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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

コロンボで思うこと。

2018.07.29

先月も工房でかなりのサンプルを作成しましたが、今日のコロンボ工房で
びっくりしたのが工房の変化でした。

一番びっくりしたことが、スタッフが21名に増えていること。

前のブログでもコルカタ工場が15名になったことを書きましたが、
私は、スタッフ数がゴールではもちろんありませんが、
マザーハウス として、現地に「雇用を生み出しているか」というのは
非常に大きな事業の評価軸だし、なにより、私にとっては、
「デザインをすることが、売上につながるのは当然ですが
雇用につながっているか」というのがとてつもなく、
大事だと思っています。

多分、それが、他社とマザーハウスの大きな違いで、
デザインをして終わり、発注をして終わり、じゃない。

現場の給与が増えて、新規採用することができる「力」、
それは、「人を育成する力」でもある。

人が可能性を開花してはじめて、モノが羽ばたくことができる。

その道のりは、いわゆるスポットのビジネスではないので、
本当に長い道のりですが、逆にいうと、
より長期的な視点で、モノづくりをしよう、という気持ちを
私に与えてくれます。

雇用を生み出した後に、「職人にとって、チャレンジングなデザインかどうか」
というのも開発段階で非常に考えることになった理由も、
やはり人を起点にモノづくりを考えているからだと思う。

「職人」というのは、非常に長いタームの言葉だなと思うんです。

専門学校を出てすぐに職人になれるわけじゃない。

3年、4年で職人になれない人もいる。

手仕事で価値を生み出す人になるまで安心して、その職場で
働けること、毎シーズン同じものを作り続けるのではなく、
新しい挑戦がふってくること、
そうした全体のサイクルを通じて私は、マザーハウス というブランドを
生産現場と「ともに」成長させたいなと思うんです。

それが、ちょっとですが、形になっていたスリランカ工房を見て、
現場の職人、大槻さんに、感謝でいっぱいだし、
これからもみんなに挑戦を与えられるようなデザイナーになりたいなって
改めて思いました。

急ぐ必要はありませんが、せめて、若い職人さんたちが
ワクワクするような日々を、凄腕の職人さんたちが
しかめっ面しちゃうような挑戦の新作を、
その先に、活気溢れる工房を、作りたい。

できれば世界中に、作りたい。

ミクロな工房での出来事だけれど、ずーっと将来振り返ったときに
アジアの手仕事の系譜になんらかの、プラスの貢献ができていれば
本当に嬉しいなって。

まだまだだけど、頑張って、楽しんでいきたい。

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