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パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

子育てと仕事の両立に走り回っているのは、ママばかりではありません。
パパたちも、ヨチヨチ歩きのベンチャーとヨチヨチ歩きの子供たちを相手に奮闘しています。
ベンチャー役員、そしてパパである戌亥がリアルな日常とそこからの学びを紹介。
涙あり(?)、笑いあり(!)の火曜日定期連載です。

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第7回 パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

原料調達

2016.01.05

こんにちは。マザーハウスのパパ役員戌亥です。

わたしたちマザーハウスではできるだけ自分たちでお店を作ります。
デザインをするとか、設計をするとかに留まらず、
本当にスタッフみんなで木を切り、ビスを打ち、色を塗ります。
普段はそれぞれの仕事がありますが、出店前には全員即席大工さんです。
(とはいえ、みんな長年やっているので、工事の品質はご心配なく笑)

そんなDNAが乗り移ったのか、むすこは最近おうち作りに目覚めました。

お布団の屋根とクッションの柱で秘密基地を作ったかと思えば(全然秘密じゃない)、
マインクラフトなるゲームの中ではなぜか立派なタコ焼き屋さんを製作。
(なぜタコ焼き屋?それも釜戸がいっぱいあって個性的、、、)

それでも制作意欲は収まらず、先日とうとうダンボールのおうち作りに挑戦しました。
どこからかダンボールハウスなるものを知ったらしく、自分でも作りたいと言い出したので。
で、パパはこういうのをお仕事でも作っていると話すと「どうやるの?」と興味津々。
折角なのでやや本格的にデザイン→設計→材料探し→製作のプロセスを踏むことにしました。
 
 
 
そこで、まずはデザインから。
「作りたいおうちを好きに書いて」と言ったら、あれよあれよという間に
なんだかそれっぽいおうちを書いてきました。暖炉と煙突があるそうな。

次は、それを設計図に落とし込み。
ここはさすがに5歳児には難しいのでパパが担当。
しかし、いきなり図面といっても、まずは建設現場に行かないと実寸がわかりません。
そこで、建設予定地である隣の部屋までむすこと移動。デザイン画とメジャーを持って。
到着後、むすこはやや緊張した面持ちで現場を採寸します。時に計算を間違えながら。

そんなこんなで設計図が完成したら、概ねダンボールの必要量がわかったので、
二人でダンボールの調達に向かいました。しかし、ここで問題が発生!!!

高さ1700mmのハウスとなると、小さなダンボールをつなげても強度が弱く、
相当大きな部品が必要なのですが、それだけ大きなものは簡単に見付かりません。
食品用や生活雑貨用のダンボールではダメです。もっと大きなものが必要です。
といっても、近所のコンビニや酒屋を回っても手に入るのは小さなものばかり。
まさか、本業のみならずプライベートでも原料調達に苦労させられるとは!!

どんなにデザインが良くても、どんなに設計が素晴らしくても、
それを実現する原料がなければ、もの作りは実現しません。
かつて、全盛期の液晶テレビメーカーがガラス基盤の大きさを競ったように、
これだけ技術が発展した社会になっても、
単純に素材の大きさが製品のデザインを制限することはまだまだあるんですねえ。
そんな基本的なことをあらためて感じながら、むすこと近所を回り続けました。
 
 
 
一通り近所を回り、このままでは埒が開かないと悟ったとき、冷静に考え直しました。

飲料とかのダンボールが小さいのは、大き過ぎると重くて運べないからだよな。
ということは、大きいけど軽いものを入れるダンボールが向いているはず。
大きいけど、軽いもの、軽いもの、えーと。。。

あっ!そうだ、あれ!トイレットペーパーだ!!

まるで世紀の大発見をしたかのような気分になり、目の前がパッと開けました。
そうと決まれば行くところは決まっています。
ドラッグストアにレッツゴー!!
不自然なほどに意気込んで「大きなダンボールはありますか?!」と駆け込みました。
事情を話すと、店員さんは快く案内してくださり、裏のダンボール置き場へ。
自由に持って帰ってよいとのこと。

目の前に広がる世界はまるでパラダイス。
どう見てもダンボールハウスのために生まれて来たような、
まるでずっとわたしたちをここで待ち続けていたような、
上質な、大きなダンボールが山積みされています。よっし!!
無事に必要量+ちょっと予備分まで、ダンボールを持ち帰ることができたのでした。
 
 
 
ここまでに時間が掛かり、おうちでダンボールハウスが完成したのはもう夕方。
むすこは調達で力尽きたのか、その後の製作はほぼパパ任せ。
時折、お菓子を食べながらあれこれ口だけ出してくる
ダメ上司のようでしたが、まあさすがに疲れたのだろうと許すことにしました笑。

むすこよ、原料調達の大変さを身に染みて感じられていい体験だったね。

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戌亥一幸(マザーハウス常務執行役員)
1975年奈良県生まれ。大学卒業後、大手アパレルメーカー勤務。
2010年、マザーハウスに転職し、商品戦略担当に。2013年より、現職。
2015年に女児が産まれ、現在、一男一女の父。
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