MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE MAGAZINE
モノづくりの現場からお届けする生産者便り

インド・ネパールの担当として、1年の半分以上を現地で過ごす田口ちひろ。モノづくりを職人たちのすぐそばで見つめているからこそ見える途上国の姿や、途上国駐在における心得・苦難など、リアルな声をお届けします。

コラム一覧をみる
第42回 モノづくりの現場からお届けする生産者便り

ネパールの自然から生まれる秋色

2017.08.06

ナマステこんにちは、田口です。

先日ネパールでは「ラクチャバンダン」と呼ばれるお祭りがあり、
9種類の豆が入ったスープを食べたり、
健康を祈って赤色の糸を腕にぐるぐる巻いてもらったりするのですが、
このお祭りが、夏の終わりと秋の訪れを表すのだそうです。

日本でも立秋(二十四節気のひとつ)をちょうど迎え、
春夏秋冬の真ん中、四季の折り返しにあたるようです。

まだまだ夏真っ盛りと思っていましたが、
季節は巡って、秋がしっかりと近づいているのですね。。

例年のごとく、マザーハウスはサンクスイベントに向けて
てんやわんやですが、
生産チームも同様に、出荷に向けて忙しい毎日を送っています。

実はすでに秋の新作ストールの一部が、
早くもお店に到着しているので、ぜひご覧になってみてください♪

先日は草木染めグラデーションストールの新作、
アカネ×コハクと、ワカクサ×ワカクサの染色現場に行きました。

kusaki new color
(左がアカネ×コハク、右がワカクサ×ワカクサです)

染色しているのは、先日の岡本のレポートでも紹介されていた、
マイラダイです。

アカネ×コハクは、
クルミの皮に鉄媒染をした薄いブラウンカラーをベースに、
アカネの根っこでグラデーションを施しています。

IMG_6119
(↑アカネの根)

IMG_5733
(グラデーションは、すべてマイラダイの手作業で染めています)

ワカクサの染料のひとつは、「ルバーブの根」。
ネパール語でパードマチャールと呼ばれていて、
抗菌作用があり、湿布や止血の薬草として使われるそうです。

FullSizeRender (81)
(↑ルバーブの根、調べるまで、ずっと木の幹だと思っていたぐらいに、しっかりしてます)

IMG_6090

実はワカクサ色(グリーン)は、
一種類の染料だけでは表せず、
ルバーブの根で黄色に染めた上に、
藍を重ねて、まずベースカラーを作ります。

そこに、クルミの皮と少しのアカネを加えて、
茶色を重ねることで、なんとも言えない絶妙なカーキカラーを
グラデーションで表現していて、
実は使う染料も、手間もいつも以上にかかっている一品なのです。

akane wakakusa

さらっと羽織るだけで、
落ち着いた秋のカラーをまとっていただけます♪

また続々と秋冬の新作が登場するので、
ぜひお楽しみに!

メッセージを送る