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山口絵理子の日々思うこと。

常滑珍道中

2016.09.28

昨日香港から帰った私は、今日愛知の常滑という人生はじめての場所に講演会に呼んで頂き行った。

ただ、香港よりなぜか遠く感じた・・・・。

「名古屋から、名鉄線です。」

広報のいいちゃん(飯田)がスーパー方向音痴の私のために
詳しい地図を書いてくれたのでとても安心してスイスイ行けた♪

名鉄線で名古屋から30分くらいかけて、太田川(おおたがわ)という駅で乗り換えがある。

「すみません、太刀川で乗り換えたいんですが、あっていますか?」
「太刀川という駅はありません。」
「???」
よくみると太田川だったのだ。漢字で見ると結構“惜しい”感じがするが、「音」で読むと「おおだがわ」と「たちかわ」はあまりにも違っていて、間違いの大胆さに駅員さんもクスクス笑っていた。

無事に太田川で乗り換えて、今度はまたそこから25分くらい「各駅」に乗り、「蒲池」という駅で下りるのだ。

(よし、近づいてきた。)

いいちゃんが言っていた。
「蒲池で下りたらタクシーで高校まで行ってくださいね」って。

無事に蒲池についたらこっちのものだと思っていた。

しかし、そこには駅員さんがいなかった。
嫌な予感がした。

なんと見渡す限り
「タクシーなんてどこにもいないじゃないか!!!!」
更に、車自体がいなかった。

私は、駅で、1人途方にくれていた。

タクシー、タクシー、、、。

って人すらいないんだ。。。

「グーグルマップ」を立ち上げてみた。
しかし、香港でやや故障していて、今の居場所を全く示してくれないし
なぜか開くと「日本橋」とかになっていてこれだから機械は嫌いだと思った。

「ああ、もうこんな時に・・・・。」
私は泣きそうになって、駅にあった大きな地図を発見した。

「ああ、なんだ。近そうじゃないか。歩いていけそうだ。」

私は急に安心した。3つ目の信号までいけばいいのか。

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とぼとぼ歩き始めた。
しかし、1つ目の信号を越えて歩いても、どこまで歩いても2つ目がでてこないのだ。

「1つ1つの信号の距離があまりにもグラフィックと違う!!!!」

私はまた泣きそうになる。

そしていいちゃんに電話した。

「私、歩いているんだ。タクシーなんてないんだ。どうしたらいいんだ。」
「今どこにいらっしゃいますか?!」
「今、道。(←これひどい)遠くの方に高校らしきモノが見えるのだ。」
「今の眺めを写メとって送ってください。」
「はい。」
私はきれいな写真を撮って送った。
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そしたらまたいいちゃんから電話がかかってきた。
「今、見えている信号はなんてかいてありますか?」
「牛と新しい、田んぼで。うましんでんと読むらしい。」
「牛?!」
「あ、午後の午だった!きゃはははは!!!」

私は、田舎の交差点で大笑いしていた。

その時、奇跡の車が私の前に止まった!
「山口さん!!!」

「わーーー!助かりました!!!!」

私は、救出され、講演15分前に400名の学生さんの前に出現したのだった。
珍道中は国内の確率が高い。

さて今日訪れたのは常滑高校。
こちら、モノ作りと国際関係に力を入れていらっしゃる学校で、なんと私向きなのか!とびっくりです。
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1番感動したのはモノ作りの学科の生徒さん、卒業生さんの陶芸作品や彫刻の作品が本当に素晴らしいんです。
こちらのお茶碗も花瓶も左右の大きな壷も背景にある絵も全部生徒さん、卒業生の方のもの。
しかも活けたのも生徒さんだというので驚き。
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私は普段から美術館好きでよく行きますが、そのへんの美術館にあるものよりずっとずっと味があって、勢いがあって素晴らしかった。

すごいすごいと言っていたら、なんと先生が帰りに学校の釜で焼いたんです、とお茶碗を4つもくださったんです涙。

大事に使うんだあ。
なんか未来いっぱいの生徒さんたちが作ったものだと思うと、本当に愛おしい感じがした。

みんなが、自分たちらしい未来を、歩くことができますように。

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