MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

手。

2017.12.28

朝から日差しが強いコロンボ。

12月は10回以上飛行に乗った&トークショーもあったため、
結構疲れがどどどーっと来てしまい、工房までトボトボ歩いていたら
1時間もかかってしまった。

でも不思議なことになぜか工房につくとエネルギーがみなぎってくる。

「今日はこれからはじめよう!」

作りたいリストは山ほどある。
山ほどあるのに、こだわりも山のように高く、
なかなか1つが完成しない。

(時間がない・・)
今朝は結構焦っていた。

でも、クマランというステキな職人がいて、サンプルのリストを見せると
「終わる。できる。」と言う。

「本当なの?!」と思わず聞き返してしまったが、
強気な彼の表情に少し安心する。

そんな時、what’s upが鳴った。

今度はカルカッタの職人アビシェからだ。

「マダム、新しいサンプル3つできた。」

「おおー、本当に?写真見せて。」

と文字で返信したのに、なぜかビデオ通話をしてきた。

するとそこには私が面接したことがない職人が
一人働いていた。

「ん??」

「自分たちで募集かけて今日実地面接しているんだよ。」
「本当に???!!!」

彼はなんだかそれを驚かせたかったらしい。

なんともかわいいなと思ってニヤニヤしていると
ラインが入った。バングラのマムン工場長からだ。

「えりこさん、今からなめし工場に行く。今日新作の生産分だ、
プレはどうだった?色は問題ないかい?」

「色はパーフェクト、ただしなめし方はこれこれこれこれこうして。」と伝える。

「1時間後になめし工場からラインする、やりとりさせてくれ。」

「はーい。」

そして少し落ち着いて工房の椅子に腰かけると
バングラのモルシェドからラインがきた。

いつもの『今日の血圧』だ。よし、徐々によくなっている。

大病院でMRIも見てもらった。
全く問題ないし、彼が安心してくれたから、
本当によかった。

スリランカが見えてきたところで、同じショーケースに並ぶ
インドネシア・ジョグジャカルタでも作りたい物がクリアになっていく。
次出張のためにジョグジャにやっておいてほしいことを資料にまとめた。

こんな風に、毎日、各国の生産地の職人たちと
バラバラと彼らが使いやすい
コミュニケーション方法で、日常会話をしている。

時折、ネパールから田口や新規の国へのトライアル依頼を加えると
一日に話す国の数は本当に多い。

対話する国が増えると地球っていうのがすごく立体的にリアルに思える。

この前別に興味はなかったのだが、たまたま手相を見てもらう機会があった。

そしたらびっくりしていて、
「体や顔と、手が合っていない」と言われたのだ笑。

「失礼だな!」と思ったのだが、言っていることはよくわかる。

私の手は、職人さんみーんなの質感と混ざり合っているから
ちょっと無国籍、ユニセックスな手なんです笑。

もっともっと多くの職人さんの手を感じたいなあって
思いながら工房についた今日でした。

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