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まいにち挑戦―バングラデシュとのモノづくり

マザーハウス創業の地、バングラデシュの首都・ダッカに立つ自社工場「マトリゴール」。バッグと革小物の開発チームは、日々現地のスタッフとコミュニケーションを取りながら、商品を世界中にお届けしています。そんな日常から、商品開発のウラ側を、スタッフ自らの言葉でお伝えします。

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第1回 まいにち挑戦―バングラデシュとのモノづくり

ちいさなカードケースの地味な変更に、小物の未来を叫ぶ

2022.04.21

こんにちは!
バングラデシュ商品開発チーム・革小物担当の工藤です。

何年か前に働くママブログを書かせていただいていました。読んでくださっていた方がいたら、お久しぶりです!


突然ですが、先週すごくうれしい出来事がありました。

あまりにうれしかったので、 周りのスタッフにもすぐに話したんですが、
もっと他の人にも聞いてほしい…。
ということで、このブログ、初回はこちらのお話を。

革小物チームに2月から、
とても強力な仲間が入ってくれました。

国内外で革小物の企画や生産アドバイザーをされてきた荻原さん、
そして長く革小物の職人さんとしてのご経験を持つ小林さん。

今までマザーハウスの革小物づくりは、
どうしてもバッグの延長で独自の方法で工夫しながら作ってきたものたちでした。

工場のサンプルマスターたちと、なんとかアイディアを出し合って開発をしているので、多くの場合、

どうやったらもっと美しくなるんだろう?
どうやったらもう少しここが薄く使いやすくなるんだろう?

という課題に対して、なかなか答えに行きつけずにいました。

それが、これからは荻原さんや小林さんからアドバイスをいただいたり、
日本でサンプルを作り、バングラデシュへ送ったりできることになったんです。
なんて心強い…!

少し前に、日本で作った、とあるカードケースの改善サンプルを
バングラデシュへ送っていたのですが、
工場でそれを見ながら研究して作ってくれたサンプルが日本に届きました。

それが、私から見たらめちゃくちゃよくできていた…。。
手のひらにのる、小さなカードケースなのですが、たたずまいの違いが歴然でした。
荻原さんたちの作ってくれたサンプルを見て、一生懸命考えて近づけようと研究したんだろうなぁという姿が、
目に浮かびましたし 、底力を感じました。

すぐに荻原さんたちにお見せして、
「サンプルが届きました!よくできていると思うんです…、見てください、どうでしょうか…?」と聞くと
「よくできてるね、革漉き(革の厚さの調整)もうまくいっている。かぶせ(ふた)の部分だけ少し長くして、
 ここの縫い目はきっと作りにくいからここは縫わなくてもいいよと伝えてあげたらいいんじゃない?」と荻原さん。
「コバもとってもきれいにできてますね。よくできてると思います」と小林さん。

「そうですよね?!よかった!今日の午後バングラとつないでディスカッションしたいと思ってます。
 バングラは生産するには作り方が今までより精密すぎると言っていて…、アドバイスいただきたいです!」
と、オンラインミーティングをセッティング。

相手はサンプルマスターのモルシェドさんと、資材やレザー・サンプル開発を取りまとめてくれているモシュールさん。
「カードケース、とってもよくできてると思ったよ!びっくりした!どうもありがとう。
 生産にあたって、不安があるって言ってたけど、どんな点があるか、おしえてくれる?」と聞くと、

「4つあると思ってる。
 1つ目は各パーツの革を丁寧に漉かなくちゃいけなかったり、とにかくパーツの準備がとっても大変なこと」
 2つ目は、パーツ準備の時に失敗が起きやすく 、使えなくなっちゃう素材が多くなって資材効率が悪くなりそうなこと
 3つ目は、革漉き、裁断、組み立てなどそれぞれの工程に関わる全スタッフに、この変更を伝えなくちゃいけないというのはとても根気がいるということ」
「うう…、なるほど、そうだよね……、4つ目は?」

「4つ目は、このサンプルが作れて、本当にうれしいということ。
 自分たちはずっとこういう小物が作りたかった。だけどやり方がわからなくて作れなかった。
 それを荻原さんや小林さんが教えてくれて、作れたことが本当にうれしい。感謝している。
 これから作れるようになれるようにトレーニングが必要だけど、困難とは思っていないよ。」

……!!!!
正直3つ目までを聞いた時には、
生産効率が悪すぎてできない、と言われると思っていた私は、もう感動。
I’m happy, I’m glad ばかりの語彙力でうれしさを爆発させました。

荻原さんも小林さんも
「最初は難しくても練習したらすぐできるようになるよ 」と優しいコメント。

小さいカードケースだし、見た目も大きくは変わらない地味な変更ではあるのですが、
この小さな改善は、これからのマザーハウスの革小物を変えていくんだー!!と力強く叫んだのでした(心の中で、です)。

それにしても、4つconcerning pointがある、と言って、最後にあのコメントをくれた
モシュールさん、凄腕演出家か…?と思った工藤でした。

カードケース、お客様にお届けできるまでがんばります!

ではまた、お会いしましょう!

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