MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

健康診断

2016.04.25

マザーハウスにとって屋台骨となっている1人の
モルシェド。

サンプルマスター。

彼が元気でいることは、私が元気でいる以上に
会社にとっては大事だ。
今日は、彼の健康診断の結果をじっくり議論する
時間を2人で取った。

「どれどれ。」

そこには体重と身長がかかれていた。

「え?!159センチ?!

モルシェドが159センチなんてあり得ないよ!!!」

私はまずそこに絶対的におかしいと思った。

「これだからバングラのお医者さんは
身長も正しいものを書けないのか!!!」と
私はベンガル語でわあわあ言い始めた。

だって、159センチといったら、私と2.8cmしか
違わない。
モルシェドは私のイメージでは170センチくらいはある。

私があまりにもひどい健康診断の結果に
怒りを露にしていると、ミトゥが来た。

「聞いてよミトゥ!159cmなんてあり得ないよ!私が
156.2cmだよ!!」

「じゃあ、マダムと一緒に立ってみて。」とすぐに
ミトゥは言った。

「ああ、そうか。」

2人で背中を合わせた瞬間、ミトゥが
「だいたい3cmくらい違う。正しい。」
と即答。

え・・・・・。

私はこの時、イメージというものの大きさを知った。

私の中で、モルシェドは本当に大きいのだった。
いつもあたふたする私を救ってくれて、
最高の職人技でピンチをチャンスに変えてしまう。

だから、159cmなんて数字を見たら、あり得ない!と
思ってしまったのだった。

大笑いするモルシェド。そして逆にミトゥが言った。
「マダムは意外と大きいんだね。」

・・・・・。

一体それはどういう意味なのか、とサンプルを作りながら
考えていた。

そんなことを考えているとモルシェドが
「そんなことはいいけどボクはダイエットしなきゃいけないんだ。」
と言い出した。

「え!ダイエットなんてする必要ない。」

「なんでだよ。断食祭が終わってまた太ってしまった。」

これがまたバングラの謎。断食をすると太る。

「で、モルシェドはダイエット何しているの?」
「牛乳とXXX(なんか分からない木の実)を入れて毎日飲むんだ!」と自慢げに言う。
減っていないのに自慢げなのだ。

「ああ、朝ご飯の代わり?」

そう聞くと違うという。単純な追加の飲み物らしい・・・。
科学的な根拠がないことがバングラではかなり残っている。

「じゃあ私と一緒に走ろう!」
「いつそんな時間があるんだい!」と彼はキレた。
「工場が大きくなったからさ!!」と私。
モルシェドはちょっと呆れていた。

日々、おかしな、バングラの当たり前と遭遇しながら
モノ作りをしている。

サンプルは進まず。

追伸:あまりの暑さのためエアコン3台モインさんが買ってくれた。
去年は我慢しろって言われていたのに。最近工場は潤っているらしい。

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