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山口絵理子の日々思うこと。

10/30ジュエリーはじまります。

2015.10.29

いよいよ明日から、マザーハウス全店(オンラインストアも含め)で
「ジュエリー」の販売がはじまります。

私にとって、人生で恐らく何回かしか、
味わえないだろうなという不思議な緊張と興奮があります。

これまで生産地であるインドネシアのジョグジャカルタで、
現地の職人と素材と向き合ってきたことが、
お客様に届くかどうか、とてもドキドキする。

正直不安もあるけれど、なんかどことなく爽快感もある。

ジョグジャカルタの離れ村で、
「この地の金・銀・パールと伝統の線細工で、
今までにない温もりいっぱいのジュエリーを作りたい」
っていう100%作ることで頭がいっぱいだったから、
お店のみんなにバトンタッチできたっていう思うと、
お店のみんなには申し訳ないけれど、少し爽快なのだ笑。

「職人さんと会えたの♪」

「金18が配合できたー!」

「でも金全部溶けちゃった・・・。」

「小さすぎて見えないよ」

「ロウ剤、風で吹き飛んじゃった!」

色んなハプニングと、色んな発見でいっぱいで、夢中だった。

インドネシアでジュエリーをはじめるんだって
言った時にある人からもらった言葉がある。

「バッグ屋さんなんだからバッグだけ
売っていればいいじゃないか。
その方が楽だし何より効率的だ。
選択と集中なんだよビジネスは!」

私は、「そうですねえ。」と口では答えた。

頭では100%分かるのだ。

でも心では納得しない。

勿論口では言わなかったけれど心の中では、

「私はビジネスをやっているつもりはないからなあ〜。」
と思ってた。

人生って、頭で考える正しさばかりが答えじゃない。

かといって「社会のために」っていう
崇高な想いや使命感が支配したわけでもないんだけれど(苦笑)。

全ての取材に一貫して答えているけれど、私は、単純に、
一括りにされている物事や人たちに共感を覚えるし、
一括りにする物事や人たちに強い反発心をなんだか持ってしまう。

そして常に少し隅っこにいるような人たちに
「一緒に作ろう♪もうちょっとできるかもよ〜?!」って
遊び仲間を探すように駆け寄ってきた。私はそんなスタンス。

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ジョグジャカルタっていうのは古都。
シルバー細工っていうのはお土産品。

一言で言うと、私たちが注目した線細工って
ちょっとマイナーな場所のぱっとしないお土産品だった。

「すっごいもったいないなあ〜。絶対もうちょっとできるなあ〜。」

お土産屋さんで、腕組みながら
「うーーー」と唸りながら、そう思ってたのだ。

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それは私の勝手な思い込みとわがままなんだけれど
実際やってみて、職人さんと出会って、
話したり、笑い合ったり、デザインを
村の人にばらしちゃったりして激怒したり、
そんなことを通じて、今思うことは一つ。

新しいことに挑戦するって、すごい楽しかった!

前はひいひい苦しいだけだったけれど、
このジュエリーの旅路は未知との遭遇を求め、
出会いから創造が生まれ、国境を超えた素材や
チームの化学反応が生まれ、本当にドラマのような
日々だった。

シンプルに、新しいこと、楽しんでほしい。

これから販売をするスタッフにも心からそう伝えたい。

だって、少なからず、目の前にいる職人ワリヨさんも楽しんでるから。

作るだけで楽しんでいるのにすごく贅沢な望みだと思うけれど
その先に、お客さんが選ぶこと、身につけること、
楽しいなーって思ってくれたら最高に嬉しいです。

★思い出の一枚★
作ってくれているワリヨさんが、
「金はやったことないよ」って言っていた当時から、
少しずつモノが出来上がるにつれて偉そうになるのが可愛かった。

終いには「やってみたーい!」と机に向かう私に
「7年はかかるぜ!わっはっは!」と。

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誰が上で誰が下とかぜーんぜん関係なく本当に一緒に
駆け抜けた1年間。

教えてもらったジョグジャカルタの助け合う精神、
奥さんの美味しいジョグジャご飯、
村の人たちの自然と溶け込む暮らしの美、
そして何より圧倒されてしまうほどのモノにかける熱い情熱。
そこに国境を超えて通じ合い共鳴できた喜びは
かけがえのない宝物になりました。

お客様にとってジュエリーが新しい世界や新しい自分との
出会いを開き、あるいは、出会いを求める背中を押してくれるような
そんな存在になれたらと心から願っています。

山口絵理子

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