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モノづくりの現場からお届けする生産者便り

インド・ネパールの担当として、1年の半分以上を現地で過ごす田口ちひろ。モノづくりを職人たちのすぐそばで見つめているからこそ見える途上国の姿や、途上国駐在における心得・苦難など、リアルな声をお届けします。

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第60回 モノづくりの現場からお届けする生産者便り

ネパール、もっと高みへ。

2018.07.05

あっという間の10日間が終わり、
ネパールから日本に向かっています。

新しくネパール担当になった牛留(うしどめ)と、
パートナー工場を回りながら
カトマンズ市内の動き方や、社宅での生活を共有してきました。

コルカタでのものづくりが始まってから、
ネパールに滞在する時間がどんどん減ってしまっていた2018年。

今回牛留への引継ぎのために現地のパートナー工場をすべて回る中で、
改めて、ネパールのものづくりの可能性を感じることができたことが、
自分の中に炎がともったような気分になった。

2011年から一緒にものづくりをしているスーマンさんたちの工場は、
移転して、さらに手の込んだモノづくりを極める方向性に向かっていた。

前回山口が滞在していたときに宿題になっていた実験を試してくれていて、
それが本当に効果のあるもので、私は彼らの可能性は本当にもっともっとあるんだ!!と
身が引き締まる思いになった。

そして、去年からニットを一緒に作っているラムさんたちは、
私たちの急ぎのサンプル依頼にも本当に真摯に対応してくれ、
たぶん間に合わないだろうなぁ、と思っていた新しいサンプルの準備も整えて、
無事に昨日、トライアルに立ち会うことができた。

「良いものを作るためにベストを尽くす」という、
いちばん大事とも言える哲学を理解しあって、
新しいチャレンジに一緒に立ち向かえること。

私たちは決して単発でなく、
ずっと根を張るつもりでものづくりをしてきたから、
自社工場ではないけれど、心から尊敬する人たちと出会い信頼関係を築いて、
いまネパールで「手仕事だからこそ生み出せる価値」を追及し続けられていることを、
改めて誇りに、幸せに感じた。

そして、世の中がこれからもっと効率的に大量にものをつくる流れがでてきても、
ネパールで真逆の方向のものづくり(人の手で、手間暇かけたものをつくる)に向かい合うことの価値は、
絶対にあるはずだと思った。

日々起きることは、
「雨が降って道具の準備ができないから今日は作業できない」
「道が工事中で車が入れない」
という予期せぬハプニングばかりだけれど、
(相変わらず、道がぼこぼこなところが多すぎる!!)
これから牛留を中心として、さらにネパールのものづくりは進化できるはず。

IMG_1412
(道が舗装されてなく、泥道を牛留と一緒にのぼることに。「これがネパールのリアルです」)

IMG_1407

(雨季に入り、稲作が始まりました。ネパールは農業と祭りが生活の中心。)

——–

<イベントのお知らせ>

ネパールのお話を書いた後でややこしくて申し訳ありませんが、
来週末に、インド・コルカタでのものづくりをお話しするイベントを行います。

7月14日(土)10:00~11:30
マザーハウス本店はなれ
「インド・コルカタ担当田口が語る、モノづくりの向こう側」

この日から始まる新しい企画展にあわせて、
インドで出会った手仕事とのコラボレーションの商品の発表や、
現地の工房の様子をお話しします。

立ち上げからずっと生産管理、品質管理を行っている、
元名古屋店スタッフの後藤も一緒に登壇します。
(彼女はほとんどインドにいるので、生の後藤はレアですよー)

ぜひ、お気軽にご参加ください。

イベントの申し込みはこちらから↓
https://www.mother-house.jp/magazine/event/3148

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event

インド・コルカタ担当田口が語る、モノづくりの向こう側

7月 14(土)

7/14 マザーハウスはなれ本店 1000円

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