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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

再びコルカタ。

2017.12.16

インドに行くのはなぜか毎回バングラの倍くらい体力を使う気がする。

今回は、安いこともあってムンバイに一度行き、そこからカルカッタに行くという
フライトにすることにした。

全日空だからあまく見ていた。

トランジット時間はわずか2時間。

ムンバイの乗り継ぎは一度出国し荷物を受け取り、ドメスティックに
切り替えないといけないため、はじめから懸念はあった。

成田のカウンターで。
「乗り継ぎ2時間って結構ハードですよねえ。」ってお姉さんに聞いた。

「規定では1時間50分かかる見込みなので大丈夫だと思うので発券しますね。」と
わりとあっさりと言われた。

私はややカチンときたが、
「心配せずに大丈夫ですよ。」とお姉さんは笑った。

確かにお姉さんは悪くない。
でも、インドやバングラの入国の過酷さを全く知らないお姉さんの
社交的な笑みは、私の早くも疲労感をくれた。

もういいや、と思って私は祈りながら大嫌いな飛行機にのり10時間40分。

途中、馬鹿らしい邦画を見たが、だいたいはガンジーの自伝を読んでいた。

彼は遠い人ではなく私にとってはなんだか親しみがわいてくるのは、なぜだろうか。

その秘密があるのではないかと思って幼少期から20歳になるくらいの
記述箇所を抜き出し印刷しておいたのだった。

ムンバイには最悪の操縦だったが無事着陸をした。

(乗り継ぎは2時間。)

私はダッシュで先頭をきった。

入国には私の前にたった10人くらいだった。

「よし」

そして私の番。

「君はE-visa(電子申請)だろう。向こうだ」と遥か彼方を指差された。

(がーん!!)

E-visaの方には30人くらいが並んでいる。
更に進むのも異常に遅かった。

「これはだめだ。」

ようやく私の番になって、搭乗券をみると係の人がいった。

『君のフライトはもうすぐじゃないか!なぜ先にこない!』と

いきなりどなった。

「はい、すみません。じゃあ急いで」といった。

「職業は?」

「デザイナーだ。」というと

彼は奨学金をもらって、日本にデザインを学びにいくつもりだったといった。

しかし両親の反対により僕はいけなくなり、今こんな仕事をしていると嘆いた。

(なぜだ、なぜそんなことを今言う。早くしろと言ったのはあなたじゃないか!

はやくスタンプを押してくれさえしたらいいのに。)

私は心から悲痛の声をあげた。

「カルカッタにはなぜ?」
「友達に会いにいく。」
「デザインではないのか。」
「友達に会いに。」

もうやだ、世界中に友達がいるんだい!

そして漸くたどり着いたゲート49。

Kolkata — Delay (遅延)

ずこーん!

さすがの私もそこまでは読み切れなかった。

掲示板を見ると、だいたい5割ほどが、Delayだった。

勉強になります。さすがジェットエアー(インド航空会社)。

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