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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

ジョグジャ断食中。

2017.06.22

インドネシア、ジョグジャカルタにいて、
ジュエリーのサンプル開発が続いています。

今月は、生産地でイード(断食祭)があるので
どこの国へ行っても、やや浮かれ状態。

ジョグジャカルタはバングラほど厳格に過ごしていないので
ゆるいっちゃゆるいのですが、さすがにモノは食べない。

しかし、事件は起こった。

怒濤のサンプル開発の中、
たまらずムギさんが、、、たばこを吸った・・・。

もう、笑うしかなかった。

吸わないとやってられない状況を作り出している
自分にやや反省する。

街では屋台がたくさん出ていて、みんながいつもよりちょっと
ワクワク、ウキウキ。
食べ物解禁の時間を待っているようだった。

そんな中で、金溶かして0.26ミリの線細工を
ひたすら作り続ける私たち。

やっぱり、断食だろうが、新作、新作、クリエイションなのだ。

こんな時こそ、いいものが生まれるかもしれないって
ちょっと期待してしまう私、本当に嫌な性格だな。

この国でもついに職人が5人になりました。

ムギさん、ワリヨさん、ヤントさん、ウィドドくん、アグスさん。

みんなが個性的で、私はみんなに出会いながら、
ジュエリーのバリエーションを増やしていった。

出会いがなければ今の品揃えはないと思う。

会う瞬間に、その人の手に刻まれた職人としての経験、知恵を
100%引き出したいと思う。

そして、そこに私自身のスパイスを効かせたら一体どんなものが
出来上がってくるだろうって思うと、毎日ワクワクしてたまらない。

モノと共に作るとは、自己紹介みたいなものなんだと感じる。

彼らは金を溶かしながら、例えそれがただの丸いリングであっても、
「僕の味はこうですよ」とモノから語る。
私はそこに一言二言のデザイン指示をしながら、
「私はこんな人間ですよ」って伝える。

そんなやり取りは、ジョグジャカルタでもう2年になる。

これはヤントさんの味。
MJ10680_product_02

これはムギさんの味。
MJ20010

これはワリヨさんの味。
MJ10030_product_02

こんな風に。

この広い地球で国籍も言葉も宗教も異なる
素晴らしい職人さんたちの出会いを
形に納められるという幸せは、何よりも人生を豊かに
してくれている。

モノ作りへの探求がなければ出会えなかった
みんな。

サンプルの駄目だしが続いても、
難題に頭を抱えても、
根底にあるのはこの出会いに心からの感謝なのだ。

ジュエリーって、機能を満たすものではないけれど、
心をどれだけ豊かにしてくれるものだろう、、、って
作りながら私自身が一番感じている。

だからそんな気持ちと幸せがちょっとでも
伝わったらいいなって思いながら
今日もまた、金を溶かし、形を生んでいます。

おまけインスタより。
ムギさんの孫の「いないいないばあ」。
スクリーンショット 2017-06-22 20.45.34

ジョグジャ風のお正月までカウントダウン、
あと3日!

年末ぎりぎりまでサンプル作成で申し訳ないけど、
みんな明日もがんばろう!

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