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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

おじさんと笊のサファイア

2016.09.02

今日は採掘現場に行った。

行って見ると、そこは、、、、

田んぼだった。

私はペルーの金の鉱山を見ていたので、
そんな大規模な感じを想像していたら、
全く違った・・・・。

はて・・・・。

ここスリランカでは、政府の規制で
環境のためにも機械を使わずにひたすら小規模で
手で掘り起こすらしい。

そして、5人組くらいの小さな集団になって、
泥をすくって、山を作って、そこから
笊で石がないかを見極めるそう。
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びびりました・・・。

「これ泥山じゃないか!」と叫んでしまった。

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でも「これがサファイアの山かもしれないんですよ!」と
言われたら、まあ確かにそうかもしれないけど、
でも目の前にあるのは、泥山だ。

まじ?の連続だった。

「おっちゃん、おっちゃん、これでサファイア何個採れるのさ。」と聞くと
まーったく採れないときもあるが、一日で数個採れるときもあるという。

私は、資源は枯渇しないのかなあって思っていたのだが、
全くその心配はない。

こんな手仕事の連続でこんなに大変なら、こりゃあちょっとやそっとじゃ
終わらないよ・・・。

だって、ほんとに手作業なんだもん!!

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この地でジュエリーを作り始めて、手仕事って大変だなあって
石のカットも、鋳造っていってもやっぱり手作りの範囲が多くて
(まあ私のデザインが悪いのですが)、時間かかるなーって
思っていたらもっと源流に、手作業なおじさんたちがいたとは・・・

世界は広い。

そして、最後に、トルマリンを発見した。
このおじさんがマネージャーなのだが、さらさら石を動かしていたら
見つけてしまうこの早さ。

「何年やっているの?」
「30年。」
「・・・・。」

どこの世界も職人歴30年というのはすごいものがあるなあ。

かっこいいなあおじさん。

雨になると堀ったところから水が吹き出てきちゃうから
その日は作業休みなんだって。

そんな感じもなんだかとても興味深かった。

私は、原石を掘るってなんかこう、もっと、すごい規模で、
ビジネスマンたちがやっていると思っていたが、
田んぼの中でおじさんが笊抱えてやっているって、
ほんっと、びっくりした。。。

でもこれがきれいなジュエリーになるんだもんね。

エシカルとか私にはその定義や意味が分からないけれど、
こうして、石の裏側にワイルドに田んぼにいる
コロンボ人のおじさんたちがいることを知った。

そういうことまで知ってて、ジュエリーのモノ作りに向き合うと
なんかまた、「きれいなもの作ろう」ってだけじゃなくって
おじさんの元気まで表現したくなるなあ。
個人的には愛おしくおもった。

でもほんと、おじさんときれいなサファイアが
あまりにも、どう頭をひねっても結びつかない・・・・。

最高の経験をした今日。ありがとう輝く島スリランカ♪

「おじさん笑って笑って!」
(ムリか・・・・がんつけてる・・・。)

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追伸:今、こんな感じの出来事を、「裸でも生きる3」で
書き続けている。ただの珍道中になっていて怖い・・・。
書けたら報告しますね♪ 

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