MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
山口絵理子の日々思うこと。

最高のギフト

2016.12.25

今日はイブにも関わらずっていうかバングラの工場なので
当たり前だけれど
私はせっせと新しいモノ作りに挑戦していた。

なかなかうまくいかなかったり、
構造的にクリアできないものがあったりと
頭を抱えながら、腕には革を抱えて工場で
いったりきたりしていた。

12月で意外と涼しいバングラなのに
暑くて汗だくだった。

夜になって、マムンさんと話していると
明日は工場が休みだという。

25日はクリスマスだからここでも休みなんだ。

「そっかー」と思って、
「でも残りがあるから私工場来ないとだめだなあー」って
ぼやいていたら、政府からの通達で明日は一切外出禁止だという。

マムンさんやスタッフも、外には出ないようにするって
聞いた。

「えーー、そこまで?!」

「うん、最近の状況が状況だからね、クリスマスは特に
厳重な警戒態勢だ。今夜から車もぐっと減るよ。」

「・・・そっかあ」

工場にいると、忘れがちだけれどここはまだそんな状況。

外に一歩も出るべきじゃない国もあるってこと、
すごく、すごく、世界の広さを痛感したのでした。

帰りの車中、ふと日本のお店の日報から
クリスマスらしい飾りの写真がいっぱいあって、
やや寂しい気持ちがわいてきて、サンプルも作れないこともあって、
「はぁ〜」ってため息ついていた。

厳重な警備のホテルのロビーに到着し、
送ってくれたムンナに「じゃあムンナも明日は気をつけるんだよ」って
言ったら、ムンナが笑顔で静かに小さな箱をくれた。

「????なあに??」

と聞くと

「小さなクリスマスギフトだよ、マダム。
マダムはきっと日本で過ごしたかっただろうに、
ボクたちのためにここにいてくれてありがとう。」

彼はそう言って私に手渡すとすぐに去っていってしまった。
私はムンナの言葉になんだか
張りつめていたものがドドドーって感じで、
部屋に着く前に既に号泣だった。

私は自分が好きだからこの国にいて仕事しているけど、
そんな風に、ムンナが言ってくれたことは
何よりも素敵な最高のギフトだった。

確かに、色んなものが不便な場所だけど、
幸せを感じることにも、そして与えることにも、
お金や国境は関係ないんだって
今日改めて感じた。

中を開けたら
かわいいチョコレートが入ってた。
大事すぎて食べられないよ。

こんな風に、人に幸せを与えられる人に私もなりたい。
最高の幸せありがとうムンナ。

munnachoco

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