Yamazaki Blog

2009/12/31 2009年の収穫

2009年もあと2時間ほどで終わりを告げようとしています。

今年も沢山の喜怒哀楽がありました。正直、忘れられない悔しいことも沢山ありました。

ただ、一方でビジネスの面では、新しい収穫も多かった年でした。

年初からフル稼働が始まった私たちの自社工場。
最初は6人だったスタッフは20人弱まで増えました。
バングラデシュでもトップと胸を張って言える生産環境。
いいモノを作りたいということを共有するためのトレーニング環境。
そして、現地を現地のマネジメントが管理・運営する組織環境。
少しずつですが、私たちが途上国のもの作りのあり方を変えたいと考えてきた
その一つの形が今年見えてきたのでした。

そして3、10月に行ったHISさんとのコラボレーションツアー。
途上国の工場に直接お客様に行って頂き、
弊社の生産スタッフと共にエコバックを作ってもらう
というツアーは、多分世界でも初めてのものだったのではと思っています。

そして、この2つのアクションの持つ意味は私たちにとって非常に意味があるものでした。

生産者には、何のために作るかを感じて、バッグを作ることを伝える。
お客様には、誰がどこでどんな思いでバッグを作っているかを知って頂く。

生産者とお客様を一本の線で繋ぐこと。
途上国と先進国、そしてそれぞれの立場を越えて、お互いを理解しあうこと。

私たちはなかなか今までスタートラインにつくことが出来なかった。
途上国でモノを作り、それをお客様にストーリーと一緒に伝えていくこと。
そんな漠然としたイメージが、苦しみながらようやくビジネスモデルとして見えてきた1年でした。

来年は、この見えてきたイメージを本物に変えていく1年です。
新たな挑戦は沢山待っています。
「感動のあるサプライズ」だけでなく、きちんとした商品で途上国の可能性を伝えられるように、
今後も歩み続けていきたいと思います。

最後に、2009年も応援してくださったお客様、本当にありがとうございました。
いつも苦しくなると、店頭に立ち、お客様に触れることで元気をもらっていました。

2010年、皆さんが良い年を迎えられるように心より願っております。

今後とも宜しくお願いいたします。

今この商品がよく見られています

山崎@戸越店です。

戸越店は、来年3月19日に横浜店に移動となり、明日27日までの営業となります。

この戸越店は1年9ヶ月前にOPENしたマザーハウスの2号店。
1号店の入谷店が真夏、それも記録的な猛暑となった夏に作った店だったのに対して、
3月にOPENした戸越店は2月の真冬の中で作った店舗でした。

今も私は丸ノコを握って店を作るのですが、
スタッフも増えた現在は、関われる時間は1ヶ月の工程だったら1週間程度。
当時は全く人も足りなくて、1ヶ月ほとんど丸ノコとインパクトを握り、
デッドラインと格闘していました。
毎日、温かい缶コーヒーを片手に白い息を吐きながら、木を切り出す日々。
今も昨日のことのように思い出します。

自分たちで作っているからこそ、思いが強くなりすぎてしまう。
でもその思いと経営のバランスというのは難しい。
最後は私が決断をしました。本当に辛かったです。

ただ、生まれるモノがあれば、消えるものもある。
「正直、寂しいです」と先程、お客様に話したら、
「発展的なものですよ。」と仰っていただきました。
戸越店がなくなる3ヶ月後、横浜にお店が新しくOPENします。
横浜店には、カウンターをはじめとして戸越店で使ったものを移す予定です。

あと1.5日、店舗で立たせていただきます。

本当に寒さがこたえるようになった山崎です。

先日、マネックスユニーバーシティ代表取締役の内藤忍さんと、
ライフネット生命代表取締役副社長の岩瀬大輔さん、
そして、弊社の山口とでトークイベントがありました。

そして、4人のパネルディスカッションをしている最中に、
突然浮かび上がってきた一つの情景がありました。

3年前、私がまだマザーハウスに参画する直前、前述の岩瀬大輔さんの書いた本、
「ハーバードMBA留学記」を読みました。
同じ金融にいたということもあって、興味を持って、読んでから凄いと思ったのを
今も良く覚えています。そして、そこで当時から一緒に仕事をしていた山口に、
「岩瀬さんという凄い人がいるんだ。この人は・・・」 と話しました。

その時に山口が返した言葉は

「いつか絶対に会えるよ。そんな気がする。」

「そうかなぁ・・・。まぁでもそうかもね。」

私は確信は持てなかったけど、山口が言ってくれたことに妙に納得がいきました。
勿論、根拠は無かったんだろうけど。
そして、その僅か3年後、確かに隣でパネルディスカッションで隣に座っている。
そのパネルディスカッションでも、そのことに触れました。

なんとなく発した言葉だったけれども、言霊となってきちんと何かに影響を与えている。
私自身は、目標や夢、理想を必ず口に出すことにしています。
特に何か環境に取り込まれてしまいそうな時に、負けないようにするために。
自分が弱いのを分かっているので、言葉にすることで自分を強くすることができる。

そういえば、前の会社にいたときも、4年で辞めることを回りに公言していたら、
最終的には4年で辞めることになりました。勿論、言葉に縛られるのはよくないけれども。
今も、弊社では理想のビジネス像などについて、毎朝議論するようにしています。
言葉に出すことで、皆で気付けるものがあると思っているからです。

言葉の力は不思議なものですね。
そんな、「言葉の力」が大好きです。

久々にカレーをたらふく食べて大満足の山崎です。

現在、バングラデシュから現地マトリゴール社ディレクターのモインが来ています。
モインがウォルマートから、弊社に加わってから1年が過ぎ、彼は初めて日本に上陸しました。
私にとっては、日本で見るモインの姿を見て、凄い幸せでした。

