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モノづくりの現場からお届けする生産者便り

インド・ネパールの担当として、1年の半分以上を現地で過ごす田口ちひろ。モノづくりを職人たちのすぐそばで見つめているからこそ見える途上国の姿や、途上国駐在における心得・苦難など、リアルな声をお届けします。

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第63回 モノづくりの現場からお届けする生産者便り

コルカタ採用活動

2018.08.03

昨日、とても良い出会いがあった。

カディシャツは、
手紡ぎ手織り生地のため、
一着一着、生地の表情が異なる。

それがカディの持ち味なのだが、
とても大変なのは、品質管理。

機械織りと異なり、品質が一定でない、
個体差があることが、、
品質管理泣かせの生地なのです。

製品検品では、
すべてのパーツの生地のコンディションを、
丁寧に見ないといけない。
(機械織りの生地であれば、織り不良の割合はとても低い)

そして、縫製も一目ずつチェックして、
ボタンやタグの位置、寸法も丁寧に見る必要があるため、
検品をするときは「検品モード」に入って、
他の業務を入れずに集中しなければならない。

立ち上がり時期は、
品質基準を決める意味でも、
後藤や私が検品することは大事だったけれど、
セカンドステップとして、
現地メンバーによる検品体制を組む必要性があると判断して、
今週から、検品スタッフの面接を行っていた。

インタビューのほかに、
実際にシャツを渡して、検品してもらう、
実試験を行う。

検品でどのポイントを見るかはもちろん、
モノの扱いが丁寧か、几帳面さがあるか、も大事な要素なので、
その人の動作を見て判断する。

何人か面接に来てもらっていたが、
テーブルからシャツがはみ出した状態で計測しようとしたり、
自我が強そうな言動が垣間見られたり、
なかなかベストな人を見つけるのは難しい。

採用の基準を下げるべきか、
しかし検品はプロダクションの要だから妥協すべきじゃない。。

そんななかで、
昨日面接に来たのは、26歳の女の子。

とても細い子で、どうだろうな~と思いながら、
検品試験をしてもらったら・・

ちゃんと、シャツのボタンを開けて中の縫製までチェックした!
採寸もできる!
メモの仕方も丁寧!

やっと見つけた逸材!!
同席していた後藤と、「即採用だ!!」と試験中から目くばせした。

彼女には来週から出勤してもらうことに決まり、
トライアル採用を経たうえでの、最終判断となるが、
将来の活躍が期待できる子に出会えてうれしい♪

・・・と、良いニュースに浮かれていたら、
「貯水タンクが大雨で壊れて、洗濯機に入れていたシャツが
赤く染まってしまった」と、
耳を疑う衝撃の報告があり、またもや絶望的事態。。

一難去って、また一難。

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