猛暑なのに、気持ちは真冬。
Awシーズンの開発が大詰めなり。
でもね、工場はそれどころじゃないんだ。
29日に、年に1度のピクニックがあるからって、
もういたるところでその話題ばかり。
「時間がないんだ!いつまでレクリエーションの内容を話しているんだ!
いいもの作らなければピクニックなんて生まれないんだ!!!!」と
さっき、私は久しぶりにキレてしまったのです。
でもキレてる内容がなんだかちょっと後から笑えてきて、
ふと、「平和な工場やな〜」と思ったわけです。
私のキレ方を見て、雑談がストップ。
ぴしゃりと背筋を伸ばしてみんな作業を続けた。
「まったく、やればできるのにすぐ楽しい方にいくんだから!!」
と私は不満をぶちまけていた。
だって、生産が逼迫しているのに、
何時間もクイズはなんだ、ダンスはなんだ、と大の大人の
30歳すぎのベンガル人が何十人も集まって言っているんですよ!怒。
最初の30分は「みんなが楽しそうで本当によかった」と思っていたのですが、
そこから徐々に私は、みんなの笑い声がでかすぎ&自分のサンプルが
鬼気迫る勢いだったので、血圧があがっていったわけです。
全く。
で、ランチ時間、工場内ではじめて、椅子に座り考える。
人間って、ほおっておくと楽しい方向に行ってしまう人と、
シリアスな方向に行ってしまう人がいると私は思うんですね。
結構大事な責任があっても、チラチラと面白そうなものが見え隠れすると
進む方向がやや脱線しちゃうタイプ。
結構楽しい仕事でも、まじめに受け取りすぎて、シリアスになり、
課題な責任感で押しつぶされちゃいそうな人。
程度の差は色々あるけれど、
バングラは絶対に前者なのです。
日本という国は、どちらかというと世界的に見ると後者だと
私は感じる。
もっと楽しいはずなのに、もっと幸せなはずなのに、
受け止め方や考え方がものすごく深刻というか、
保守的になりがちな国だと思っている。
個人的に、私は、両国を行き来しながら、この二つのバランスというか
いいところを合わせるにはどうしたものかなあと時々
考えるわけである。
現時点の答えはいたってシンプルで、
まじめに受け止め、楽しくやりきる!!!
(やりきる、ということが大事であり、のりきるではない。)
ピクニック三昧の工場にて。