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山口絵理子の日々思うこと。

お兄ちゃん。

2018.01.27

さきほど、名古屋でトークイベントがあって200名弱のみなさんが
お休みの中、集まってくださいました。

そしてその後星ヶ丘テラス店に2時間ちょっといました。

たくさんの方が、遠方からもわざわざ来てくれて、
感動の嵐でした。

その中で、心の記録に留めておきたいと思ったのですが、
どうしても伝えたいと思った出来事があったから、
今帰りの新幹線で書いているんです。

一組のお客様が15時半頃、いらっしゃいました。

それは、優しそうなお母さんとスポーツマンタイプの息子さんだった。

お母さんの手に私の書いた本があったから、
「サインしますね!」と言って、サインをさせてもらった。

その後に「これはお兄ちゃんが勧めてくれたんです。」と
お母さんが仰ったので、
「ああ、そうなんだ〜」って思ったんです。

でも次の瞬間、

「去年亡くなったんですが。」と仰った。

どう反応していいか分からなかった。

お母さんが続けた。

「だから、今日も、イベント来てみようって思ったんです。」って
言葉を目に溢れるほどの涙をためて、がんばって、伝えてくれた。

その場にいた、息子さん(お兄ちゃんの弟さん)は自分が背負っている
マザーハウスのリュックを指差して
「これもお兄ちゃんに買ってもらったから」と言った。

私は、お兄ちゃんがなぜ亡くなったのかは聞くことはできなかった。

「ここに来てくださって、本当にありがとうございました。」と
言うのが精一杯だった。

そして、お母さん以上に、大量の涙が溢れてきた。

号泣する私とお母さんは、息子さんの携帯で、2人で並んで写真を撮った。

お母さんの手を握っても私の涙が止まらず、
今こうしてブログを書いていても、新幹線で涙がとまらない。

「作ったモノが、そんな風に、、、」

私は何か言いたかったんだけれど、最後まで言葉にできなかった。

でもようやく最後の最後は

「前向いてお互いやっていきましょうね♪」って

お母さんと涙ながらに笑い合った。

お兄ちゃんに私はお会いしたことがない。

けれど、私は勝手にお兄ちゃんに感謝している。

お母さんと弟さんに会わせてくれてありがとう。

そして、もう1つ。

お兄ちゃんがいたならお母さんと弟さんに

与えていただろうたくさんのエネルギーの0.0000001%でも、

うん、多分もっともっとその何億分の1くらい、

でも、何か、何か、私と、みんなが作ったプロダクトが、

力を2人に与えてくれたら、、、。

頼むぞって、弟さんのリュックに勝手に念力を送った。

だって、そんな風に願わずにいられなかった。

考え過ぎだし、なんだか気持ち悪い発想?かもしれないけれど、
何か、何か、モノにもできることがある。
そう信じたい。本当に今でも涙が止まらない。

お名前をしっかりと聞くことができなかったけれど、
息子さんがもってくださっていたマザーハウスのリュックに
異国にいても、そこからエネルギーを送っています。

そして、これだけの思いを紡いでいる
マザーハウスというブランドを
絶対に続けていこうと、簡単に絶やすわけにはいかない!!って
当たり前なんだけれど、覚悟を新たにしました。

三日前にコルカタから帰国し、また来週行くという
合間の時間の中で、挑戦への不安も恐怖心も
やまほどある中で、今日、私はお母さんと出会えて、
お母さんからこの話しを聞いて、
絶対に、これからも、前を向いて、進んでいこうと思いました。

お母さん以外にも、今日私に、「マザーハウスとご自身の人生・生き方」が
どう関わっているかを、勇気をもって私に伝えてくださった方が
たくさんいらした。

そうしたみなさんにとって、プロダクトが勇気になっているという
話しを聞く度に、私は思う。

できることは微々たること。

でもモノを通して、届けたい。

機能や物欲を満たす以上に、

心を温かくしたり、

少しだけでも、軽くできたら。

そんなモノを作れる人になりたいんだって。

年俸契約でブランドからブランドへ
デザイナーが移り変わっていくのが当たり前の今日。

たかがモノに、そんなことができるわけない、って
言われちゃうかもしれないけれど、
目標なんて、持つ人の自由だ。

心に語りかけられるようなモノ作りは、
きっと、近道は、なく、
最後の成果物よりも、なぜ、どうして、誰と、どこで
作るのか、が問われる類ものだと思う。

非合理極まりない、というか、もはやビジネスではないのかな。。。

でも、まだまだ未整備なものはたくさんあるけれど、
少なくとも、私は、100%真摯に、
嘘をつくことなく、そこに対して向き合って
モノを作ってきた。

心からの制作を、これからも続けていきたい。

自分の価値観としては、そんなモノが作れる人が
最高のデザイナーであり、目標だ。

夢を再確認させてくれたお母さん、
今日お会いできたこと、
絶対に忘れません。

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