Yamazaki Blog
2010/02/01 社会性と経済性の狭間で
年明けから、バングラ→ネパール→東京→福岡と亘り、
ようやく家の布団で寝れることに幸せを感じている山崎です。
先日、福岡で「社会性と経済性は両立するか」というテーマの下、
130人のお客様に集まっていただき、熱い議論を交わしてきました。
このテーマ、マザーハウスカレッジが
前回、大阪でも設定したテーマの延長でもあるのですが、
私自身は、本来であればこのテーマそのものは
問い掛けてもあまり意味がないものだと考えています。
それでもあえてこのテーマを設定したのは、
やはり対立軸を明確にする中で、激しい議論をしたいと思ったからなのです。
人は、他の人々とコミュニケーションをしながら、自分の居場所を確立し、
自己存在を内面、そして社会の中で高めていく社会的な生き物。
一方で、経済社会に生きるものとしては、
全ての社会的存在は経済性を伴わないことは出来ない。
そして、どんな社会的価値を体現するにも、残念ながら経済的なコストは発生します。
また、無限の社会的価値の可能性に対し、それを発揮させるための資源
(ヒト・モノ・カネ)は有限であり、その無限と有限を繋ぐ媒介が経済性なのです。
しかし、今正に、私たちは、この社会性と経済性において緊張状態に置かれています。
今回、ご一緒させていただきました福岡大学の田村教授の問い掛け。
「皆さん、経済性と社会性、定義はともかく、どちらが大事ですか?」
会場の140人は半分、半分に分かれました。
「皆さん、経済性(就職活動や食べていくこと)のために自分を犠牲にするを厭わない、
もしくは社会性のために自分を犠牲にすることを厭わない、どちらですか?」
やはり会場は半分半分に分かれましたが、
先ほどの回答と逆の答えの方がかなり多くいらっしゃいました。
個人でも、経済性を優先せざる得ないことがある。
同じように、社会全体でも経済性を優先せざるえないことがある。
実はそれは途上国でも起こっていることです。
危険だと知っていながら、稼ぐために、酷く劣悪な環境で働いている人々がいる。
押し付けているとはわかっていながら、経済生活において便利だからと言って、
安いコストでモノを作らせている先進国の人々がいる。
既に必要なモノにあふれている時代、
私たちは社会的存在として、経済性だけでなく、
グローバル社会に一緒に生きる人々の環境に目を向けなければいけない
そんな時期に来ているのではないでしょうか?
そんなことを、福岡で議論しながら、改めて感じたのでした。
福岡のラーメン、旨かった♪
次回は、大阪で「企業にCSRは必要か?」という挑戦的なテーマで、
2月5日、グロービス大阪校で、
パナソニック電工CSR室の布谷秀嗣様と議論させて頂きます。
詳細はこちら。
http://www.mother-house.jp/news/mhcollage_o_2.php
まだ席があるみたいですー。是非ご参加お待ちしています。
コメント
最近は月の内3週間がパキスタン、残り1週間が東京という生活スタイルとなっています。まあ、パキスタンで工場(製鉄)を建てているので
しょうがないですね。。。それにしても経済至上主義の浸透している
同国の社会性の無さには泣かされっぱなしです。殆どの人間が自己の
利益にばかり目をやり、国を発展させようという高貴なる意志を持つ
人間が少な過ぎる。。。やはり発展途上国でも一人でも多くの人が企業
の理念に賛同し、会社を国を良くしようとしない事には発展しないと思います。マザーハウスの益々の活躍を祈念しています。
久しぶりのコメントです。相変わらずお元気そうですね。
場外かもしれませんが、企業は設立した時点からすでに社会に貢献することが求められます。それは納税であり、雇用であり、付加価値の創造です。これらができない企業は淘汰され、リタイア(=いわゆる倒産)するわけです。だから社会性と経済性は両立する・しないの議論ではなく、両立しなければ企業の存続がありえないのです。
ところで、相変わらず出かけた先でうんまいもん食ってるみたいですね。ちゃんとみんなにお昼のおかず、買って帰りましたか?今度、日本に帰った時にみんなに聞いていいですか?
こんばんは!初めて、コメント書かせていただきます
山崎さんのブログ、教養が少し足りない私は、
国語辞典片手に、読んでいます(笑)
とても勉強になります
途上国の現場をご自身の目で見て感じているいること、それをビジネスの世界で実際経験をされていること
その裏付けが、私は山崎さん・山口さん・マザーハウスに感動を感じます
多分、それが違う言い方で「ストーリー」という事だと思ってます
東京で、講演などあったら参加するので
よろしくお願いします☆
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