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ぜひ行ってほしい!世界のこの街

マザーハウススタッフが訪れたことのある、世界のお気に入りの街をリレー形式でご紹介していく「ぜひ街!」。変わり者が多い?マザーハウススタッフの旅先は、これまた個性的です。
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第133回 ぜひ行ってほしい!世界のこの街

寒くても、やっぱり真冬の景色がベストな街 モスクワ(ロシア連邦)

2019.04.05
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関口真史 東銀座店

こんにちは。
現在東銀座店で勤務しています、関口真史です。
銀座の街でお客様にベストなバックを見つけていただけるよう日々お店に立っております。

学生時代にイスラム文化を学び、ずっとトルコのイスタンブールに行きたかったのですが、
今年の2月に念願叶って行くことができました。
航空券を調べてみるとモスクワ経由が1番安く、オマケのつもりでモスクワにも行ってみましたが、
オマケ以上の意外な魅力があったので、敢えて観光地のイメージがないモスクワを紹介させていただきます。


この街のおすすめポイント

1. 雪の中に浮かぶ赤の広場、クレムリンの景色
2. モスクワっ子が集まるトレチャコフ美術館
3. ソ連時代の建築物 セブンシスターズ
 
 
おすすめポイント1
雪の中に浮かぶ赤の広場、クレムリンの景色

モスクワと聞いて思い浮かべるのはやはり赤の広場とクレムリンではないでしょうか。
アクション映画にもよく出てきますね。

夜にモスクワの街に到着し、ホテルにチェックインした後、
近いので歩いて行ってみました。
晴れ間が見えていたのに、急に雪が降り始め、
地元の人もフードを被って足早に歩いています。
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上から電飾が垂れていて、路上ライブをやっているアーケードを抜けると
いきなり空間が広がり、赤の広場が飛び出してきます。
雪が吹き付ける中、暗闇にぼんやりと
カラフルな玉ねぎ型のドームの聖ワシーリー寺院とクレムリンの塔が浮かび上がってきます。
この風景を見た瞬間、ああ、真冬のモスクワに来て良かったなと思えました。
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赤の広場の真ん中には大きなスケートリンクがあり、
カチューシャというロシア民謡が流れている中、
モスクワの若い子たちがスケートを楽しんでいました。
みんな上手くて転ぶことなく滑っているので、驚きました。
思わず混ざってみたくなりましたが、スケートはやったことがなく、
初体験で転んで怪我したら、旅行どころではなくなるのでやめておきました。
モスクワの冬と言えば、
厳しい寒さというイメージしかありませんでしたが、
冬にしかできないことを全力で楽しんでいるモスクワ市民の姿を見てあたたかい気持ちになりました。
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モスクワといえばこの聖ワシーリー寺院
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クレムリンのすぐ外にあるベンチ。誰もいません。
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赤の星が雪の空に映えます。
   
   
   
おすすめポイント2
モスクワっ子が集まるトレチャコフ美術館

モスクワには有名な美術館が2つあります。
ロシアの絵画を専門に扱うトレチャコフ美術館と
ピカソやルソーのような近代西洋絵画を専門に扱うプーシキン美術館です。
せっかくのロシア旅行なので、トレンチャコフ美術館に行きました。
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外は吹雪だからみんな厚いダウンジャケットを着ていますが、
クロークでジャケットも大きいバックパックも無料で預かってくれるので、
館内では身軽に楽しめます。
ここに来るまで両手で数えるほどしか人とすれ違わなかったのに、
中は現地の人で大変混み合っていました。
モスクワの人にとって、真冬の大事な娯楽施設なのかもしれないですね。

とにかくみんなカジュアルに美術館を楽しんでいることに驚きました。
美術館といえば、大人が多いイメージですが、
むしろ小学生くらいの子供やティーンエイジャーの子たちがほとんどで、
走りまわっていたり、ダンスを踊っていたり、電話しながら観たり、
絵画の中の主人公や彫刻と同じポーズで写真を撮ってもらったり。
日本の美術館では絶対にあり得ないような過ごし方で楽しんでいました。
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日本でも多く美術館に行く僕ですが、
本当に美術館を楽しんでいるんだなと伝わってきて、
ちっとも嫌な気持ちにならず、
彼らと同じようにフランクな気持ちで美術館を楽しめました。
みんな、家族や友人同士、カップルで結構大きな声でおしゃべりしながら、
思い思いに美術館という空間を楽しむ。
この風景がトレチャコフ美術館の1番の見所かもしれません。 

