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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

ふるさとへの気持ち。

2015.12.18

もう年の瀬ですね〜。

政情が不安定だったバングラデシュですが、
モインさんたちと相談して、できる限りの
セキュリティを整えて、漸く年末からバングラデシュに
いけることになりました。

年越しをバングラデシュで過ごすことは
久しぶり。

日本の忘年会に出れないのはとーっても寂しいけれど、
タイミング的に、今行かないともしかしたらいつ
更に状況が悪くなるか分からないと判断しました。

ISの事件を聞く度に、
「もしかしたらもう行けないんだろうか・・・。」と
ネガティブ志向な私は超悲観的に考えては、
もう悲しさと怒りがこんがらがって、
インドネシアにいながら、ホテルのトイレで
しくしく泣いたりしていました(苦笑)。

そして、その悲しみが大きくなるほど、
すごくしつこくバングラのみんなにメールしていました。
私って本当に性格が悪い。

「このスケッチを形にしてください。」

「このレザーを作ってみてくれる?」

「あの時、作ったあのサンプルさ、私の机の近くに
あると思うんだけれど見てもらえる?」

とかとか特段、急ぎではないのに、向こうは出荷で忙しいの
知っているのにはるか昔に作ったサンプルについて問い合わせる
全く迷惑な私・・・・。

やがて、しびれをきたした工場長モインさんが、
「焦るのは分かるけど事態がおさまるのを今は待ってくれ!」と
一言ガツーンと言われました。

私は先生に叱られたみたいで、
「だって、だって!!」と
モインさん相手に訴えていました。

その後の私の行動は、「バングラのことを考えないようにすること!」
でした。

事務所でスタッフがバングラとスカイプとかやっていても
あえて、画面を見ないようにするとか(苦笑)

されどマザーハウスで一応経営をしている私。
バングラのことを考えないなんてぶっちゃけ無理なんだ。

ここまでくると、完璧な片思い状況。

「どうして何も悪くないのに、自分たちの工場がある
国に、行けないの?」

多分、この気持ちは理解してもらうの、すごく難しいと思う。

自分を形作ってくれた国から、標的って括りに入る気持ちは
本当に苦しいものがありました。

更に、モインさんから
「エリコさんは地元で顔がばれているから余計
用心しなければ」と言われた。

気が狂いそうな日々でしたが、モインさんと
レンタカーや、防犯上何ができるかとか、地元の警察の人たちから
ヒアリングをしてくれたりと、みんなのおかげで
モインさん自身が、来ても問題ないだろうって
言ってくれました。

私は、なんだかちょっと早いクリスマスプレゼントを
もらったような気持ちだった。

それからの日々がどれだけ晴れやかになったか!
漸くみんなと一緒に手が動かせる!

またノリの匂いも、ミシンの振動も、ぎゃーぎゃーうるさい
マトリのみんなの元気なパワーも感じられるなんて、
こんな幸せはやっぱりないなあ。

また、バングラデシュのベストを尽くした商品を
作ってきます><

追伸:明後日はクーリエさんの講演会。
先月500名の会場が埋まり、更に追加講演も450名のご参加で、
ちょっと疑いたくなるような数。
「一体ぜんたい、なぜなんだ????」と心底分からないのが
当人の気持ちなのですが、この年の瀬に、
本当にありがとうございました。会場でお会いしましょう〜♪

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