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モノづくりの現場からお届けする生産者便り

インド・ネパールの担当として、1年の半分以上を現地で過ごす田口ちひろ。モノづくりを職人たちのすぐそばで見つめているからこそ見える途上国の姿や、途上国駐在における心得・苦難など、リアルな声をお届けします。

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第70回 モノづくりの現場からお届けする生産者便り

生きている布が生まれる場所

2019.09.01

こんにちは、田口です。

行ってきました、ムルシダバード!
今回はその様子をレポートします。

西ベンガル州ムルシダバードは、
コルカタから北に電車で4時間ほど移動した場所に位置し、
かつてのムガル帝国、最後の首都です。

私たちがお洋服にしている生地「カディ」は、
このムルシダバードで手紡ぎ、手織りされています。

中心街を抜けると、
田園とジュート畑が続く、緑豊かな風景が広がります。

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数キロごとに村があり、
中に入って道を歩いていると、「カタン カタン」という、
織り機の音が、あたりから聞こえてきます。

工業化されたものづくりは、
いわゆる労働集約型で、
工場に人が集まってものを作るのに対して、
カディが生まれるのは、
家庭内産業型で、家族で暮らす生活の場が、仕事場。

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お父さん、そのまたお爺さんの代から、
ずっと家族で、農業をしながら、
糸を紡ぎ、生地を織ってきたひとたち。

イギリスからの独立のために、
自国内産業として、ガンジーが「自分たちの手で、布を作るんだ」と呼びかけた相手は、
きっと、こういった村に暮らしていた人たちだったんだなぁ。

Fabric of freedom(自由を勝ち取った布)の精神は、
今も、このムルシダバードの村の人たちをはじめ、
インドの村々に残っている。

おじいさんがゼロカディ(最も番手の太いカディ)を織っているところを見ていたら、
私が心から尊敬している、
日本人の師匠が、初めて私たちのカディを見たときに、
「生地が笑っているね」と言ってくださったことを、思い出した。

表情があって、生きている、と。

糸の太さや織りの密度も不均一で、
製品にするのに大変なことも多いけれど、
私たちの生地は、笑っているのだ。

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今回ムルシダバードに行き、
実際に糸が紡がれて織られる様子を目の当たりにしたら、
その理由というか、こんなに生活に根付いた場所で、
手作業で作られている生地だったら、
そりゃあ、生きているわ、、と腑に落ちました。

大事に、お洋服にしてお客様に届けたい。

そして、もうひとつ、発見!!

秋葉原の、e.本店のお店、
ムルシダバードのお家に似ている。。!!

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似ていませんか?!

村に住んでいる人が、
もしe.本店来たら、「我が家になんだか似ているわねぇ」って、
言うんじゃないかな。。

東京の中心にあるお店と、
西ベンガルの田舎にある村がつながっているみたいで、
お店を設計してくださった藤森照信先生に、どうして分かってくださったのですか?!と、
聞いてみたくなりました。

9月7日に日比谷ミッドタウンで行われる、
e.はじめてのファッションショーでは、
藤森さんと、デザイナー山口のトークセッションもあるので、
お店にまつわる、この日だけしか聞くことのできないお話も、
きっと出てくるのではないかと思います。

興味のある方、ぜひ、遊びにいらしてくださいね。

私と後藤は、本当に残念ながら、
コルカタ工房の出荷がちょうど同じタイミングで、
どうしても都合がつかず、コルカタ工房から、
当日の様子をライブビューイングする予定です!

10月に新作アイテムをお届けるための準備をしていますので、
続々と届く新しいアイテムも、
ぜひお店でご覧になってみてくださいね。

——–
インスタグラムのハイライトに、
ムルシダバードへの旅の様子を載せているので、
もしよろしければ、ご覧ください。
こちら

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新ブランド"e."の世界へ - ファッションショーとともに -

9月 7(土)

2回開催

1部.13:00 - 14:00 2部.15:00 - 16:00 東京ミッドタウン日比谷6階 BASEQ 一般1,500円、グループ割1,000円

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