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ぜひ行ってほしい!世界のこの街

マザーハウススタッフが訪れたことのある、世界のお気に入りの街をリレー形式でご紹介していく「ぜひ街!」。変わり者が多い?マザーハウススタッフの旅先は、これまた個性的です。
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第136回 ぜひ行ってほしい!世界のこの街

世界を動かす動と静のエネルギーを感じる街 コルカタ(インド)

2019.05.09
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安藤輝 二子玉川ライズ店

みなさん、こんにちは!
2019年2月に入社し、二子玉川ライズ店におります安藤です。

今回はバッグパックで訪れた都市、コルカタ(インド)を紹介します。
学生時代にネパールに8ヶ月間留学しており、
その間に隣国インドの北・西・南の地域を鉄道に乗って3週間かけて放浪しました。
ガンジス川に飛び込んだ思い出深い街バラナシや
朝日の中で浮かび上がるタージマハルの絶景もご紹介したかったのですが、
今回はコルカタを紹介させていただきます。


この街のおすすめポイント

1. 市域の人口密度はデリー・ムンバイ以上!肌で感じる人々の熱気
2. イギリス支配の歴史とベンガル・ルネサンスと呼ばれる文化復興の歴史を辿る
3. インドが内に秘める静のエネルギーを感じる
 
おすすめポイント1
市域の人口密度はデリー・ムンバイ以上!肌で感じる人々の熱気

コルカタに到着し、多くの方が最初に感じることは
「人が多すぎる!!!!」ということでしょう(笑)
写真はコルカタの玄関口であるハウラー駅。
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言葉では表現できないくらいの熱気と人。
最高気温40℃の猛暑が続く時期だったこともあり、
真夏の車中のような、もわっとした空気もあったのですが、それ以上に人、人、人!
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ハウラー駅はデリー、ムンバイ、チェンナイはもちろん、
ダージリンへ向かう高原列車「トイトレイン」の始発駅へもつながっており、
インド東部の鉄道の起点です。
それゆえに、子供のお見送りに来る家族がいたり、
貨物列車に荷物を運搬する人がいたり、様々な人でごった返しています。
駅内でキャンプシートを引いて送別会を開く大家族も当たり前のように多くいます(笑)
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駅中は混沌としていますが、駅舎は東京駅のようなオレンジ色の外観で見た目は綺麗です。
私はそんなギャップのあるインドが大好きです。
駅前からは「世界で最も往来の多い橋」として有名なハウラー橋も眺められます。
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タクシーに乗ってハウラー橋を渡り、予約していたゲストハウスへ向かいました。
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混沌とした駅を抜け、ほっとしたのも束の間、街がなんだか騒がしい。
よく見ると、ゲストハウスの前の通りでパレードが始まっていました!
何のパレードか結局分からなかったのですが、花火を打ち上げたり、
ブラスバンドが演奏したり、ガネーシャの大きい銅像が動いていたり、
総勢500人以上の演者達と観衆がいて、もう何がなんだか分かりません。笑
これぞ!というインドの「動」のエネルギーをふんだんに感じることができました。
  
  
   
おすすめポイント2
イギリス支配の歴史とベンガル・ルネサンスと呼ばれる文化復興の歴史を辿る

コルカタの歴史は、イギリス東インド会社の役人が
商館を開設したことにはじまります。
ご存知の通り、インドは20世紀はじめまでイギリス領でした。
その中でもコルカタは全インドの政治の中枢機能を持つ都市であったため、
コルカタ市内にはイギリスにより建てられたヨーロッパ調の建造物が今でも残っていたり、
文化復興の中心となる文化人の軌跡を辿ることが出来ます。

インド皇帝を兼任していたヴィクトリア女王が亡くなった際に建立された
「ヴィクトリア記念堂」内部は博物館になっており、イギリス統治時代の絵画や資料が展示されています。
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また、インドで最も古い聖堂「セントポール大聖堂」もコルカタにあります。
ここがインドであることを忘れてしまうような、綺麗な白亜の建物で、
礼拝堂のステンドグラスが非常に美しく、聖パウロの生涯を描いたフレスコ画にも感動します。
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コルカタが排出した文化人として有名なのが、「ラビンドラナート・タゴール」
実はアジア初のノーベル文学賞を受賞したインドの詩人。

