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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

団扇とジュエリー

2016.06.17

久しぶりに日本での生活を送っています。

今日、ジュエリーの夏の新作が発表になりました。

テーマは「マリン」です。

私たちはインドネシアで作っていることもあって、
海がとっても近くにあって、常夏の景色が一年の多くを
占めています。

そんな場所では自然と開放的な気分になって、
普通なら苦悩するモノ作りも、のびのびと色んなことに
チャレンジしたいな、と思ったりしました。

今回は、今までの線細工の技術を応用しながらも
線の太さをちょびっと太くしてみました。
そうすることで、「金」の素材の見える面が太くなり、
適度な重量感と、キラッと光る面積が大きくなりました。

「0.4mmだった線を1mmにしてみよう」
お客様からしたら大した違いには見えないかもしれませんが、
モノ作りの中ではかなりの大改革!

「1mmってかたい!」とか
「シンプルな形なのに、結構存在感あるなあ」とか
気づきがいっぱい。

私はマリンシリーズの中でとりわけ「夕涼み」がお気に入り。

これはご覧の通り、「団扇」です。
スクリーンショット 2016-06-17 21.05.45

「扇子の中の模様は、網みたいにね。持ち手もちゃんとつけてね。」

技術的に実はこの団扇の中の模様は新しく、また難しいものです。

でも今回は完成した時のイメージが強かった事もあり、
漸く、このミニチュアの金の団扇が出来た時に思わず
手にとり、パタパタパタと扇いでしまいました。
(線細工で透けているので意味がないのですが)

「はぁ〜。暑いわぁ〜」といいながら
みんなで大笑いしたジョグジャカルタの工房でした。
wariyo

私たちの場合、モノを作ることは単純に新しい形にすることではなく、
素材の変更、職人さんの技術の進化、そしてその結果として起こる
更に強い結束力、色々なプロセスを運んでくるように思います。

ぐるぐると線細工のごとくプロセスを回って
日本に到着した小さなジュエリーたちに、なんだか思い出をたくさん感じました。

これからお客さんの胸元で、耳元で、夏の思い出をつめこんでもらえたらって
願っています。

って書いていたら今日報で谷中店で早速この夕涼みが売れました〜。
谷中で団扇・・・似合い過ぎます(涙)

マリンの商品たちはこちらから。

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