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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

生きてる

2016.10.15

せっかく昨日、みんなで話し合って
今日から頑張ろうと思ったのに、
私はさきほどまで、生きた心地がしなかったのだ。

今日朝7時に車が迎えにきてくれた。

VANだ。

8時には工場につくかなと思っていたら、
なんと、渋滞。

でも毎日渋滞なので、私はすやすや寝ていたのだが
どうも様子がおかしいと思って外を見ると
中国の国旗だらけになっていた。

「なんだ?」

ドライバーさんに聞いたら
なんと中国の首相が目の前の道を通るらしく
道がいきなり閉鎖されたと。

「へ?で、いつになったら動くの?」
「分からない」

もう既に30分くらい同じ場所にいたのだが、
1時間たっても全く動かない。

その時なんと車のエアコンをドライバーさんが
ストップした。
「どうしたの?」
「もうガスがないから、エアコン付け続けたら
走れなくなる。」と。

どうしてその分ガスを入れておかなかったのか私は
もう怒りを通り越してしまった。

そして猛暑の中、危険なので窓は開けられず
また一時間くらい待つ。
私は若干、熱中症気味になってしまい、
フラフラして、結構本気でやばい状態になってしまったのだった。
周りは大型バスで囲まれている。閉所で猛暑でとにかく
死にそうだった。

そして、工場にいるムンナに電話をかけて
「結構大変な状況で、別の車をここまで飛ばしてくれないかな。
ホテルに引き返そうと思うの」と話した。

ムンナはそんなことをいう私は珍しいので
まずいと思ったらしく、違うドライバーさんに依頼したが
やっぱり向こう側からも道路封鎖でこれず。

そしてまた30分くらい、微妙に前の車が動いた!と
思った瞬間、私は命を救われた気がした。

けれど、次の瞬間、私たちの車がエンストした

「・・・・・。」

みんな渋滞にはまっている人はイライラしていて、
動かない私たちの車に四方八方から
クラクションとヤジが飛ぶ。

私はクラクラしながら、起き上がり、
「ドライバーさん!すぐに直るの?!」

彼は必死にがちゃがちゃ動かしているが
全くもって動かない。

そして、もうそのヤジが凄過ぎて
危険状態になってしまった。

何度かこういう目にあっているが、
本当にフラフラなのに、不思議なんだが
私とドライバーさんはなんと道路の
真ん中から手押しで車を道のはじに寄せたのだ。
ヤジの中から2名だけ男性がでてきて
手伝ってくれたのは、本当に有り難かった。

外国人の女が汗だくで車押している状況って
ありえなくって、ヤジに、色んなヤジがまざっていたが、
私はもう生きているだけで本当に幸運だと思った。

そしてその5分後に、道路封鎖が解除されて、
ビュンビュンすごいスピードで車が
後方から走ってきた。

そして近くまで来れたムンナが依頼した車まで
私はとぼとぼ歩いてたどり着き、
ドライバーのサイフルの顔が見えた時に
涙が出てきたのだった。

いつもは叱ってばかりのサイフルが、無敵のヒーローに
見えた。

そしてサイフルがホテルに向かおうとするので
「やっぱり工場いきたい・・・」とよれよれの指示をして
13時、私は工場について、また涙目になった。

(生きてるぞ私、ここは工場だ!!!)

ほんと何が問題かって、当たり前が当たり前じゃない日々。
昨日の夜にもドライバーさんに何度も車の調子は大丈夫だねって
確認してた。
そして、今日は渋滞がないことも話してた。
予想外の道路封鎖にエンストに、イラつく周囲の人たちと
1つ1つの日常がすっごいリスクだらけで。

ちなみに今日使っていた車は警備会社の車と
ドライバーさんだ。

本当にこの国はタフじゃないと生きていけない。

生きた心地せず工場についても、いいモノ作らないと
いけないこの厳しさ、、、なんか今回の出張は色々
泣けてくるなあ〜。

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