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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

花びら。

2020.02.12

この春、「花びら」シリーズがリニューアルしました。

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私にとって「花びら」シリーズは、本当に特別なシリーズです。

2010年にこのシリーズを「ミズバショウ」という
花びらの花弁をトレースしながら
型紙にすることを始めました。

それまではお客様の声を聞くことに精一杯だった当時の
デザイナーである私が、
有機的なフォルムを試した最初の作品です。

ドキドキしながら発表をして、
2020年まで愛される作品になるとは思いもしなかったのです。

10年間も花びらシリーズを愛してくれたお客様を考えながらも、
もう一度いまの工場の技術や、様々な加工技術が進化したレザー工場の
ベストを尽くして、花びらをリニューアルさせたいと思いました。

「より有機的に。」

それが私には花びらシリーズの最も大事な生命力だと思ったので、
再び、様々な花弁の写真を見ながら
より曲線溢れる型紙を作り始めました。

最初はそれらがうまくカバンになるかなんか気にせずに。

しかし最終的には2010年の花びらよりも、エレガントに、
現代の風を感じるフォルムに落とし込んでいきました。

さらに、カラーを決めるときこそ、「いまの風を感じよう」と意識して、
ビビッとな青をカラーパレットから選び
完璧な青を求めるために、何度も何度も試しました。

最終的にやや赤みをいれた
青におちつき、その対称色の黄色を探し求めました。

鮮やかな色合いが、2010年の時は温もりだったかもしれませんが
2020年の今は強さや凛々しさも共存されたより深いものとして
みなさんの目に映れば嬉しいです。

フォルムの話に戻ると、
お客様にとっては、第一印象でこのバッグが花びらからきてるとは
思えないと思いますが、ぜひ想像してみてください。
(みなさんの想像のサポートに映像をつくりましたので、ぜひ特設サイトをご覧ください♪)

プロダクトの人生とは、何もしなければ現代においては短いものです。
しかし、この花びらが再び生命を吹き返し、皆様のもとで、
素敵に春を共に迎える存在になってくれることを祈っています。

デザイナー 山口絵理子

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花びらシリーズの特設サイトはこちらから

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