マハトマ・ガンジーに”マハトマ=偉大なる魂”の尊称を送り、
また、バングラデシュ国家「我が黄金のベンガルよ」を作詞したのもタゴールです。
コルカタにあるタゴールの生家コルカタへ行くのが、今回の旅の目的地の一つでもありました。
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生家へ行ってみると正直その立派な佇まいに驚きました。
煉瓦造りで3階建ての厳粛な空気漂うお屋敷。
インド人なら誰もが尊敬する人であり、さすがに近くで騒いだりしている人はいませんでした(笑)
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イギリス東インド会社の理事会は高等教育機関の設立を進言し、1857年にコルカタ大学が設立されます。
皮肉な事に、後にコルカタ大学は「ベンガル・ルネサンス」と呼ばれる
独立運動に結びつく社会変革運動の中心を担う人材を数多く輩出することになります。
その一人がタゴールでした。

実はタゴールは1916年に来日していて、
その際、当時の日本の国家主義を痛烈に批判した勇気ある詩人の一人です。
タゴールについて書き出すと止まりませんので省略いたしますが、
代表作の「ギタンジャリ」も感銘を受けるので、ぜひご一読を!

余談ではありますが、経済学を学んだ人なら誰でも知っている経済学者
「アマルティア・セン」もコルカタ大学出身。
全部で四名のノーベル賞受賞者を輩出しています。
  
   
   
おすすめポイント3
インドが内に秘める静のエネルギーを感じる

この場所を除いてコルカタを語ることはできないでしょう。
ずばり、マザー・テレサが晩年を過ごし、そして眠る場所。
「マザーハウス」です。
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マザーハウスは観光だけでなく、支援活動に参加することもできます。
1階にはマザー・テレサのお墓があり、2階がかつて生活していた部屋になります。
とても質素な建物で、そのことからも自身の時間やモノの全てを他者に捧げた生涯だったのだと感じました。
建物の中には展示室もあり、彼女の活動の記録を学ぶこともできます。
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ボランティアで参加されている各国の人々以上に、現地の人々が献身的に活動されていました。
コルカタには現在マザー・テレサの精神を引き継ぐ施設が10箇所以上あるらしく、
全ての施設が共通する精神を持って、病人や高齢者、孤児、障害者などの支援をしているとのこと。
それまでに見ていたインドの熱気のようなエネルギーとは異なる、
静かですが歴史を動かすエネルギーを感じることができました。

凄まじい程の人の熱気と勢い溢れるエネルギーと、
滔々たるガンジス川のように静かだが確実に流れるエネルギーの2つを
コルカタではどっぷりと体感することができます!
ぜひ機会がありましたら、訪問されてください。
    
    
    

「そういえば、こんなこともあった…」旅のこぼれ話

コルカタで宿泊したのは日本人専用のゲストハウスでした。
ゲストハウスの管理人はダールさんと呼ばれる60歳前後のおじい様で奥様が日本人。
長年日本に住んでいたとのこともあり、その旦那様から漂う雰囲気がもうすっかり日本人。
ジブリ映画「耳をすませば」の主人公雫のお父さんのような静かなお父さんのような雰囲気です!
朝と夜のご飯がついていおり、ダールさんを交えてみんなで食べます。まさに食卓。
無口なダールさんですが、宿泊者のことを気にかけてくださっているのが節々で伝わります。

【食卓での会話】
ダールさん:「コルカタの観光地は調べてきた?」
私:「はい!調べて来ました!」
ダールさん:「そう。それなら良かった。」

(もぐもぐもぐもぐもぐもぐ)

ダールさん「開館時間の確認は大丈夫?あそこの観光地は今工事中だから開館時間が変わっているよ。」
私:「え、ほんとですか!」
ダールさん:「うん。そうだよ。今時間調べて来る。」
私:「ありがとうございます!」
ダールさん:「いいよ。ちょっと待っていて。」

(スタスタスタ)

こんな感じです。笑
とても優しい方で旅をしたメンバー全員が癒されていました。
コルカタに行くなら絶対におすすめしたいゲストハウスです!
   
   
   

最後に3ポイント自己紹介

安藤輝/あんどうひかる
・大阪府大阪狭山市出身。
・人に合わせているようでマイペース
・東南アジア系の顔をしているので、市役所で住民票変更を申請した際にパスポートの提示を求められたことがあります。

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