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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

滑走路で出会った恩人

2016.12.01

また珍道中やってしまった。。。。

以前、デンパサール行きの注意をブログで書いたと思うが、今回はジャカルタで
国内線から、国際線へ乗り換える際の注意書き。

8月から、ジャカルタは以前からのターミナル1、ターミナル2に加えて、ターミナル3が出来たのだ。

ターミナル3は国内線専用。
なので、ジャカルタで国際線に乗り換える人は、ターミナル3から2へバスで移動しなければならない。

私は前回、デンパサールでの魔の遅延事件があった以来、絶対にデンパサール経由は乗らないと決めた。

なので、今回はジャカルタ経由だ。
乗り継ぎ時間は3時間だ。多少、出発が遅延したって大丈夫だろう。

しかーし、「ターミナル3」という新しい物体の出現は予期せぬハードルを課した。

「ヤマグチさん、ターミナル3からバスでターミナル2行きが出ていますが、私の友達なんかは、
なかなか乗り継ぎのバスがこないから、タクシーをつかまえて移動していました。
1階に降りるとタクシーがひろえます。だいたい500円くらい払えばターミナル2まで
到着するので急いでいるときはタクシーを使ってくださいね」

優しくジョグジャカルタの笠原さんは教えてくれた。

私は「そうですか、わかりました!」と気合いを入れて、ターミナル3に降り立った。
悪天候で揺れて怖くて、汗をいっぱいかいたが、なんとか到着した。

降り立って20メートルくらい進むと、目の前に大きなバスが見えた。

(わ!私ってラッキー!!!もうバスがきてるー、ナイスタイミングだー!)
そういってずっと待っていただろう人たちの群れと共にバスに飛び乗ったのだ。

数分後、バスは止まった。
(あれ、ターミナル2ってこんなに近かったっけ???)

私は少しおかしな気持ちでバスから下りた。

するとなんと目の前に大きな飛行機が立ちはだかった。

「ええ!!」

しかし、周りを見ると驚いているのは私だけだ。。。

みんなスイスイその飛行機の中に乗っていくのだ。

「GARUDA Going to Denpasar!」と言っている係の人がいた。

「デンパサール!?嫌だよ!!!!」

私は瞬時にそう思った。
(人間っておかしいなって今、少し落ち着いてブログを書きながら思う。
だって、「自分の乗ったバスが間違っている」ってまずは認知すべきなのに
「デンパサール」という言葉を聞いただけで全く違う価値判断で「嫌だ!」って思うなんて。)

そうだ、そこはまだターミナル3の国内線出発飛行機だったのだ。

即座にプイッと向きを変えて私は1人その群れから逆流して、
元来た場所に戻ろうと思った。

けれど、振り返ると、バスでは近く感じたのに、遥か向こうにターミナルのビルが見える。

(ああ、、、まずい・・・・。取り残されてしまった。。。)

私は、恐怖心と共にキョロキョロ見渡しながら、笠原さんがいう「タクシー」を探した。
けれど、あるわけない。だってここは滑走路のすぐ隣だから。

(どうしよう、、、、)

今、客観的には、私はだだっ広い飛行場の滑走路で途方にくれている。

いつもはいいアイディアが浮かんでくるのに、
客観視すればするほど、なかなか打開策が思い浮かばなかった。

でもずっと向こうに、バスがチラホラ見えた。

私は自分なりにダッシュして近づいて、1番近くのバスに向けて大きく手を振った。
(おーい!おーい!!!どうか気づいてくれ!!!!)

ゆっくりゆっくり、そのバスはこちらサイドに向かってきてくれた。
私はコンタクトしているがそこまでよくないのでわからなかったがバスと近づいた時
運転手さんが大声で何かいっていた。
「アパニャ!?(何だい!!)」
「ターミナル2!!!!」と私は叫んだ。
「ターミナル2?!!??」と聞き返された。
しかし、ものすごい騒音と風の中、コミュニケーションはなかなか取れず、
彼はジェスチャーで「乗れ!」と言ってくれ、その瞬間大きなドアが開いた。

(あああ!!!助かった!!!)

私はもう心臓バクバクで、バスの席に倒れるように座った。
「トゥレマカシ—(ありがとう!)」と連発したが、彼はとても忙しそうにトランシーバーで話している。
なんとなくインドネシア語が聞き取りは少しだけできるようになったのだが、
彼は「どこに向かっているんだ!」と言われていた。

無人バス・・・・。
bus

やはりターミナル3からターミナル2は遠かった。

ジャカルタの夕日、そして誰もいない貸し切り状態のバス。

申し訳ない思いと、世界にはいい人がたくさんいるんだなあって涙がでそうだった。

(笠原さんがタクシーの場合は500円かかると言っていたな。この人には1000円渡そう。)

「ターミナル2ですよ」と満面の笑みで彼が言った。

私の命の恩人がまた1人できた。

思えば、世界中に、命の恩人だらけだな私・・・・。頑張ろう。

<★ターミナル3から出ているバスは、全てがターミナル2行きではありませんので注意してください。>

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