化もルワンダの魅力です。
お米など足りないものがあると隣近所で助け合ったり、
道ですれ違ったら知らない人でも挨拶してくれ
たりします。

その一方でシャイな人も多く、すれ違う瞬間ではなく、
相手のことが見えなくなった去り際に挨拶してくることもあるので、
慣れるまでは「え!今、私に挨拶してくれたの!?」と、
うまく挨拶を返せないこともありました。笑
そういう意味では、
少しシャイな日本人に似ているところもあるように感じます。

こちらはルワンダの青空市場なのですが、
このような場所で外国人を見つけると、
「ルワンダ語わからないでしょ?通訳してあげるよ!」、
「お礼のお金は要らないから!僕が助けたいだけなんだ!」
と通訳ボランティアを買って出てくれる人が必ずと言っていいほど現れます。
私が大学で携帯電話をなくしたときも、
その携帯を拾ってくれた人が「この番号の携帯電話を拾ったから、
知っている人は連絡して」と書かれたメモを校内中にまわしてくれたおかげで、
無事に見つけることができました。

ルワンダに行ったときはすべてが新しい発見でおもしろかった分、
1年ぶりに日本に帰国したときは、
電車の中でみんなそろって携帯電話をいじっている様子を見て、
逆カルチャーショックを受けました。笑

気が付けば、すっかりルワンダの文化に馴染んでしまっており、
私にとっては第二の故郷です。
今でも長期休暇が取れると、
定期的に友人に会いにフイエに帰省しています。
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「そういえば、こんなこともあった…」旅のこぼれ話

ルワンダ滞在中、牛乳にあたってしまったことがありました。
液体ではなく、脱脂粉乳(賞味期限も1年くらいなはず)だったのに、
食中毒になってしまい、熱も40度出てしまいました。

知り合いの人が、夜中車を飛ばしてくれて、
3時間くらいかけて都心の病院にかかることができたのですが、
慣れない手つきで点滴を打とうとする看護師さんにとても不安を覚えながら、
初めての点滴と入院をルワンダで経験しました。笑

     

最後に3ポイント自己紹介

北村美月/きたむらみつき
・東京生まれ、東京育ち。その反動なのか、のんびりした田舎や緑の多いところが好きです。
・声が大きく、どこにいてもすぐに認識されます。
・エスニック料理や辛いものが好きです。

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