僕らが途上国に行く機会があることが多いのに対して、
途上国の人々が先進国に行く機会は限りになくゼロに近い。
私よりも流暢に英語を話し、グローバルで十分闘えるだけのビジネススキルを持つモインも、
ほとんど先進国に行ったことない人です。

今回も、成田空港で入国管理局で彼は止められて、
且つマザーハウスの事務所に電話がかかってきて、

「モインさんは、そちらのカンファレンスやミーティングに出られるとのことですが、本当ですか?」
「最近、バングラデシュ人のオーバーステイが増えているので、聞いているのです。」

と入国管理官に言われたとき、勿論、入国管理は重要な仕事だけど、
バングラデシュ人であるということだけで聞かれるモインと、
海外はほぼフリーで入国できる自分との大きな機会の違いを悲しく感じました。

そんな中で、モインが日本に来てくれて、
そしてこれで日本のこともリアルにモインと議論ができることになることに、
本当に心が躍っていました。

分かりやすく言えば、
日本のファッションや品質に対する感覚を
少しでも感じてほしいってことになるんだろうけど、
そんなことだけではなく、
純粋に友人であるモインの日本の感想を聞いてみたいし、
全く違うカルチャーの中で育ってきた彼が感じる
日本の問題や誇れる点なども聞いてみたいという気持ちの方が強くありました。

モインとは途上国とか先進国とか関係なく、フェアな気持ちでビジネスや議論が出来る。

だから、私が初めてバングラデシュに行った時に、
生きる世界、考えることができる世界が広がったように、
日本に初めて来て、世界が広がって、それでまた一緒に議論が出来たらと思っています。

そんなモインと、山口とで明日イベントをやります。
残念ながら、もう席はいっぱいなのですが、その後、お店にも立ちます。
社内研修でモインにはしゃべってもらったのですが、本当に哲学のある人間です。
全て通訳もつきますので、英語に不安な人もいっぱい質問をぶつけてみてください。

小田急新宿店 12月19日(土)
16:30~18:00

大阪店 12月20日(日) 
13:00 ~15:00(13:00 ご挨拶)
16:00~18:00 (バングラデシュ秘話) @大阪店

入谷店 12月23日(祝・水) 
13:00 ~15:00 (13:00 ご挨拶)
16:00~18:00 (16:00 生産現場秘話)


最近、Twitterにはまっている山崎です。

ちょっと前の話になりますが、
先日大阪で「社会性とビジネスは両立するか」というテーマで、
グロービス大阪校でマザーハウスカレッジと題して、
公開討論会もどきのものをさせて頂きました。
このテーマを聞くと、多くの人が議論に乗ってきそうですが・・・。
そうです、非常に盛り上がりました。

1週間強の告知期間でしかなかったにも関わらず、また平日の夜だったにも関わらず、
100名弱の方にお集まり頂き、熱い議論を交わしてきました。
当日は、実は「両立する派」、「両立しない派」に分かれてお客様にも座っていただいたのですが、
「両立しない派」は僅か10名弱程度のお客様。

ほんと、厳しい環境の中、両立しない派に座って頂いた方ありがとうございました笑。

一番最初の質問はやはり、社会性の定義は何ですか、という質問からスタート。

この質問は、当然だと思います。
私自身もこれに関して一個人の意見しか述べることは出来ないと思っています。
すなわち個々人の主観でしかないと。

勿論、この地球、そして命の歴史を紡いでいくことは、
議論の余地無く、私たちが守っていくべきものだと考えています。
しかし、それ以上のものに関しては100人が100人、
YESと答える社会性に対する答えはなかなか見つかるものではないと思っています。

逆に言うと、「社会性とビジネスは両立するか」という質問そのものが、
今回はあえてそのようなことを考えるため、議論するために設定させてもらったものでした。

私自身は、社会性とビジネスは両立するか、ではなく、
ビジネスは、社会に財やサービスを提供し、それを通して社会に意味を与えるという点で、
むしろ社会的な存在であると考えています。

言い換えれば、本来であれば、各企業は自らが提供している財・サービスを通じて、
どんな社会を創っていきたいのか、社会の善や幸福を作り出す上で何に貢献しているのか、
ビジョンを明確に示すべきで、そのビジョンを示している会社は
全て社会企業なのではないでしょうか?

口にするものから、身に着けるもの、そして乗り物やアート、音楽、言語、理論・・・
身の回りにある全ての森羅万象は全てにおいて歴史を持っています。
誰かが開発し、それを発展させて今に至る、
そしてその恩恵を私たちは日々受け取っているのです。

企業は少なからずその歴史の発展に貢献してきたはずです。
社会の理想像を持った企業体の活動であるならば、
そしてその歴史の発展への寄与であるならば、
企業は理想的な社会作りに向けて、皆で協力して行っていると言えるはずです。

勿論、こんな意見も、私の一個人の意見でしかありません。
だからこそ、そのような議論の場を持ちたいと思って、今回この討論会をやらせて頂きました。

ここではなかなか全てを紹介できないのですが、非常に多くのご質問を頂き、
中には沢山のビジネスの本質に触れるものがありました。
私自身、とても知的好奇心を刺激されるものがあって、
この機会を是非続けていきたいと思っているところです。

そしてアンケートでも、次を期待します!という声を沢山頂きました。
ということで、ここでは次回絶対にありますと宣言してしまいます!

東京、福岡でも機会があれば是非やりたいですねー。

最後に、当日来て下さったお客様、盛り上げて下さって本当にありがとうございました!


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