Yamazaki Blog

インド、デリーにいます山崎です。
デリーはすっかり涼しくなって、過ごしやすくなっていました。
4日後、バングラデシュに行き、HISツアーのお客様を迎え入れる準備をします。

ブログのコメントの数々、ありがとうございました。
コメントを含めて沢山の反響を頂き、本当に嬉しく思っています。

モノに溢れた時代。
統計を見ると、日本の女性は一人当たり10個のバッグを持っています。
私も社内でよく繰り返す言葉があります。それは

「一人当たり10個もバッグを持っている今、バッグなんてもういらないんだ。」

ということ。
勿論、そこで話が終わってしまったら、
ビジネスも終わって(笑)しまいますので、その後に続く言葉。

「そんな時代でも買ってもらうバッグを作ること。
買って意味のあるバッグの売り方をすること。
それを考えよう。」

そのために、デザイナーは途上国で埋もれた素材を見つけ出し、
コピーではなくオリジナルのデザインを作るために、毎日頭を抱えて、デザイン画や型紙、そしてサンプルを作っては壊し・・・という作業を求められています。

そして、販売側の会議でもよく出ている言葉。
「それって他でもやっているよね。」「それは全然オリジナリティがない。」

勿論、私たちがいつも新しい何かを生み出せているかどうか分かりませんが、
少なくても新しいカタチにはこだわってやっているスタッフは多いと思います。
例えば、HISさんと一緒にやらせて頂いているのエコバッグを弊社工場で作るツアーは、
途上国の工場で一緒に何かをつくるというツアーという意味では新しいものだったと思います。

先日もある方から質問を受けました。
「途上国でやるということ。」と「新しいことをする。」
どちらが大事なんでしょうか?

「新しいことを途上国ですること」、でも「社会にとって新しい」というのは本質だと思います。
と答えさせてもらいました。

なぜなら、私たちが立っているこの瞬間こそが、
新しいことの積み重ねによって紡がれてきた歴史の集大成だから。
目の前にある机も、日々話している言語も、
いつも元気づけてくれる音楽も、そしてこのバッグも、
全て誰かが開発し、改良を加えて、今に至っています。
それは人々が新しいものを、
社会にとってより価値があるものをと考えて発展させてきたカタチです。

社会にとって価値のあること、そしてまだ掘り起こされていない新しい価値は
沢山転がっていると信じています。

そして、マザーハウスにおいてはそのフィールドが「途上国」であるということ。

これからも「マザーハウス」が
新しい何かへのチャレンジが出来る会社になるようにしたいですね・・・。
まだまだこれからです。

今この商品がよく見られています

大阪にいます山崎です。
今日もこちらの経営者の方とお会いして、
ヒストリーがある会社の経営者の方は経験されていることの場数が違うと
痛感する機会がありました。本当に自分はまだひよっこです。

先日のファストファッションに対するブログのコメントありがとうございます。
色々な意見をお伺いして、凄く勉強になります。
先日の朝も事務所で30分程、ファッションが向かう方向性について議論になりました。

ファストファッションという概念自体を否定するつもりはありません。
もしファストファッションが多様性を低コストで生み出すツールであるならばです。
多様なオリジナリティと新規性を低コストで生み出すツールがファストファッションならば、
そのポジティブな面にも光を当てるべきでしょう。

しかしながら、スーパー情報化社会では模倣するコストが限りなくゼロになってきている、
そして、市場では再生産が主流になっている以上、
結局デザインをいくら作っても非常に安いコストでコピーされてしまう。

そんな時代が来ているのです。
ファストファッションの全てのデザインを
見ているわけではありませんが、コピー的に作られているものが多数あります。
今、ファッションの世界はコピー、そして創造性のない切り貼りの世界に溢れています。
そして、それが非常に低コストで再生産されている。

そしてこれは、ファッションの世界に限ったことではありません。

渾身の力を込めて作ったデザインやコンテンツが安易にコピーされ、
先行者利益は限りなくゼロになってきます。
どんな表現にも必ず市場は必要ですし、
新規性やオリジナリティから来る経済的利益を享受しなければ、
そもそも新しいコンテンツを創造する人々は食べていくことはできません。

そんな中で面白い現象もあります。
ある音楽関係者から聞いたのですが、例えば、コピー社会中国では、
音楽のアーティストはCDなどでは食べていけません。
音楽というソフトコンテンツそのものが簡単にコピーされてしまう。では、
そんな中でどんなアーティストが評価されているのか、
それはライブが出来るアーティストだということ。

確かにライブはコピーできない。
ライブ映像はコピーできるかもしれないけど、
ライブでのあの一体感、共有感はリアルでないとエキサイティングではない。
人々はコピーできないリアルな体験にお金を払うようになるのです。

そして、最終的には、人だけはコピーできません。
確かにブランディングやマーケティング、そしてデザインはコピーできるかもしれないが、
人に宿る本質だけはコピーできない。人が生み出す物語だけはコピーできない。
結局、人に立ち返るということでしょうか?

