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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

東本願寺

2016.10.20

昨日の夜日本に帰国した。

15日ぶりの帰国で、家についた途端に「ああー生きてたー」と
私は大げさに安心して、涙がでてきた。

それくらい、テロ事件以来はじめての出張は緊張でいっぱいだったし、
作るものもハードル高くて、色々大変だった。

私のライフスタイルのために、家にある観葉植物は2週間は水を
あげなくても生きている種類を選んでるのだが(名前はジャッキー)、
さすがにすごく元気のない葉っぱたちに水をあげて、カーテンを
夏の柄から秋の柄に変更した。

なんだか1つ1つが嬉しかったんだが、気がついたら寝ていた。

朝5時半に目を覚まして、本当にラッキーだった。
7時の新幹線にのらないといけないのだった。

今日は京都で講演をして、帰りに大阪で講演をする日程だった。
起きた瞬間に体が痛くて、なぜかそこら中、筋肉痛になっていた。
新幹線にのってもずっと目の前がチカチカしていて、
「ああ、まずいなあ」と思っていたが、なんとか京都まで着き、まずは高校で講演をした。

とってもかわいくって純粋な子たちにエネルギーをもらったんだが、
講演が終わると再びエネルギーが底をつきて、フラフラになった。

このブログでたびたび登場する広報のいいちゃんにラインをする。

「次の講演まで時間がある?少し休んでいい?」

「大丈夫ですよ!12時半の新幹線で大阪にいけば大丈夫です!」

そう言われて、「運転手さん!ここで止まってください」と言った。

『東本願寺』

私の疲れはピークだったようで、自然に拝みたくなったのだ。

「神様、生きて帰ってこさせてくれてありがとう。できれば次もお願いします」というわがままなリクエストをして、正座で暫くぼーっとしていた。
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本堂を出ると、外国人がチラホラいた。

1人で来ていた白人のおじさんが難しそうな顔でカメラの角度を色々変えていたので
「撮ってあげようか?ライカじゃん。」ってカメラがステキだと言うと
「気づいてくれたんだね!」とライカ自慢を始め3台も持っているという。

そこからなぜかその50歳くらいのシカゴからきたアメリカ人と私は本願寺の縁側で人生についてだべっていた。

「シカゴはどう?」

「最悪だよ。だから僕はここにいる。」

「へー、何してんの?」

「僕はシカゴの鉄道員だ。」

「へえ、私はバングラのデザイナー。」

「君も京都から見れば外国人だな。」

「そうだねえ。大変なんだよバングラってさあ。」と私は
はじめて今回の出張が如何に大変だったかを人に話していた。

そして、このおっさんはリズムと理解力がよくって、ついついペラペラと
「いいもの作るためになんで命かけるのさ〜」と愚痴をつらつら話しまくり、
最後にこのおっさんも別れた韓国人の奥さんの話も披露し、終いには

「ヒラリーだってトランプだってどっちに転んだって最悪だ!」と
本堂に響き渡る声のボリュームになっていた。

「人生ってそんなものだ。」と私たち2人はなぜか固い握手をして、私は次の新幹線に乗った。

続く大阪でも講演をして、今は帰りの新幹線。

人生って面白いな〜って、最近特に思う。
そう思えば思うほど、未来じゃなくって今が大事だって思うようになった。

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