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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

ボスがくる。

2016.11.12

今日は、テロ以来はじめて副社長の山崎さんが工場に来た。

朝からみんなが「ボスがくる、ボスだ!」ととっても喜んでいて
微笑ましく眺めていたのだが、
「ボスがくるから少し掃除しよう」とか
「ボスはとっても忙しいから」とか
言いまくり、まるで私が来るときと対応が違う。

もっと嫌だったのは、ボスにサンプルを見せたいと
急いでくれていて、それはいいことなんだが、
到着時間間近になると
「ノリつけ!」
「コバ塗り!」とか
びゅんびゅん私に指示が飛んでくるわけ。

これには少しずつイラっとしてきて、
「私だって日本からきたぞ!!」と言ったら
「アプニ ベンガリ」と即答された。(あなたベンガル人)

もうそれ以上会話をするのはエネルギーの無駄だと
判断し、私は無視してサンプルに集中していたらクスクス笑ってるし。
ほんとむかつくけど、かわいいみんなだ。

けれど、やっぱり日本から人が来てくれることは
本当にそれだけで彼らにとっては、今の情勢考えると
安心でもあるし、喜びでもあるんだなあと実感しました。

少しずつ様子見ながら、他のみんなも来れるように、
そして店長さんやツアーも復活できたらなあって思っています。

しかし、本当にモノ作りは素材との会話を楽しまないと
ゴールが見えない・・・。うーって感じです。

特に今は1stサンプルが終わって、それを改善する
作業のため、緻密にぎしぎし細部つめていかないといけない。
1stはなんとなく雰囲気的に作ったものでも
2ndになると、生産効率だったり、細部のバランスのために
3回、4回って同じ物ばーーっかり作るので
進んでる感じがゼロなんですよね。

きれいにファイリングされたフィードバッグポイントが
書かれたシートを、最近頑張ってくれているモシュールさんという
スタッフがサンプルルームに持ってくる訳です。
そこには、その細部に対してのお客様視点からのポイントだったり
機能的なポイントがぎっしりと書かれているので
見たくなくても見なきゃいけない。

「マダム、これはトートバッグのものです。」
「はいよー。」
「マダム、これはショルダーについてです。」
「おっけー。」
「マダム、これは・・・・。」

緑のファイリングはそれはそれはきれいに山積みにされ、
目の前に立ちはだかる。

夜になってまたモシュールさんが緑色のファイルと共に
サンプルルームに入る。

「モシュールさん、あんた何冊もってくる気なんだ。」

「マダム、マダムが作った分だけ持ってきます。」

「たしかに〜!犯人は私か!」

モルシェドが、大笑いして頭を抱えている。

「笑えるうちは、まだ大丈夫だ!!」

と、よく分からない気合いの入れ方をサンプルルームで行い、
なんとなくそれが工場の活気になっているのか、危機感になっているのか・・・。

ともかく、春もお客さんのルンルン気分に更に花が咲くようなモノ、作りたいな〜。

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