MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE

マザーハウス公式アカウント

  • Facebook マザーハウス
  • Twitter マザーハウス
  • インスタグラム マザーハウス
  • メールマガジンに登録
インドネシアのジュエリー物語

2015年10月から始まったインドネシアからのモノ作り「ジュエリー」。この連載ではジュエリーづくりの向こう側を、携わる様々なメンバーたちが、ありのままの姿でお伝えしていきます。

コラム一覧をみる
第2回 インドネシアのジュエリー物語

歩く、歩く

2015.10.01

調べてみるとジョグジャカルタとはジャカルタではなかった苦笑。
ジャカルタから飛行機で1時間ちょっと離れた場所にある。
伝統的なジャワ美術の中心地で、バティック(ろうけつ染め)や
人形の影絵などの文化があることで有名。
王宮を中心に発展した、一時は臨時の首都となるほどの古い都なのだった。

「なるほどー。アートの中心地。王宮が栄えていたから
貢ぎものや、伝統工芸の職人がいまでもいるんだなあ。
どうりで『バティック』職人はバティックの街、
ジョグジャカルタにいるのか。」と
1人で納得したのだった。

「さて、行ってみよう。」

2015年1月。

私はとっても軽い気持ちでここジョグジャカルタに
着いた。
ジャカルタからの飛行機から見えた夕日は本当に
きれいだった。

151001_01

ジョグジャカルタの街はとても小さい。

空港は日本でいうと石川県の
小松空港よりずっと小さい。

私が途上国でまずはじめることは
街を歩くこと。

とにかくたくさんのモノを見て、たくさんの人と
話すこと。

歩きながら、自分が感じた「いいな」とか
「きれいだな」といった直感を大事にすること。

夜の屋台から。
ジョグジャカルタのココナッツ風味、
最初の2、3日は本当に美味しい!!笑

151001_02

毎日街を歩いては、この国で作られたモノがなにか、
また素材はなにか、
どんな人たちが作っているのかっていう
「ルーツ」を巡っていきます。

勿論最初は、バティック職人の工場から。
でもそこはただの「家」でした。

151001_03

生産工程を覗かせてもらう。

151001_04

そしてできれば、自分でやってみる!

151001_05

マザーハウスのロゴをひたすらバティックで
描いてみたりしている笑。(それにしてもロウって熱かった!)

バティック染めをしている女性に聞いてみた。
「どうしてバティックをはじめたの?」
「アートに興味があって、美術の専門学校に行こうか
迷ったけれど、仕事につながるものがいいなって
思った。」
そんな風なリアルな進路を決めた理由なんかも
とっても参考になった。

モノ作りから見えるその地に住む人たちの
感情、気持ちの在り方ってすごく本質的。

続いてまた街へ。
次に見かけるのは「土器」です。

151001_06

151001_07

障害をもった人が土器作りに携わっている工房が
ありました。
ここも釜が近くにあって、とっても熱いのに
みんな必死で、しかも多くの女性が働いていた。
私は彼女達の強い眼差しがとても印象に残っています。

最後は、金物系の問屋にも潜入。

151001_08

針金や銅板などが売られていることとかもやっぱり
何ができるか、の参考になります。

「これはスズ?これはアルミ?どこで作っている?
もっと薄くできるの?」

今は関係ないと思うことも色々聞くんです。
何がヒントになるか分からないから。

何一つ、無駄だと思わないこと。

お腹がすいた。
再び屋台。

確実に屋台で食べることは多いです。
なんでかって、その国の文化が根付いているから。
ホテルやレストランなんかじゃ、何も分からない。

151001_09

「ブラパ?!(いくらですか?ってやっぱり最初に覚える笑。)
「わーい、今日も50円ですんだぞ〜!」

翌日も、今度は接着剤の問屋まで。
「このノリはどこからきた?」
「布につかえる?木や金属は?」
「リッターいくら?」

151001_10

フムフム。
(バングラよりバリエーションあるな。とか
ヨーロッパ系より中国系が強いな、とか
メモります。)

そして最後には、昔の文献や、現地で有名な
詩や歌などに触れたりもします。
そこには、その地の人がもつ精神の美しさや
価値観がとてもよく現れているから。

151001_11

「見られて良かった、村の山が豊かになるのを。
無駄ではない、みんなの努力は。」と
書かれています。

自然と共に生きるという価値観、
村の結束をベースにしたこの国の発展、
色んなものが垣間見え、ホテルでこの詩を
読みながら、一つでも多くを理解したいと
思うのでした。

モノ作りに近道はなく、
文化を理解せずに行うモノ作りに
何の意味もない。

そんな日々から見えてきた一つの答え。

それがフィリグリーと呼ばれる銀線細工でした。

関連するページや商品

メッセージを送る

eighteen − 15 =