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山口絵理子の日々思うこと。

カンブリア宮殿、本人補足事項

2017.09.13

テレビの自分は異常に大きく見えるなあ〜(涙)。

2008年情熱大陸に出させて頂いた時もそうだけど、

「私の人生ってそんなに壮絶なんだ?」

自分では全くそう思わなくて・・・。

いじめもやんちゃも、普通少しはあるでしょう?(ないか?!笑)

柔道全日本7位は自分ではやや中途半端な結果だったと思っているし、
慶應に入れたのはただのスーパーラッキー。

その時その時で、何が一番しっくりくるのかな〜って
わりと他人の声より自分の声重視で、悩みながら歩いてきただけ。

期待を裏切るようで申し訳ないけど
自分の力で切り開いてきた感覚は残念ながらゼロで
やまほどの奇跡とか出会いが降ってきちゃったんです・・・(涙)

「私は何者なのか。」

見る人、聞く人によって、本当に違う。

これまでの取材でもそう感じてきたけれど、何だかこの番組を通してマックスそれを思い知った。

でも自分ではとてもシンプルな人間だと思っている。

だいたいの人は、私を理解しやすい1つのカテゴリーに収めようとする。
でも、そんなカテゴリーは人間にとって都合いいだけで窮屈で本質でもない。

村上さんは収録中もずっと私のことを興味深々に聞いてくださっていた。
「造形に対するそこまで強い興味はどこから?」
「何かの反骨精神が自分を動かしていると感じるんですか?」

最初から何かのカテゴリーにはめこまずに、私の本を全て読んでくれて、
最後まで理解しようとしてくれた村上さんに私はなんだか、とっても、救われたんだ。

単純に思うんです。

世界のはじっこにいる人たちだって、頑張ればそれにあった、
スポットライトがあてられるべきだと。

そして、貧しいとか、それこそカテゴライズされた国や人の中にも、
絶対にやればできる人たち、素材が埋もれている。
これは、自分の目で見てきたことなので、希望的観測ではなく、
事実です。

じゃあ、どうして私がやらなきゃいけないのか。

動機というのは何事にも、一番大事だと思う。

ぶっちゃけ、私は途上国が好きなわけじゃない。

バングラLOVEじゃないし、きれいで快適な場所の方がいいし、
週末は買い物にでかけたいし、カレーなんてもう飽きて食べたくない。

ただ、極めてパーソナルな話しだけれど(動機ってものは常にパーソナルだけど)
自分自身がいじめられていて、はじっこにいなければならない時間が短くてもあったことは、
誇れることではないけれど、事実、強い原体験だと思う。

6歳の時、そんな自分も、「生きていたっていいでしょう」
「自分にだって、何か生まれた意味があるんじゃないかなあ」って信じたかった日々がある。
うん、正確には今でも、信じたいから動いてるのかな。

教室のはじっこにいて、中心的なグループを羨ましそうに見ているだけの私のように、
世界にはどう頑張ってもメジャーなプレイヤーになれず、アメリカや日本、
ヨーロッパをただ追うばかりの国々が存在する。

そういう国はみんな選択を迫られている。

「安かろう、悪かろう的な大量生産」の舞台になるか、

「手仕事・伝統技術」を少量で続けてお土産屋さんに置きますか。

バングラは完全にnext china を目指している前者で、
ラオスなんかは、後者で生き残りをはかっている。
ネパールも後者で、インドネシアは島による。
スリランカは既に地場の製造業は危ういが金融でもっている。

でも、現場を歩いている私は、この二つ以外の選択肢が
もしかしたらあるんじゃないか、
できたら世界はどうなるんだろうって一人妄想し、
マザーハウスを立ち上げた。

第三の道、それは、単純に、「かわいいものを、現場で現地の職人と
現地の素材で作る」

それが私の答えだった。

人はそれを国際貢献とか呼ぶけど、あんまりそう思わない。

口だけの人が大嫌いで、手を動かすのが天職だと私は思っている。

世界各国で職人探しから、現地の素材開発をし、
デザインを起こして、工場作り、生産までやってきた。

バッグは1000モデル以上、
ジュエリー、ストールのデザインもほぼ100%作って
30店舗のお店にバトンタッチする。

ヒットを生み出せた時もあるし、スランプで型紙がきれなかった時期もあるけど
いつだって各国の職人仲間が支えてくれた。

4カ国に広がる生産地には、それぞれのみんな全く異なる魅力をもっている。

そこに優劣はない。

誰にだって、輝ける場所があるはずだ。

収録の中で何度も「夢はなんですか?」って聞かれた。

たいしたことじゃないんです。

世界の片隅で、隠れていたり、あるのにないことにされている個性を見つけ出して、
形にしたい、そして言いたいだけ。

「ほら、できるでしょう?」って。

子供の時の私には大きなレッテルが貼られていた。

「山口は変わっているから」とか「問題児だから」とか。

でもいつも言いたかった。

「本当はできるんだよ」って。

隠れてやってた算数ドリルも満点だったし、
運動神経は抜群だった。一人で記録つけてたマラソンのタイムだって
速かった。

でもあの時の私は、勇気がなくて何も言えなかった。

みんなが正しくて自分が間違っているの?って思っちゃったり。

明日がこなきゃいいのにって、何度も布団の中で願っていた。

どうして学校の門をくぐることさえ、できないのか。

そんな自分が見つけた、正しいかは分からないけど、
一番自分らしい夢。

それが、貧しいというレッテルを貼られた国々でもできるって
クリエイションを通じて証明すること、
つまり『途上国から世界に通用するブランドをつくる』。

この仕事は、自分へのエールを送っている。

だから国際貢献じゃないんだ。

世界中のはじっこで生きるみんなと、はじっこの個性を
堂々と表現していこうぜって思っているのが私。

バングラで立ち上げた当初、「Made in Bangladesh」という
刻印は、やらないほうがいいと現地の人にまで言われたし、
日本のバイヤーさんにも言われた。

ふざけるなって思った。

何も恥じることはない。
国名は勿論、みんなの顔だって、
堂々とお客さんに紹介するよ。

私は、かっこいいと思うもん。
私は、みんなにしかできないもの作っているって思うもん。
誰がなんと言おうと、正しいのは自分の主観だ。

私たちは、無意識でも、やまほどの先入観と前提とくだらない偏見の渦の中に生きている。

そんな時代だからこそ、
強烈にピュアでフラットな眼差しをもって、私は世界と接していきたい。

こんな時代だけど、腐らないで、前を向いて歩き続けたい。

最後に、そんな風に作り上げるものたちが、誰かの、一人でもいいから、誰かの、
常識や前提とかと戦う時の勇気になったり、
自分らしさを探求する旅路の伴走ができたら、
本当に嬉しい。

とっても緊張してうまく伝えきれなかったから、
番組への補足でした。
感想もしあれば、コメントください。

★これからを生きるみんなへ。

辛いときも逃げたいときも人生だから山ほどあると思うけど、
1つだけ。

どんな人にも役割があるから。どんな人にだって可能性があるから、

自分を信じて、歩き続ければ、絶対に、光は見えてくる。

わずかな経験と山ほどの失敗から学んだことです。

山口絵理子より

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