MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

子育てと仕事の両立に走り回っているのは、ママばかりではありません。
パパたちも、ヨチヨチ歩きのベンチャーとヨチヨチ歩きの子供たちを相手に奮闘しています。
ベンチャー役員、そしてパパである戌亥がリアルな日常とそこからの学びを紹介。
涙あり(?)、笑いあり(!)の火曜日定期連載です。

コラム一覧をみる
第10回 パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

新しい消費の形

2016.01.26

こんにちは。マザーハウスのパパ役員戌亥です。

前回はヒーローマーケティングの影響で次々とオモチャを買ってしまうむすこのお話。
前回の記事はこちら
今回は後編。まだ子供だと高を括っていたわたしが驚かされたむすこの行動とは??

あんなにご執心の仮面ライダー”ガイム”だったのに、ある日突然むすこの熱は冷めました。
本当に突然。未だに原因は不明。子供の心は移ろいやすく(うちだけですかね?)、
だからこそ、オモチャメーカーは短期間に次から次へと新製品を発売するのかもしれません。
熱が冷めたらライダーグッズは無用の長物。一切遊ばなくなりました。

あんなに熱心に集めたのに勿体無いなあ、と思っていたある日のこと。
ママが付き合いでフリーマーケットに出品するという話を聞いていたむすこが
「ぼくもこれを出す」と言い出しました。そう、仮面ライダーグッズ一式です。
以前からお店屋さんには憧れていたので、むすこにとってはまさに渡りに船。
話はトントン拍子に進み、むすこのグッズも無事店頭に並んだのでした。

こんなオモチャ売れるのかなあ、というわたしの予想を裏切り、
ライダーグッズの前には開店からたくさんの子供たちが群がります。
むすこはどこかで接客研修でも受けたのか、一生懸命に商品を説明。
(単に自分のオモチャを自慢しているように見えなくもないですが)
その甲斐もあって(?)、プロでもなかなか難しいセット売りをどんどんこなし
着実に販売点数を積み上げていきます。
結局、わたしの予想を大きく上回る高成績でした。むすこ、ライダー、すごい!!
ちなみに、わたしも少しだけ出品していましたが完敗でした。

同じようにせっせと集め、その後急に熱が冷めたのが”妖怪ウォッチ”。
懸命に集めたメダルも、熱が冷めた瞬間に価値半減。大暴落です。
しかし、今回はフリーマーケットの予定はありません。では、どうするのか??
なんとママの入れ知恵で知ったメルカリに出品したのでした。
さすがに出品はママが手伝ったものの、値段の設定などはすべてむすこの判断。
最初はやや強気すぎた価格を途中で下げてみたり、
単品だった打ち出しをセットにしてみたり、工夫しながら最後には無事完売しました。

わたしが子供の頃には(生まれが田舎なこともあり)、
大規模なフリーマーケットもメルカリもありませんでした。
なので、同じように使わなくなったオモチャがあっても
長期間オモチャ箱に眠るか、捨てるか、
せいぜいご近所の年下の子にあげたくらいしか記憶がありません。

しかし、現在はCtoCマーケットの多様化により、
子供でさえその気になれば不要なものを自分の力で販売できます。
無用なものを長期間眠らせたり、捨てたりするよりは、
他に必要な人のところに循環させたほうが余程いいと思います。
ヒーローに憧れ、単に次から次へのパーツを集めただけかと思ったら
その後始末まできちんとやり切ったむすこをすごいと感じたのでした。

一見無邪気な子供の世界でさえ、消費の形は変わってきています。
いずれオモチャは所有せずシェアする時代が来るかもしれません。
(なんせすぐ飽きますから、いちいち所有するのはロス??)
キーボードタイプのノートパソコンさえ画面タッチで操作しようとする
ニュージェネレーションの彼らが大きくなるときには、
今はまだ想像もつかない消費スタイルが生まれているかもしれませんね。

次世代の担い手の一人。むすこよ。
ぜひ自分たちなりの消費スタイルを生み出してください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戌亥一幸(マザーハウス常務執行役員)
1975年奈良県生まれ。大学卒業後、大手アパレルメーカー勤務。
2010年、マザーハウスに転職し、商品戦略担当に。2013年より、現職。
2015年に女児が産まれ、現在、一男一女の父。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

関連するページや商品

メッセージを送る