MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

感謝。

2015.12.31

今年もお世話になりました。

2015年、私の中での印象的な出来事ランキング。

第5位:フランスに2週間滞在したこと。
今年の2月。たくさんのアーティストや尊敬できる
クリエイターの人たちと国籍問わず、交流がもてたことは
ものすごく世界が広がりました。
フランス語も少し上達しました♪いつか役に立ちますように続けます!

第4位:夜空と流星。
やっぱりデザインは外せない。
本気で挑んだ流星が、お客さまに届いた事、
夜空の美しさを自分なりに表現して、
おかげさまで会社を支えてくれる商品の一つに
なったことは、長かったデザインの悩みに対して
少し光が見えたように思いました。何より、
「きれい」っていう声と「使いやすい」って声が
同じくらい聞こえたことが、嬉しかった。

第3位:香港にお店を出した。
なんとこんなに早く台湾の次の国に出店するとは
思っていなかったけれど(苦笑)、
香港のパワフルなスタッフとお客様から、
新しい刺激をもらっています。なんと1月に
2店舗目がオープン!
まっちゃん、こさん、香港のチームのみんな、
本当にお疲れさまでした。

第2位:マトリゴールが移転したぞ。
今いる場所、マトリゴールがお引っ越し。
前の工場から5分くらいだけれど、さすがに150人も
こえるスタッフの働き場所を変えるのは、
モインさん、マムンさん、本当にお疲れさまでした。

第1位:インドネシアでジュエリーをはじめた!
やっぱりなんといっても一位は、新しい国で
新しいモノ作りをはじめたことだと思う。
しかもゴールドっていう最高級の素材で、1cm以下の
モノ作り。バッグとの違いに面食らいながらも、
溶けたり、くっつくその素材の魅力に夢中でした。
ジョグジャカルタでの生活を通して、
アジアの広さを再確認して、モノ作りの幅の広さと
奥行き、そしてジュエリーっていう情緒感の極みのプロダクトに
関われたことで、「作る意味」をものすごく教わった気がしました。

そしてもう一つ大きいこと。

私は、ジュエリーをやって、自分の性格が
ちょっと前向きになれたらと思っているんです。
(今更なんだよ!って感じだと思いますが・・・)

私は正直、はじめるまで、バッグ以外はどうせ
できないんじゃないかと思っていたんです。

なんていうか、バッグも続けてもう9年。
自分の表現するシェープや色の一定の範囲内にいることが
ある意味、安心っていうか、お客様を見ている気がして
そこから離れることを最近怖がっていた気がします。

でもそれって、いい言葉なら、
「お客様見てるよね」って思えるけれど、
違う側面、デザイナーという視点にたつと
「チャレンジしていない」って自分にはどこかうつってた。
(本当は違うんですが)

そんな葛藤の中にいて、私は偶然にも
「ジュエリー」に出会ってしまったんです。

それは、「これまで」が全くないまっさらな荒野。

その荒野にたった時に、「作ってみたい!」っていう
巨大なワクワク心が自分に押し寄せて、
「バッグの葛藤」を吹き飛ばしてしまったんです。

それは一般的な言葉では「無知」のもつ威力だと思う。

ちなみに私は、ジュエリーには興味がなかったので、
「18金ってなあに??」みたいな感じでスタートした。
無知の極みでシルバー職人さんに「金、やってみようよ!」って
言ってみた。

知らないから作る事はめちゃくちゃ楽しかった。
ああだこうだと何十種類もネックレスやピアスやイヤリングを作った。
「お、売るためには什器がないぞ?!」みたいな感じで
みんなが什器や備品を作ってくれて、
販売のみんなはジュエリーのマニュアルやケアなども
整えてくれて、あれよあれよとクリスマス。

たーくさんのお客様がジュエリーを楽しんでくれている様子をみて、
この一年間で、私は、「バッグを見る目」が180度変わったんです。

それは、新しいものに挑戦して、これまでの葛藤や悩みが
ものすごく小さなものに思えてきたんです。

「ああ、私のキャンバスはこんなに広かったんだ!」って
感動したんです。

だから、ジュエリーはじめて、実は、バッグを作ることが
ものすごく自然体で、楽しめるようになった。

苦手だと思っていたバッグのテイストも挑戦してみようって
思えるようになった。

キャンバスはめちゃくちゃ広いんだ。
角が汚れたって、少し違う色をぬってしまったって、
それも含めて大きなキャンバスの多様性なんだなあって。

起業して9年経って、怖がりになってしまう
自分にパンチしてくれた今年の自分と、
そんなチャレンジをくれたスタッフのみんな、
MHを支えてくださるたくさんのお客様に、心からの
感謝でいっぱいです。

来年も自分の可能性と、スタッフみんなの可能性、
マザーハウスというブランドの可能性を
果たしなく信じて、笑顔でKeep walkingしていきます。

メッセージを送る