それでも、ロシア正教のイコンのコーナーでは写真も撮らず、
おしゃべりもせず大人しく鑑賞していたのが、
個人的に興味深かったです。

ロシアの風景画は、牧歌的な印象です。
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どの絵にも、広大な空、起伏の少ない広大な草原、
沈む夕日、四季の自然の中で生活する人があって、
何となく物寂しい感じと哀愁があります。
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特に冬を題材にした風景画なんかは、厳しい凍てつく寒さが強く伝わってきますが、
それでも何となく温かみを感じられる。

作者が違っても、どこか同じような牧歌的な雰囲気になるということは
それらがロシアにとっての、普遍的な美しさと豊かさなのでしょうね。
  
   
   
おすすめポイント3
ソ連時代の建築物 セブンシスターズ

モスクワにはソ連時代の建築物がたくさん残っています。
特にスターリン様式、スターリン建築と呼ばれる建物が特徴的です。
モスクワにはこの様式を踏襲した建築物が現在も7棟あり、
「セブンシスターズ」と呼ばれているそうです。
たまたまこの「セブンシスターズ」の写真を見ことがあり、
モスクワに行く機会があったら、絶対に見たいと思っていました。
モスクワの繁華街で、お土産屋さんも多く軒を連ねるアルバード通りにある、
ロシア外務省に行ってみました。

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よく見ると一部屋一部屋エアコンの室外機が外にぶら下がっていているのですが、
それすらも装飾の一部に見えてきます。
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下から見上げるとなんとも言えない威圧感と荘厳さ!
建物全体を写真に収めようと大きな道路を渡って、建物から離れてみました。
それでも、全体が収まりきらないくらい大きな建物です。
私は時間の都合でロシア外務省しか見れませんでしたが、
「セブンシスターズ」巡りをされてみてはいかがでしょうか。

ロンドンのビックベンもパリのノートルダム大聖堂も
ケルンの大聖堂も生で見たことがありますが、
他のヨーロッパの建築とはまた違った趣があり、一見の価値ありです。

スターリン様式だけでなく、モスクワの地下鉄も見所がたくさんあります。
まず、ホームがとても深いところにあります。
大江戸線よりも深いと思います!
モスクワの地下鉄はシェルターの役割も兼ねていたため、
とても深いところにホームがあるそうです。
ホームに向かうエスカレーターも物凄く長く、しかもスピードが速くて、
何かのアトラクションのようでスリルがあります。
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また、ホームの装飾もまるで宮殿のようでとても豪華です。
私は帰りの空港に向かう途中で
思わず電車を何本か見送り、ホーム観賞に耽ってしまいました。
空港からモスクワ市街地に向かう際には
必ずと言って良いほど利用すると思うので、
ぜひ、楽しまれてみてください。 
  
    
    

「そういえば、こんなこともあった…」旅のこぼれ話

初めてのロシアへの渡航だったのですが、
正直言うとそれまで何となく怖い国のイメージがありました。
怖いボス役でロシアの人がよく登場してきますよね。
アクション映画の見過ぎですね。
しかし実際に接してみると、とても親切な人が多いので驚きました。

印象的だったのは、写真撮影をお願いする時にモスクワのおばさんの優しさに触れた時。
1人旅だったので、記念写真は周囲の人に頼むしかありませんが、
モスクワの街には観光客どころか地元の人の通行も少なく、
頼む人を見つけるのにも苦労しました。

救世主キリスト大聖堂の前で途方に暮れていると、
前方から2人組みのおばさんが!
写真を撮ってくれるように頼むと、
救世主キリスト大聖堂が入るようにちゃんと写真を撮ってくれた後で、
「こっちの方がいい写真が撮れるわよ。」と橋の欄干に案内してくれました。
そこからの景色が絶景でした。
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氷がはったモスクワ川の先に霞むクレムリンが見えます。
自分では全然気が付かなかった絶景スポットを教えてもらえました。

モスクワ滞在でも改めて実感しましたのは、
現地の人と話して初めて街のことが分かるということ。
現地の人と話をしたり、おすすめを教えて貰えると
街の一員になれた気がしますよね。

寒くても、やっぱり、真冬の景色が一番な理由。
それは、雪の中に浮かぶ何とも言えない幻想的な風景と
厳しい冬でも冬を満喫するモスクワの街の人々を見られるからです。
何より、ここまで写真を見ていただいてお気付きかもしれませんが、
不気味なほどに通行人が少なく、
特にモスクワ川の辺りには全く人がいませんでした。
街を独り占めした気分にもなれますし、思いに耽って、
街を眺めながら雪の中を歩くのもおすすめです。
ロシアで芸術が発展した理由が分かるような気がします。
   
   
   

最後に2ポイント自己紹介

関口真史/せきぐちまさし
・今まで自分が気づかなかった価値観、体験に出逢った時に豊かさを感じます
・月に4回は美術館に行きます。

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