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パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

子育てと仕事の両立に走り回っているのは、ママばかりではありません。
パパたちも、ヨチヨチ歩きのベンチャーとヨチヨチ歩きの子供たちを相手に奮闘しています。
ベンチャー役員、そしてパパである戌亥がリアルな日常とそこからの学びを紹介。
涙あり(?)、笑いあり(!)の火曜日定期連載です。

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第6回 パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

理念経営

2015.12.15

こんにちは。マザーハウスのパパ役員戌亥です。

うちのむすこも早いもので、もう来年は小学生。
というわけで、今回は小学校選びのお話です。

今回、はじめて色々知ったのですが、東京の小学校事情はとても複雑。
田舎生まれで、あまり深く考えず近所の町立校に入学したわたしから見ると、
小学校の時点からこんなに選択肢があるのかあ、という感じです。

私学に進むお子さんが田舎に比べると多いとは聞いていましたが
それ以外にも国立があったり(小学校から国立ってなんかすごい)、
区立小学校でも特認校なるものがあったり、本当に色々な種類があります。
ママに教えてもらいながら、わたしも一つ一つ勉強したのでした。

でも、やはり二次情報だけではわからない、
答えは現場にあるぞ、ということで、
つい最近まで小学校の見学祭りでした。
で、わかったのは、同じ小学校でもこんなに違うんだ、ということ。
クラスの人数も違うし、授業の形式も思っていた以上にバラエティに富んでいます。
 
 
 
そんな中、一つとても印象に残る小学校がありました。

そちらでは、特に高学年の生徒さんがやたら授業に積極的。
先生の質問に対してみんなどんどん挙手します。小学校で??こんなに??
自分が小学生のときはこんなに積極性ではなかったなあと面食らっていると、さらに驚き。

先生は生徒を指名して発言を聞きますが、
自分の意見を言ったり教えたりはしません。
「では、この意見に対して、他のみんなはどう思いますか?」
「そうですね。はい、他の意見は?」など、いわゆるファシリテーター役に徹しています。
ここはハーバードか?!グロービスか?!と心の中でツッコミながら、
何かこの学校はちょっと違うぞ、と感じ始めました。

そう思って、よくよく教室を見回すと、他にも特色がいっぱい。

黒板上に張り出されているポスターには
「意見を言うときのハンドサイン」なるものが。
賛成のときはパー、反論があるときはチョキなんだとか。
(小学生のときから「反論」とか言ってるのがすごい、、、)

一方、教室の後方に目をやると、
「六年生の目標」が張り出されていたのですが、
お子さんたちが書いたであろう目標は、
「下級生の手本になる」とか「みんなのリーダーになる」とか、
統一感があり、あまりぶれたものがありません。

こちらの学校の理念は
よく考える子供
思いやりのある子供
たくましい子供

ということなのですが、
特に、「よく考える子供」「思いやりのある子供」については、
確かにそのようなお子さんを育てようとする工夫が随所に発見でき、
また、そのように育っていそうなお子さんを見るにつけて、すごく感心しました。

理念そのものは正直それほど特別なものでなく、他の学校でも見掛けるものですが、
授業内容も、その進め方も、張り出されたポスターも、あらゆるものが
その理念実現のために一貫して行なわれている、そのこだわりに驚いたのでした。
 
 
 
理念の重要性は会社も同じ。
理念の内容はもちろん大事ですが、それが組織に染み込んで、
普段のアクションや意思決定に矛盾なく組み込まれていてはじめて、
その会社の独自色がジワジワ現れてくるのだと思います。

企業経営において理念は必要か不要かという議論もありますが、
個人的には、すべてのアクションの源泉はやはり理念であり、
理念があるからこそみんなの行動やメッセージに一貫性が生まれ、
関わるみんなの中に一体感も醸成される気がします。

ここは会社ではありませんでしたが、
理念を大事にしている姿勢に共感を覚え、
これまでに関わってこられた方々を大変尊敬しました。
そして、同時に、自分たちの会社はいつまでも理念を大事にしていけるか、
ずっと理念とアクションを結び付けられるか、
あらためて考えさせられました。

いくつになっても日々勉強、日々発見。
むすこよ、自分たちを見直す貴重な機会をくれてありがとう。

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戌亥一幸(マザーハウス常務執行役員)
1975年奈良県生まれ。大学卒業後、大手アパレルメーカー勤務。
2010年、マザーハウスに転職し、商品戦略担当に。2013年より、現職。
2015年に女児が産まれ、現在、一男一女の父。
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