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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

伝統をいまに、の旅。

2015.12.14

昨日の夜、少数民族と出会うヴィレッジシリーズの旅から
帰ってきました。

ヴィレッジシリーズとは、私たちが2013年からはじめているもので
国単位ではなく村に残る伝統技術や素材を現代にチューニングして
お客様の手に届くようにモノ作りを行うシリーズです。
地球のたーくさんの多様性を表現していきたいなあと思ってはじめたもの。
ヴィレッジシリーズのページはこちら。

主人公は世界のマイノリティ。

少数民族をはじめ、特定の優れた技術をもっているクラフトマン、
あるいは、その地域にしか採れない素材、または「手」仕事の価値。

特に「小さな村」でなければいけないわけでもなく、
途上国でなければならないわけでもありません。

純粋に世界を旅しながら、生き残りをかけた伝統技術が何万もあることを
知って、最後の織り手、最後の紡ぎ手、最後の語り手たちが
必死に何ができるのだろうかともがいている姿を見ながら、
「もうちょっと工夫したらきっとよくなるなあ!一緒に作りたいなあ!」と
思う事が原動力になっています。

初回は、バングラデシュの秘境バンドルボンと呼ばれる村で手刺繍を、
次にはカトマンズで草木染めのトートバッグを、
前回はラオスのビエンチャンで、めちゃくちゃ高級な生地を作りました(笑)。

こちらはバンドルボンの手刺繍
0000

こちらはネパールの絞り染め。
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最後にラオス。去年はじまって好評だったので再度ビエンチャンにオーダー
させてもらったのですが、ついに入荷(涙)!
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みんな、とーっても独自の時間が流れています(苦笑)。
「納期?1年後かしら?」みたいなこともしょっちゅうで、
度肝を抜かれる連続なのですが、それがまた楽しい♪
だって彼らからしたら、「あんたたちのスピードがおかしいのよ。
なにをあくせくしているんですか〜」って感じ。
モノの向こうで交差する価値観、どこに融合ポイントを
見つけられるか、こそが私はこのシリーズの本来の醍醐味だと思っている。

「手」による仕事だからこそとても高価なもの。
それなのに、手による仕事は常に「お土産」ジャンルに入ってしまいのが常。
作り手にとっても、お客様にとっても割に合わなくなってしまうんです。

きちんと「手」の価値がかかっているなら、それに負けない
装いにして、プレゼンテーションも釣り合いがとれたものにして、
それではじめて、きれいごとじゃなく、
継続できる金額でのやり取りが成立する。

当たり前のことなんですが、
そうした村はとてつもなく、お客様お店から遠いんです。

遠くて遠くて、想像もできないくらい。

だからこそ、見えない線を描くのが、私の仕事だと思っている。
その線は、お客様をイメージできる想像力と
伝統のスピードを理解しながら現代のシェープへと
緩やかにつなげていくリアルなモノ作りの厳しさの両方が大事。
けれど、心の底で常にあるのは、
「なんてこの人たちすごいんだろう!」っていう
感動と尊敬の気持ちです。だから学びたい。みんなに。

今回は、台湾の原住民に会いにいきました。

きっかけは台湾のお客様イベント。

お客様の1人が、「台湾は少数民族の国なんだから、ヴィレッジは
台湾で是非やってほしい!」とおっしゃったんです。

「ああ、そうか。じゃあちょっと探してみよう」って。
(常に、かるいノリです。)

で台湾のスタッフみんなが情報を集めてくれて、
原住民のネームをもつ人(ネームというのは原住民のトップの方から
許可をもらい、民族と交流する権利をもった部外の人)と
知り合いになり、ついに実施されることに。

会いに行く少数民族の名前は「タイヤル族。」

皆さんもご存知の人だと、ビビアン・スーの部族です。

人口は8万5000人で、少数民族の中でも「首刈り族」としても
知られている非常に勇猛な民族です。
現在では認められなくなっていますが顔の刺青が特徴的。

taiyaru

台北から車で2時間半。

ヴィレッジではじめて、日本占領下だった場所にいく。
少し緊張。でも山をぐねぐねぐね・・・酔いそう〜。。。 (次回へ続く。)

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