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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

バングラと選挙

2016.11.09

バングラも少しずつ涼しくなってきて、過ごしやすい。
気候だけは過ごしやすい・・・・涙。

今日も「いいね!いいね!」と言いながら、どんどんみんなが作ってくれた
サンプルを破壊していって時間が過ぎてしまった。

「あー、首いたいー。疲れたー。」
そう言いながらコーヒーブレイクの時、みんなと雑談していた。

「ねえ、選挙どう思うよ。」

モルシェドとミトゥとモニルといったリーダーたちは口を揃えて言った。
「俺たちヒラリーがよかった。」

「なんで?」

「だってさ、ヒラリーはバングラのこと好きだしさ。来てくれたしさ。」
とモニルが言った。

ただ続けてモルシェドが言った。
「どっちだって同じだよ。どうせ自分の国のことしか考えていないんでしょう。」

次にミトゥは言った。
「でもトランプって人は、ストレートにものを言うから好きだよ。
何言いたいかよく分からない人よりいいじゃないか。」

これがバングラの工場の中での会話ってだけで、すごく興味深かった。

もっと驚いたのは私が工場に行く途中に開票があったのだが、
私がニュースが気になって遅いネットにイライラしていると
ドライバーのサイフルが「まじでトランプか!?」とベンガル語のラジオを聞いていて叫んだのだ。
「え!トランプ!?っていうかサイフルも興味あるの?!」
「当たり前だ!」とやや怒って言う。
「どっちが良かったの?」
「ヒラリーだ」
とまた言った。
「なんで?」
「だって、トランプだったらボクたちモスリムは厳しい立場なんでしょう?
でもアメリカにいるモスリムの人たちはトランプに多く投票したんだからね、
もう僕は本当に分からない。」なんて、頭を抱えて言うのだ。

ダッカ郊外の田舎で、ベンガル人たちがこんな話しをしているのだから、
本当に世界が大注目だったんだなあって感じるし、同時に複雑な想いでいっぱいだ。

でもどんな気持ちでいたって、自分にできることはここでいい物を少しでも
作る事なんだって思った。

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