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MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

ストール。

2017.04.23

最近、ストールのデザインに夢中。

ご存知の通りストールはネパールで作っている。
素材ももうたくさんある。
リネン、コットン、カシミア、シルク・・・。

私はこれまでバッグやジュエリーへのエネルギー量に比べたら、
そこまで時間を割けていなかったのが本当のところ。

ただ、色んなきっかけが重なったある日、夢中になる瞬間は深夜訪れた。

少し気になるポイントがあって、ふとした時に、織りと編みについて
調べてみようと思ったのだ。

ネットで色々とその種類や作り方について調べてみて思った。
勿論、昔からジュートやネパールのシルクの時もそれなりに
勉強したつもりだったけれど、一通り見て改めて思った事は、

「これ、一生かかっても終わらない・・・・。」

私は、その莫大な情報と先人が実験で生み出したものや、
開発した知識の集合体にものすごく圧倒された。

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もうネパールをはじめて7年。

遅いよ!って自分で突っ込まざるをえないが、仕方ない。

今、そこに自分が探究心みたいなものを抱いたのだから、
やるのは今なんだろうって素直に思った。

私は常々思うことがあって、エンジンがかかった時に、かかったことを
やるのが一番効率的だし、やるきる力が強いと思っている。

かかっていないのに無理してエンジンかけた時の
アウトプットの中途半端さっていうのが本当に嫌いで、
私は自分にもストレートなため、ごまかせない。

ということで、エンジンはいりました、という自分のスイッチを
確認し、翌日から、私は改めて自分たちのストールを眺めてみた。

そして、世の中のストールを調べてみた。

それはそれは面白い作業だった。

餅は餅屋だ。

アパレルではなく、ストールで勝負しているイタリアやフランスなどのブランドには、
巻物を超えた「芸術としての美しさ」が宿っているように思えた。

素材と柄、軽さとサイズの美しい方程式。

美しければ、素人だろうが、伝わるものだと思う。

ジュエリーもバッグも同じ。

この方程式を自分なりの解釈で見いだすことがやがては個性を構成していくと思っている。

また私は感動して調べようと思った。

なぜ彼らはそこに到達できたんだろうって。

どこのポイントがそのブランドの基点となっているだろうか。

それは直感半分な部分もあるけれど、仮説を立てながら
紐解く作業はエンドレスだけれど、やっぱり面白い。

更に、通勤や帰り道でも考えていると、「首元」というのは
とても多くのものを身につけていることに気づく。

まずは「ネックレス」だ。

スリランカやインドネシアで作っている時に大事にしていた「首」。
でも、ストールも「首」なのだ。

当たり前だけれど、首というのは、顔の下だ。(※寝ている時は隣同士。)

となると顔への影響は半端ない。

どんなにいいバッグを作っても顔がよく見えることは悔しいけどあまりないが、
ネックレスやストールは、顔色まで変えてしまうのだから、なんて力強いものだろう。

調子悪そうって思える時に、ピンクのストールを巻く事の意味は防寒じゃない。
肌色をよく見せる?それは機能だけを意味しない。
気持ちを変えるもの。そして気持ちが変われば行動が変わるもの。

大げさすぎるかな。

でも、誰にだって経験があると思う。

身につけているもので、自然と一歩が軽くなったり、
声のトーンが明るくなったりすることは。

いわゆる日常の「テンション」を上げたり、下げたりっていうのは自分は勿論だけど、
ジュエリーやストールといった小物たちからもらうエネルギーも確かにある。

うーん、そんなものにたずさわっている私たちはなんて幸せだろうか・・・。

うーん、ツラツラと当たり前のことだけ綴っていることに気がついたので
ここらへんでまた作業に戻ろうと思う苦笑。

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