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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

乗り継ぎについて

2016.07.26

今回もたくさんのジュエリーの技術的な発見や発展があって、
思っていた以上のサンプルができて、最高に充実し順調な出張だった。
さっきまでは。

今日私は夜20時半の便で、ジョグジャカルタから、同じくインドネシアの
デンパサールへ、そして0時55分の便で、デンパサールから成田へ乗り継ぐはずだった。

もともとジョグジャカルタ〜デンパサールというのは悪魔の乗り継ぎで、
乗り継ぎ時間が2時間しかないのだ。

その間に預けた荷物がなかなか出なかったらもうアウト!
みたいな便。

だから私は、海外出張にも関わらず、手荷物で来た。
(私って、いっつも荷物が少な過ぎるのだ。。まあなんかあったら
現地で買えばいい、くらいにいつも思ってしまう。)

マザーハウスのショッピングバッグLサイズをもって、
いつものヨゾラのバッグをもって、ジョルジャカルタで飛行機を待っていた。
嫌な予感は的中した。
「遅延しています。」
「何分?」
「15分です。」
「なんだ。大丈夫だ。」
そんなのはジョグジャでは正常の範囲だった。
最悪の事態はもともと考えていた。
一時間遅延したとしても、まだ、なんとか走れば間に合う。手荷物だけだからだ。

もう一度アナウンスがあった。
「もう少し遅延します。新しい時間が分かったら知らせます。」
「むむむ。」

私はすぐにガルーダインドネシア航空のカウンターに行き、
「私ね、成田の便に必ず乗らなきゃいけないんだ。
乗り継ぎは大丈夫かな?」
「大丈夫です。今上空にいますから。」
そうなのだ。飛行機は空を見上げたら上にいた。
ただ、着陸の順番を待っているだけだった。
親切そうなガルーダの人はわざわざ飛行機のマップがうつる
モニターで私に説明してくれた。

私はとても安心して、コーヒーを飲んでいた。

しかし、それから30分経っても着陸しない。
「これはさすがにやばいぞ。乗り継ぎ時間はもう30分しかない。」
またおじさんのところにいった。
「大丈夫なのか?デンパサールのガルーダに電話してくれ。」
少し時間がたって彼が戻って来た。
「Can be」と言われた。
「は?」
「Can be connected….?」

なんだその中途半端な英語は。

この段階から神頼みモードに入った。
そして、10時15分、飛行機の中に入れてもらった。
しかし、今度は飛ぶ順番を待っているという。
「どんだけ渋滞してるんだよこの空港!!!!」
私は非常にイライラしていた。

そしたらCAの人が来て言った。
「大丈夫です。日本行きはあなたの他に7名いますからね♪」
「人数によって、飛行機は待ってくれるのか?1人なら待たないけれど
7名なら待つのか?」
私はなんとなく、それは正義なのだろうか、と考えていた。
じゃあ5名だったら?なんて考えているうちに到着した。

(乗れる乗れる。)
最後は呪いモードだった。

私は1番手にゲートに入った。
「よし!走るだけだ!!!」

猛ダッシュする私。
しかしスタートダッシュした時、
大きな声で「Go to Narita !」と言っている人から声をかけられた。
「助かった!」と心でガッツポーズだ。エスコートしてもらえる!

次の瞬間彼は片言の日本語で言った。

「ヒコウキ、トバナイ。アシタデス。」

「は?トバナイじゃなくて、“飛んでしまった”だろう!!!」(怒)

私は愕然とした。
やっぱりだめだった。

そして、うなだれるように彼らがすすめるホテルに向かった。
参加できないミーティングの数をカレンダーで確認していたら
車の中から何やら耳に馴染みのある言葉が聞こえた。

なんと7名の中に、ベンガル人がいたのだった。。
ジョグジャから成田に行く、そんなレアな便にベンガル人か!!!
彼は必死に明日のフライトの時間を電話で話していた。
変な日本語よりずっと理解できて、バングラのテロの件で
心配だった色んなこと、不安だった色んなことがいきなり胸に
ドバーってなって、私は涙目になってしまったんだ。

そしてそんな私についたホテルの人はいきなり
「No problem!! Tomorrow Flight!!」と満面の笑みで
言ってくれた。。。

もうなんだか笑えてきた。毎日本当に刺激いっぱい。感謝感謝。

そしてジョグジャからデンパサールを行き来する方、
是非十分な注意と覚悟をもって、移動して頂くことを強くオススメします。

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