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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

ブレンド。ブランド。

2017.05.12

本当に不思議と社会科見学がなぜか続いている。

これ、本当に私は意図していないんですが、
なんだか何かに背中を押されているのでは、、、と思うくらい
最近のブログはモノ作り満載だ。

さて、今日は全く異なる分野です。

昔から、ご縁があってサントリーの鳥井さんにとてもよくして頂いている。

鳥井さんといったらサントリーホールディングスの代表取締役副会長でもあり、
3代目のマスターブレンダーでもあるめちゃくちゃすごい人。

それなのに、ある日の深夜、私はバッグの商品開発のプロセスでレザーの色にかなり迷っていて、
メールで鳥井さんに相談をした。

いつも自然をコンセプトに私は色を決めるのだが、来期のテーマがやや難しい対象だったので、
「ああ、ブレンダーの鳥井さんなら、香りから何かヒントをくれるかもしれない♪」と思ったのだ。

そんな私の色々なズレた意識と、鳥井さんの実行力が絡み合い、なんと、今日、
「想いを形に。ー香り、色、言葉をクリエイトするー」と題するミニフォーラムが、
山崎ウィスキー工場にて開催された。

私は話しの展開にややついていけず、だが、こんな光栄なことはない、という
思いで、新幹線で京都まで行った。

更に京都駅から20分程度。

『山崎』の駅に到着した。

最高にのどかで、工場に行くまでの道のりもサントリーさんの
建物がたくさんある。

集まってくれたサントリートップの15人のみなさまと鳥井さん。
素晴らしい会場にて、司会の方が企画のテーマをお話してくれた。

「起業家、経営者、ブレンダー、中味開発者、デザイナーは一見異なる領域の
プロフェッショナルにみえるが、もの事の思いや考えを形にするという意味では
、実は近い存在であり、むしろ、それぞれはクリエイティブを主導すべきである。
マザーハウス・山口絵理子代表とサントリーメンバーがディスカッションすることで、
それぞれが新たな発想を得て、次のクリエイティブにつなげる。」

皆さんも想像して頂けると思います。私の人生最大の苦笑いが・・・。

しかーし、次のセッションである工場見学に入るともう、
とびきり楽しくって、最高だった。
IMG_9958
(なんて美しい曲線・・・)

だってだって、ウィスキーって、樽から作っているんですよ!!!!!

IMG_9964

木材選びからはじまるんです。

樽と中のウィスキーの関係は、10年寝かせたウィスキーの樽の中を見ると一目瞭然。
木がウィスキーを吸水して7割りくらいになっているんだから。

「このままだとなくなっちゃう・・・・。」

素人な私。

「だから、他の樽とブレンドするんです。」

「!!!!!」

ここでまた縫製のミシンや生地を織る織機とかなり近い言葉を聞いた。

「樽は、古い方がいい。樽をいかに育てるかだ。」

しびれる・・・・。

そして次のセッションはテイスティング。

ブレンダー室長のテイスティング講座。
(お金を払っても絶対に受けられないこんなに贅沢な授業・・・・。)

ただし、私には最大の難点があった。

「飲めない」のだ(涙)。

本当に飲める方にこのチャンスをあげたほうが絶対にいいって、
読者の皆さんは思うでしょう。

はい、私だって思いますよ。こんな贅沢なこと。

許してください。IMG_9972

ということで、チーフブレンダーの授業を聞きながら、様々な原酒の香りをかぎ、
テイスティングする。

そしてブレンドしてみる。香りと香りが混ざった時のなんとも言えない気持ちをブレンダーは表現する。

「日本らしい。」「オリエンタル。」「細い。」「厚みがある。」「あじすも。」

「????あじすもってなんですか?」

「味がスモーキーであるということだ。」

「まじ!?かっこいい」

「村言葉だ。」

ぎゃー!ここでも村言葉だ。

職人さんの村言葉って最高・・・・♥

このブレンダー室では一日なんと250種類をテイスティングする。

一年で25000種類らしい。

「体調管理は?」

「だんだんと風邪ひいたって分かるようになるんです。」と言われた。

(げーーー。鼻がつまってもわかるってこと?!)
と馬鹿なことを考えながら次のセッションへ。

続いては座学だ。

皆さんが、どのように商品に命を吹き込んでいるのか、本当に山ほどの学びがあった一日で、
もう書ききれない涙。

最後はワインと共にお食事をさせて頂いて、私は飲めないのに初めて
ワインが美味しいと思った。

人の力ってすごい。そんな人から生まれるものってすごい。

すごい×100の1日に、何万の感謝。

モノ作りってやっぱり最高だ。

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