ここに次世代のビジネスのヒントが隠されている気がします。
他にも色々とコメントを頂いているので、出来る限り、
ここで触れることができたらと思っています。


明日から大阪、そしてインド、バングラデシュと出張が続く山崎です。
ブログのコメントにもありましたが、先日事務所でも大激論になったのが、
ヨウジヤマモトの会社更生法の適用について。
噂では聞いていましたが・・・、日本を代表するメゾン系の破綻に大衝撃でした。
モード系ファッションだけでなく、数々のアパレルブランドの経営難が聞こえてきます。
経営が順調なブランドでも、価格帯を下げたサブラインを作るなど、
顧客の裾野を広げるのに必死になっています。

先日、「Forever21」に行って来ました。
開店直後も行ってみたのですが、あまりの人に全く商品を見ることが出来ず、だったので、
今回は一人にも関わらず、ゆっくり価格や商品も見てきました。
(たぶん、男一人あんなところでゆっくりしていたら、かなり浮いてたとは思いますが)
アウターが1000円台、財布が1050円、バッグが2000円台・・・・。
わかってはいたものの、商品、そしてそれを買うお客様を目の当たりにすると衝撃ですね。

あれだけの商品があの価格で回転している。
買う方は、3回着て捨ててしまっても、元は取れる。
売るほうだけでなくて、買うもファストファッション化します。
売るほうにモノに対する思い入れが無いように、買うほうにも思い入れはないでしょう。

そう考えると、市場は完全に二極化する。
「モノに思い入れを持たない」中で「多様性、変化」だけを見せるファストファッションと、
「モノの背景を理解して」、「こだわり」を見せていく、ストーリー、こだわり提供型ファッション。

この影響はもの作りをしていないセレクトショップから出はじめると思います。

特にお客様にあったスタイル提案が出来たり、定員さんの人間性が優れていて
お客様に応援していただけるような店舗だったりしないと、生き残っていけないでしょう。
実際に私が服を買う店は、2店舗しかない、小さなアパレルショップですが、
1年に2回くらい行って、シーズンの服をまとめ買いしてます。
いつも行くと2時間くらい話してしまいます。

Forever21やH&Mを初めとしたファストファッションが、
ファッション業界を壊してしまわないか、正直心配ですが、
対極にいる私たちが新しい価値を提供できなければいけないという強い気持ちを持って、
闘っていきたいと思います。

この分野、話したいことは沢山ありますねー。

2009/10/09 勉強したい

一連の出店、イベントが終わったあとも落ち着かない山崎です。

最近、勉強したいモチベがすごく高まっていて、悔しい・・・。
AMAZONで面白い本を見つけては、どんどん買っていってしまうのですが、
そのたびに、玄関先には読まれていない本が積み上がっていっています・・・。
というのも、基本読みたい本は玄関先に積んで、外出時にそこから本をとって、
持って行き、電車や外出先で時間が出来たら読む、
というのがいつもの本の読み方なのです。

インプットとアウトプットは文化的生活を営む人間にとっては、表と裏。
ビジネスはアクションという面では、アウトプットという側面が多く、
ビジネスをしていると、なかなか時間も持てないため、特に読書などを通じたインプットは
相対的に足りなくなってきます。

ちなみに最近はまっているのは、文明史の本。
いつかここでも書きたいと思っているのですが、
大局観を持った新しいビジネス戦略を考える時は、
哲学や社会学、経済思想などの本を開くことが多いです。

現場レベルでも物凄い勢いでパラダイムシフトが起こっている。
今後5年レベルで、消費世界や経済構造が一変してしまう可能性があると思っています。

リーマンショック、GMの破綻、ファストファッション、AMAZON・・・
経済構造はここ数年で激流に飲まれるように変わっている。
100年に一度の変化が本当に起こっている。
にも関わらず、アカデミックな世界を見ると、大局観を持って語られていない。
学問が細分化されたと同時に、社会の連立方程式体系が複雑になったこと、
技術革新の実用化スピードが速まったことで、
歴史学者的な人が生まれにくくなったのでしょう。

とにかくゆっくり考える時間を持って、
そしてその議論をきちんと会社のアクションに反映したいと思っています。

2009/10/06 社長の覚悟

前のブログ記事で休みのことを書きましたが、
実はこの日一つだけミーティングがあって、ある女性社長さんに会いました。

久々にお会いして、一つ一つ発する言葉に前回感じなかったものが沢山ありました。
というのも、自分は2年前は何ら経営者として経験がなくて、
全く言葉を理解できなかったということだと思います。

印象に残った言葉は幾つかありましたが、その中でも特に強く印象に残った言葉があります。
私が「沢山の方が起業したいと相談に来るのではないですか?」と聞いたら、
「来ても起業は薦めません」とはっきり言っていたこと。その眼はとても強い眼をしていました。

そして、先日、店頭である別の社長さんにお会いしました。
こんなご時勢の中で、この夏、経営で大変苦労されたということ。
しかし、乗り切ったこともあるのでしょうが、
そんなことを微塵も感じさせない、相変わらずの素晴らしい笑顔でした。
しかし、その笑顔の裏には、本当に本当に大変なことがあったというのを聞きました。

私の元にも、起業したいという人がたまに来ます。
昔は純粋に起業を薦めていたのですが、今は覚悟を確認してしまいます。

改めて、2人の経営者にお会いして感じたこと。
その覚悟があってこそ、壁を乗り越え、壁を乗り越えてこそ、
自然体の優しさがどこかにあるということ。

経営者として本当に未熟さを痛感しました。
まだまだ経験不足です。

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