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パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

子育てと仕事の両立に走り回っているのは、ママばかりではありません。
パパたちも、ヨチヨチ歩きのベンチャーとヨチヨチ歩きの子供たちを相手に奮闘しています。
ベンチャー役員、そしてパパである戌亥がリアルな日常とそこからの学びを紹介。
涙あり(?)、笑いあり(!)の火曜日定期連載です。

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第1回 パパ役員が語る 子育て経営学のすすめ

KPI(Key Performance Indicator)とむすこ

2015.11.10

こんにちは。マザーハウスのパパ役員こと戌亥です。
こちらの連載では、子育てに奮闘するパパが、
子育てから学ぶ経営学を皆さんにお伝えしていきます。
よろしくお願いします。

早速。
先日、5歳のむすことお散歩に出掛けました。
その日はあいにくの曇り空。わたしは思わず「あー、曇りだなあ」と。

すると、むすこがぼそっ。「お店はうれるかなあ?」

ん?なんのこと?と一瞬思った次の瞬間、わたしは悟りました。
いつもむすことの散歩道、曇り空を見るたびに何気なくつぶやいていた言葉。
「あー、今日は曇りかあ。お店は大丈夫かなあ?うれるかなあ?」
をむすこはしっかり聞いていたのだと。
だから、曇り→パパのお店大丈夫?とむすこは心配してくれているのだと。
なんて親孝行のむすこ!感激しました。5歳のむすこに心配かけてごめんよ。

そんなパパの反省を他所に、むすこはさらに話しかけてきます。

むすこ「お店はいつも何人くらい来るの?」
(フリーマーケットで自ら仮面ライダーのベルトを売ってから
ビジネスに興味があります)

パパ「うーん、100人くらいかな?」(子供の質問なので適当な答え)

すると、さらに追い討ちのむすこ「それで何個くらい売れるの?」

パパ「うーん、10個くらいかな?」
(まぁ適当に答えておこうかなと思いあまり深く考えず)

これで終わるかと思いきや、むすこからさらに衝撃的な発言、、、

「えっ?そんなけ?すくな」

そんなけってえ! みんなでがんばって売ってるんだよ!
そんなけって言い方はないでしょ、そんなけって!
しかし、一瞬の狼狽の後、わたしは正気を取り戻しました。
よく考えてみると、確かに...

なぜ100人のお客様が来られているのに、
10人しかお買い上げにならないとわたしは一瞬の間に考えてしまったのだろうか?
直観的に100人入店ならば10人くらいのお買い上げかなとか考えていたところで、
既に思考停止に罠にはまっているのではないか?

そもそも、たとえ子供相手でも、
100人入店に対して10人購入とはあまりに安易な回答。
そもそもお店によっても違う。
いわゆるマーケティング的にいえばセグメンテーションの問題だ。
だとすると、子供に答えるにしても、もう少し丁寧な答え方があるだろうに。

新規でお客様が多い店と、リピーターさんが多い店でも全然違うだろう。
リピーターさんと新規のお客様では購入率は数倍違うわけだから、
その店の特徴をふまえて、説明しないといけなかったのだ。

次回、もし同じような質問があれば、もう少し丁寧に答えよう。

パパ「むすこよ。その答えは簡単じゃないね。
なんでかっていうと、お店によって買ってくれるお客さんの数は違うんだよ。
同じ100人のお客さんが来てくれても、5個くらいしか売れない店もあれば、
20個売れる店もある。お店によってかなり違うんだよ。」とかかな?

でも、そう答えたら答えたで、
「えっ、なんでそんなに違うの?」と言われそう。
ちゃんと教えたい願望と多大な説明コストの間で、
エンドレスの葛藤はつづきます…

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戌亥一幸(マザーハウス常務執行役員)
1975年奈良県生まれ。大学卒業後、大手アパレルメーカー勤務。
2010年、マザーハウスに転職し、商品戦略担当に。2013年より、現職。
2015年に女児が産まれ、現在、一男一女の父。
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第2回に続く

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