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まいにち挑戦―バングラデシュとのモノづくり

マザーハウス創業の地、バングラデシュの首都・ダッカに立つ自社工場「マトリゴール」。バッグと革小物の開発チームは、日々現地のスタッフとコミュニケーションを取りながら、商品を世界中にお届けしています。そんな日常から、商品開発のウラ側を、スタッフ自らの言葉でお伝えします。

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第2回 まいにち挑戦―バングラデシュとのモノづくり

商品開発山あり谷あり。  ただいま谷の真っ最中!

2022.05.24

WRITTEN BY

工藤 理恵子 MD/QC

こんにちは!
バングラデシュ商品開発チーム・革小物担当の工藤です。

イスラム教が多数のバングラデシュでは「イード」 というお祝いの行事があります。
一年で一番大切にされる行事で、日本でいうお盆やお正月のようにお休みをしてお祝いするのですが、
期間については月の動きによって変わるので、毎年違います。
今年はなんと、日本のゴールデンウイークとほぼ同じ日程!ということで、
珍しく一緒にお休みを取って、一緒のタイミングでリフレッシュしました。

バングラも3年ぶりにコロナによる移動制限のない休暇が取れたと、
喜んでいて、子供との写真を送ってくれたりしました!


さて。
今日はうまくいっていない商品開発について(苦笑)。
とあるポーチのことを、ここのところずっと考えています。片思いです…。

最終的にお客様にお届けして喜んでいただける商品を作りたい!
と日々がんばっている私たちのチームなんですが、
最終的に商品化されるまでには裏側で山ほどのサンプルが作られるのが現実。
今日はそのお話を。


バッグに比べたら本当にシンプルな構造のポーチなんですが、
開発段階では、
(どんなものを入れるポーチがいいんだろう?)
(どんな形状がかわいいかな?)
(ギフトに選んでいただくにはいくらがいいかな…)
など様々なことを考えてサンプル作成に取りかかります。

何度もサンプルを作ってもらい、フィードバックをして、を繰り返し
手前味噌ながらとってもかわいいポーチの形が生まれました。
作ってくれたバングラデシュのモシュールさん・モルシェドさんに、
「このポーチ、すごくいいと思う!ありがとう!
 きっとお客様にも人気になると確信してる!」
と伝えて、意気込んで品質チェックへ。

サンプル使用をして、開閉テストをして、モノをいっぱいに入れた状態でバッグに放り込む動作を何百回もして…、
これでいけるだろう!といよいよ本生産前のテスト生産(プレ生産と呼んでます)をしたところ、

問題発生!
ガーン。。。

どうしても、革の表面にできるしわが100%防げないということが、
数十個のプレ生産をしてわかりました。
サンプル作成の時にも何度もトライしてこれがベスト、と進めていたのですが、うまくいかない。

バングラデシュ工場の工場長マムンさんと
ミーティングをすることに。

工藤:「しわがどうしても改善できないね、このポーチがすごく好きだから残念だけど…。」
マムン:「このユニークな製品が好きだから、どうにかがんばろうと思ってその後も何度もサンプルを作ってみたけど、難しそうだ。」
とマムンさん。

工藤:「しわの出にくいレザーの部位を選んで使っても難しいかな?」

マムン:「このレザーの仕上げの特徴で、縫った後にひっくり返すとどうしてもしわが避けられなかった。なんとか改善できるんじゃないかとやってみたけど、何らかのしわが30%くらいはついてしまったんだ。」

工藤:「そっか…いろいろトライしてくれて本当にありがとう……。」

マムン:「構造の変更は可能性あるか?」

工藤:「ある、どういう構造だったら可能性あるかな…?」

マムン:ここのL字型を下まで伸ばすか、両脇にジッパーを伸ばせばもしかしたら…。
両方作ってみようか?? 」

工藤:「無駄にサンプル作らない方がいいから、一度考えてみるね。少し待って。
 他のレザーでうまくいく可能性はあるかな?」

マムン:「あのバッグに使っているレザーなら問題ない。I’m sure」

工藤:「あの小物に使っているレザーは?」

マムン:「やってみないとわからないが可能性はある。let us try.」

工藤:「いや、ちょっとまって、何のレザーがベストか日本チームで一度よく考えて連絡するね。」

私以上に前のめりにポーチのことを考えてくれて、
本当に泣けてくるぅ〜。

↑バングラデシュで改善のディスカッションをしてくれている
マムンさん、モシュールさん、モルシェドさん、ミトゥさん、ジアさん

マムンさんとは
生産プランや品質問題で白熱した議論になることも多々あるけれど、
いつも『Let us try』『We are one team』と言ってくれる。

こういうやりとりにまた勇気をもらって、
もう一回!と新しい案に頭をひねらせています。

どうかこのプロセスを無駄にせず「これがあの時のポーチです!」と
お届けできますように、と、
紙をチョキチョキ、形を考えながら思う工藤でした。

ではまた、お会いしましょう!

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