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山口絵理子の日々思うこと。

業界を超えて。

2020.06.20

最近、コロナの話題で、様々な業界の方や、業種の人と話や対談をする機会がある。

知らない世界のことを知れて勉強になるなあって最初は思っていた。

でも、最近は、コロナのことってその他の話題に比べて、「その場に参加した人の業種や所属する世界によって、全く結論や方向性が変わる」ことに気がついた。

学者さんが多かったら、データからのマクロ論になって、そこには現場で生きている人のリアリズムはなかなか見つけられない。
そして、現場ばかりの人の話し合いになれば、マクロを捉えて未来を見据える視座に欠如する傾向がある。

そんな経験を何回かコロナ禍でした私の今のところの考えは、「コロナってその影響を総括することは意味がない、どこに切り口を設定するかを議論する、議論の前の議論の方が大事じゃないかな」ということだった。

この前NHKに出演した時、在宅ワークの可能性が議題に上がった。
私が育児中のお母さんにとっての在宅ワークの難しさを話した後に、シリコンバレーの在宅ワークの浸透率の高さを話されても、全く噛み合わないのだ。
そう、コロナの話題は、キャスティングが全てなのだ!

そしてもしキャスティングを多様性溢れるようにするならば、オーディエンスが聴きたいことはなんなのか、はじめにガッツリ把握しておいた方がいいなって思う。

7割経済だ、6割経済だ、というけれど、伸びている業界はちゃんとある。
そして、「男女差がコロナではありますよね」という若干誘導尋問気味な質問について。私の中では、男女差もあるかもだけれど、業界差だし、世代間の差の方が強いよとも思う。旅行業界、飲食業界、小売業界が抱えているコロナの影響と、EC業界、ゲーム・コンテンツ制作、システム系の業界が抱えているものは全く方向性が異なる。

そんな風な感想をもって考えてみると、業界を超えての共通見解って前よりもずっと難しいことに気がつく。

そして、同時に、大事なことって、業界と業界を横断するような考え、クロスインダストリーの思考ができるような人や、アイディアなんじゃないかな?って思えてきた今日だった。

例えばファッションのオンライン接客もその一つで言えば一つだが、もう少し大胆で、もう少しクリエイティブなクロス感。
例えば新規事業だったら観光産業と放送・出版業界が組んだら何か生まれないかなとか。例えば物流と、ゲームが組んだらどうかとか。
私も含めて、所属している業界だけで議論をしたり、何か突破口を見出そうとするのは、とても限界があるように感じるのだ。

そして、もう一つ感じているのは業界さではなく「アカデミックVS現場」の平行線の議論。そりゃあ現場からしてみたら、今生きる知恵をみなさんに共有したいと思うのが自然な気持ちだが、アカデミックなデータや思考法から示されることを議論したい場ではそうしたミクロな経験はどれくらい意味があるんだろう?と居心地が悪くなってしまう時も多々ある。

結局アカデミックと現場は「交わること」を実現できずまま、議論が終わってしまう時がある。そうならないために、アカデミックな知見を現場に落とし込む中間の役割についてや、現場の知見を吸い上げてできる全体論の可能性とか、一体どうやって・・・・と色々と頭がぐるぐるしている。

でも私が言いたかったのは、全ての業界が厳しいわけじゃないし、新しい種は確実に、新しい切り口の溝の部分に生まれるんだと思う。

そして、これまで繋がっていなかった人や、場所に、その切り口が潜んでいそうだということ。私は、リアルな行動で、そうした部分に潜り込んで小さな光を見つけていきたいなあと思うのでした。

(まとまりがなくすみません)

★追伸というか、告知★
今週日曜日の夜、情熱大陸に私のお洋服のお店を手掛けてくれた藤森照信さんが出演されます!!!(写真は、お店用のテーブルを作っている時)
藤森さんの都内唯一の商業施設は秋葉原にありますのでテレビを見た方は是非遊びにきてください♪ テレビの告知の通り、本当に、ジブリの世界なのです。(そう言えばこのプロジェクトもある意味色々乗り越えたな〜)

私と藤森さんの店舗オープン時の対談はこちらから

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